KAMAKIRIAD 曲紹介





KAMAKIRIAD ( カマキリァド )  /  Donald Fagen


Sales Date 1993.5.25


  1. Trans-Island Skyway

    大変、待たされました、なんと、10年ぶりの待望のフェイゲンのソロ・アルバムです。
    ギターの音をサンプリングしてシーケンサーでしょうか、いきなりファンキーなグルーブを感じる曲です。
    このソロ・アルバムも前作同様コンセプトに乗っ取り、歌詞が書かれています、それは、フェイゲンが近未来の世界で、「カマキリ号」と言う夢の車で旅に出るといった話です。
    アルバムの題名の「カマキリァド」日本語の昆虫の名前「かまきり」とホメロスの書いたギリシャ神話「イリアド」のアドを取った、との事、つまり、「カマキリ号に乗って旅した神話」て解釈しています。
      このアルバムのプロデュースがダンのパートナー(旧友)のウォルター・ベッカーです、おまけに全曲のベース、ソロ・ギターが彼です。
    今までのレコーディングが嘘のようにミュージシャンの数が少ないのですが、ベッカーのベースとギターがアルバム全体に統一感を持たせています、どの曲もジャズの和音とファンクのリズムでフェイゲンのヴォーカルがソウルフルで「いい感じ ( It feels right ) 」なのです。
    ちなみに、参加ミュージシャンは、ドラムスが、Leroy Clouden , Christopher Parker , Dennis McCermott の3名とオルガンで大御所のPaul Griffin、あとは、ブラス(11名)とバッキング・ヴォカールとパーカッション(2名)です。多分、フェイゲンは、自宅のシーケンサーで殆どのパートをすでに打ち込み出来たからだと思われますが、それと、フェイゲン初めて1人だけでホーン・アレンジもされています。
    忘れてわいけません、クリス・パーカーのドラムス、よいですね〜。ちょっとベタついたベードラがキーなのかな〜。

  2. Countermoon

    この曲も、「70年代のファンク・ぽい」ですね、Amy Helm が「You're not my jackie 」て言った、あたりで感じた方も多いと思います?

  3. Springtime

    ミディアム・テンポで曲が始まり、すぐ、ソウルになります。ホーン・アレンジもまさにソウルの定番といったアレンジになっていて、安心させます。

  4. Snowbound

    13年ぶりのフェイゲンとベッカーの共作曲、イントロが( )E です。ベースがうねってますね〜、ドラムスもいかにも生っぽくて、良いです。あと、サビのメロディーがおいしいですよね。
    しかしベッカーが登場すると歌詞が難解になるのは、この曲でもあてはまっています。Charlie Tokyo から届いたものは何なのでしょうか?
    この曲のミュージック・ビデオ、楽しいですよね!私は大好きです。
    Trans-Island Skyway のEPにこの曲「Snowbound」のBass とDrums とVocal のみのトラックが収録されているのですが、この3トラックのみのテイクの凄まじさ、脱帽でした。

  5. Tomorrow's Girls

    この曲は、ミュージック・ビデオが作られこのアルバムのファースト・シングルになる。
    しかし、この歌詞はシングル向きでは無いよね?フェイゲンのヴォーカル、エレピの音が力ずよく美しい曲です。しかしこの主人公は、「Tomorrow's Girls」にどんな怨みが有るのでしょう?

  6. Florida Room

    歌詞で共作しているLibby Titus は、フェイゲンの奥様です、アルバムには、Inspiration としてもクレジットされています。リユニオンのツアーにも参加していた、Cornelus Bumpus のサックスがイントロから良いです。

  7. On The Dunes

    このアルバム、唯一のスロー・ナンバーです、良い曲です。歌詞は、ひたすらシリアスです。
    「That's where my life became a joke on the dunes」
    フェイゲンのピアノとエレピ、入魂プレーで良いです。クリス・パーカーのドラムス、よいですね〜。Cornelus Bumpus のサックスがこれ叉、よいですね〜。「ふ〜 胸を締め付ける曲です」

  8. Teahouse On The Tracks

    Nightflyと同じように、ハッピー・エンドでアルバムは終わります。
    「If it feels right just drive for the light that's the groovessential facts」
    この曲は、94年の来日公演の際、演奏されました。





    このアルバムは、フェイゲンの昔からのガール・フレンドで、このアルバムがリリースされる前に亡くなった Dorothy "Dotty"White に捧げられている。
    彼女は、「Countdown to ecstasy」 のジャケットの絵を描き、「Katy Lied」のジャケットの写真を撮つた方です。




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