Zippoについて温く語ろう!? 定番Zippo


まずはじめに、私はマニアでもなければコレクターでもありません。
ただ好きなだけなんですよね。
このベネチアン風Zippoが、私が始めて手にしたZippoでした。
22〜23歳のころでしたっけ。
当時大藪春彦の描くあぶないやつらに憧れていて、ライターはやっぱZippoだ!
てなことで一個買うことにしたんですよ。
お店のガラスケースに並んでいるZippoを睨み倒して、一番好きなガラを選んだのがこれでした。
1個目 No.352 ハイ・ポリッシュ・クローム ベネチアン
このベネチアン唐草は定番で、いまでも一番好きなZippoです。
クロームメッキが綺麗ですよね。
ちなみにこれは、そのときに買ったZippoではなく、二代目です。
底の刻印を見ると[、1992年製というのが分かります。
初代は、10年くらい使って傷だらけになって、いい味が出てきた頃にどこかで無くしてしまいました。
Zippoは重くて、ツルっとしているので落としやすいかも。
思い出すと悔しいですね。

2個目 No.352B ブラス ベネチアン
上のベネチアン唐草と同じデザインで色違いです。
素材は、真鍮の地肌そのままです。
クロームの煌びやかさは無いけれど、渋くていいかもね。
底の刻印がZなので1991年製のZippoです。
真鍮というのは面白い素材ですね。
磨けばぴかぴかに光るし、ほっとくとくすんでなんともいえない風情が出てきます。
3個目 No.200 ブラッシュ・フィニッシュ・クローム
何の変哲も無いクロームの、ブラッシュ仕上げです。
刻印もないしプリントもありません。
でも、Zippoの定番といえば、実はこの#200なんですよね。
この、No.200レギュラーこそ、定番中の定番。
Zippoが世界的に認知されたのは、企業モノなどの広告を刻印するようになってからだそうですが、それらの元もこの#200。
マニアさんは、全部の年の#200を集めたりしてるようです。

考えてみれば、シンプルイズベストが売りのZippoですから、使い込まれた#200に勝るZippoは無いかもしれません。
ちなみにこの#200は、底の刻印がVですから1987年製ですね。
多少のダメージは有るものの、味が出るところまでは行っていません。
もう30年もたてば、少しは貫禄が出てくるかな?

4個目 No.15 スターリング・シルバー
知る人ぞ知る(?)Zippoの銀ムクです。
普通のZippoはブラス(真鍮)で出来ていますが、これは銀製。
ご覧のように、色合いが柔らかいですよね。
肌触りも滑らかです。
刻印は「STERLING1992」、1992年製ですね。
ちょっと高いのでなかなか買えませんでした。
どうしても欲しくて買っちゃったんだけどね!
意外に知られていないんだけど、この他にも金ムク、コッパー(銅)、スチール(鉄)なども有ります。
5個目 No.260 ビンテ−ジ ブラッシュ・フィニッシュ・クローム
初期のころのZippoは、こんな風に上が平だったそうです。
いわゆる、フラットトップというヤツですね。
隅に二本ずつ入った斜線も初期のころの特徴。
普通の船底形のトップと比べると、角ばっている分だけ持ちにくいというか、手に馴染まないような気がします。
ほんのちょっとなんですけど、持ってみるとぜんぜん違うんですよね。
このビンテージモデルは刻印がUだから1986年製
使おうと思って買ったんだけど、持ちにくいのでほとんど使っていません。
6個目 1932レプリカ ブラッシュ・フィニッシュ・クローム
1932年に初めて作られたZippoは、今のものとはだいぶ違っていました。
ご覧のように四角いチューブを輪切りにして、蓋と底に板を半田付けし、それを外付けヒンジで止めたものでした。
1932となっていますが、認可が下りて実際に発売され始めたのは1933年からのようです。
これはレプリカですから、インサイドユニットは現行の物です。
実際の物はカムを押すのに板バネでなく、コイルスプリングが使われていました。
初代モデルの本物は幻と言われていて、まず手に入らないでしょう。
で、このレプリカは1988年製です。
テーブルライターとして使おうと思ったのですが、角が痛くてとてもじゃないけど使えたもんじゃありませんね。


現行のZippoと比べてみると、ずいぶんでかいのが分かりますね。
手がでかいアメリカ人でも、これでは使いにくかったのではないでしょうか。
2年後にサイズが小さくなり、さらに数年後にプレス機が導入されて、現行の1枚板からの絞り加工に変わります。
強度をみれば張り合わせの半田付けより、1枚板からの絞り出しの方が絶対にいいですよね。
7個目 No.218Z ブラック・マット ロゴ付き
普通のブラスに黒塗装したものです。
塗装ですから、角の部分が所々剥げて来てますね。それがまた味があるというところでしょうか。
黒だけでなく、ブルーやグリーン、グレーなどもあります。
このZippoは刻印がVですから1987年製ですね。
もう30年もたてばもっともっと塗装が剥げて、貫禄も出てくるでしょう。
Zippoはやはり、使い込んでこそZippo!
8個目 No.200 スチール
ずいぶんと見た目が違いますが、これも定番の#200です。
ただし、素材がブラスではなくスチール製。磁石がくっ付きます。
過去にZippoが鉄で作られた時期が二度あるそうです。
第二次大戦の時と朝鮮戦争のとき。
戦争で真鍮が不足してしまい、仕方なくスチールで作ったんですね〜。
これは朝鮮戦争の1951〜1953年の間に作られた物です。
この間は刻印が同じなので、正確な年号までは特定できません。
メッキが剥げ、下地のスチールが覗いていますが、なかなかいい風合いですね。

蝶番が修理されているようで、新しい物が付いています。
ちょっと分かりにくいですが、カムを押し上げる板バネが現行のフラットとは違って、山形になっていますね。錆が出ている部分です。
それからカムの心棒も現行のリベットではなく、棒です。
ホイールの心棒も中空のリベットになってますね。
もちろんこれも、オイルを入れれば着火しますが、まあ、見て触って楽しむ程度でいいでしょう。
なんせ50年以上も前の物ですから。
修理された蝶番のせいか、蓋の開け閉めがちょっときついです。

戻る 次へ