The Nightfly 曲紹介





The Nightfly ( ナイトフライ )  /  Donald Fagen

Sales Date 1982.9

  1. I.G.Y

    はい、すっかりビック・ブルーのCMのイメージが出来てしまった方もいらっしゃるでしょうが、この曲がフェイゲンの記念すべきファースト・ソロ・アルバムの、1曲目です。
    まず耳を引くのは、跳ねたレゲイのリズムです、正確すぎる程キッチリしたドラムに、ブレッカー他のブラスとフェイゲンのソロになってからお気に入りのシンセでのブルース・ハープが絡み合って曲が始ります、ギターのカッティングとミュート・ピッキングも跳ねていますね〜、曲のベースになって要るのは、このアルバムで大活躍のGreg Phillinganesのエレピです。
    ん〜素晴らしいアレンジです。
    歌詞は、1957年7月から18ヶ月に及ぶ国際地球観測年( I.G.Y ) をヒントに人類の未来への比喩になっているのでしょうか?。
    しかし、何度聴いてもサビの「 What a beatiful world this will be 〜 」のメロディーは耳から離れません。良い曲です。
    94年、96年の来日公演の際、演奏されました。

  2. Green Flower Street

    スティーリー・ダンのレコーディングでも大変お馴染みのチャック・レイニーがこのアルバムで、この曲だけですが例によってメロディアスで、とっても重くて軽快なベースを聴かせてくれます。ん〜ベースだけ聴いていても楽しい曲です。
    このアルバムでは、Larry Carlton ( g ) が久しぶりに、この曲を含めて5曲でクールなリードを取っています。とバッキングの事ばかり書いていますが、この曲もせっないメロディーが良いです。94年、96年の来日公演の際、演奏されました。Am6(9)でのエンディングもGoodです。ジャン!

  3. Ruby Baby

    このアルバム唯一のカバー曲( ドリフターズ の1955年のヒット曲 ) です。ポカーロが、シャッフル( 2・4 拍のスネアとハイハットの3連符 )を聴かせてくれます、こんなに「きちきち」オン・タイムで無く、もっとゆったりしたビートがわたし好みなのですが、まあ、この曲の素晴らしいブラス・アレンジ、オルガン、ジャージーなピアノ・ソロ、メロディーに絡み付くギター、バッキング・ボーカル、全ての音が( SEのパーティー・ノイズまで ) 完璧で、正にこの曲は、音のTapestryです。
    「I'd give the world just to set her heart aflame」素晴らしいラブ・ソングです。
    Horns Arrangは、Rob Mounsey と Donald Fagen です。

  4. Maxine

    Greg Phillinganesの華麗なピアノが歌詞に出てくる若い2人の恋の切なさを煽ります。そして、間奏のマイケルのティナーが泣かせます。
    フェイゲンの1人多重ヴォーカルがブライアン・ウィルソンにせまります。Carltonのギターも泣いていますね〜。
    ん〜「But till then try to hang on Maxine 」

  5. New Frontier

    打ち込のクラビネットがこの曲のノリを作っています。Michael Omartian が、ピアノとエレピでおいしいテンション・コードを沢山、聴かせてくれます。フェイゲンのヴォーカルが伸びやかで美しいです。

  6. The Nightfly

    アルバムのタイトル曲です。大好きなSweet Music です。コード進行が凡人には付いていけませんが、あまりそんなことは考えず「いいね〜」と言って聴きましょう。
    歌詞がブルースしていますね、「 Tonight you're still on my mind」ですからね〜泣けます。
    珍しく、フェイゲン自らピアノを弾いています、この当時スタジオ・仕事が忙しかった、Marcus Miller ( b ) がアタックが活きたプレーで Porcaro ( Dr )とダイナミックなリズムを作り出しています、ん〜気持ちがいいです。

  7. The Goodbye Look

    前の曲(The Nightfly )からのつながりが全く無く(突然夜が開け、真っ昼間の海辺に連れていかれます)、唐突にシンセに依るマリンバがポカーロの軽快なサンバ・ビートとともに始まるこの曲は、「さむけ」「ウィチャリー家の女」他で有名な、ロス・マクドナルドの69年に書かれた「The Goodbye Look(別れの顔)」とは、全く関係有りません。
    これは、ポカーロの18番のリズムです。ハットの微妙な開閉とスネアさばき、やはり彼は、ただ者では無かった。

  8. Between Raindrops

    この曲は、歌詞が映画のワン・シーンの様です。若い2人がマイアミの空の下で訳も無く喧嘩をして、仲直りをする、そして、未来も僕達は、変わり無く愛し合うだろう。て簡単すぎる訳ですが、私は、Open(ed) Your Unbrella を Open Your Heart と解釈しております(単純すぎるかな?)当然、歌詞としては、Open Your Heartでは直接すぎますから、Florida shoreの中で傘を広げる2人です、しかし、愛ある二人は、雨(障害)に濡れて歩いても平気なのですね。
    こんなに、明るくハイ!なフェイゲンに、初めてレコードを聴いた時は、驚きましたが、フェイゲンの弾くオルガンがキーのこの曲、全く頭から最後まで、( )Eです。ベースの音が、シンセ・ベースとユニゾンで、とってもいい音になっています。
    めずらしく、Drums : Steve Jordan そして、Bass : Will Lee でした。







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