BANDAI R3 1/48
SPT-LZ-00X LAYZNER
2006年9月14日バンダイよりR3(Real Robot Revoluthion)シリーズ第一弾として
1/48 SPT レイズナーが発売されました!
値段、大きさからして、レイズナーのマスターグレード化という事で
レイズナースキーとしては、発売前から大喜び。発売を待ちに待っていました。
翌15日いよいよ馴染みの模型店に入荷、喜んでその日のうちに組みました。
組んでみて・・・あれ?なんかヘン・・・僕は組み上がりの感動のため、発売前の情報、画像はあまり見なかったのでした。
・・・まぁ、顔だけ小さくすればなんとか・・・発売された事自体が凄いんだし・・・・
胸もヘンだよね・・・・まあ、次のNEWレイズナーとの共有の為に仕方ないか・・・・
とにかく、デカ顔だけは我慢出来ないので、早速切り刻み開始・・・上だけ詰めてゴマカセナイかな?
他も・・・・ハナっから設定通りの物は求めてないが、現代風解釈とは違うカッコ悪さ・・・と、不自然さ・・・
・・・コレ今のバンダイの製品?(多少の好みの"?"はあれど最近のバンダイ製品にヘンナモノは無かった。)
改修部の部分塗装で簡単仕上げの方向で修正開始。←この時点ではこの程度しか考えてなかった。
そして地獄が始まった・・・・・
なに?なんなのコレ? byシモーヌ
誰か説明してくれよ byデビッド
製作開始
製作中のMG RX-78Ver.kaを中断(お蔵入り?成仏してもらう)(正確にはRX-78Ver.ka"他多数"だよなw)
まずは、
このキットがカッコ悪く見える(実際カッコ悪いんだけど)一番の理由が、このデカイくてダッサイ顔。
設定基準で頭がデカイとかじゃなく、顔がデカイ。
始めは鼻上から切断して切断面を詰めて頭部とのハメコミを生かして調整程度のつもりだった。
・・・っが・・・
頭部
まずはこのデカイ顔を何とかせねばから始まったこの製作、
キャノピー下で詰めて頬も切り離し頬のライン修正。これだけでだいぶ印象が違うね。
キャノピーと頭部との繋がりは考えられてない。耳の前方なんかは”放棄”され下側はコックピット筒抜け状態。
耳が横に長いから詰めようとかと思ったが、キャノピーと繋げる様にラインを合わせると耳前が埋まって丁度良い感じに。
後頭部は絶壁でそこに丸いキャノピーがレイズナーの特徴だと思うが、キットのは横から見て卵型をしちゃっているので修正。
キャノピーヒンジモールド(チョンマゲ横)の設定画が、キットの●形状と菱形のモールドの2種類あり。
ここでは菱形の方がカッコよさゲなので採用。●のモールドはNEWレイズナーに採用(NEWには菱形の設定無し)
中のエイジ君は、なんかヤル気なさそうに座ってるので背もたれ、腕角度など修正。
このダメダメレイズナーの中で特筆誉められる所が、10m足らずのレイズナーの1/48としての頭の大きさの落とし所だと思う。
設定画のデカ頭と劇中のカッコイイ小頭。どちらもカッコ良く好きだが、どちらかに振ればどちらかの不満が出るのは当然。
コックピットと人間が丸見えで大きなウソもつけない訳で、落とし所として”イイ所”を拾えたのではないだろうか。
まあ、根本的に“中の人”が1/48ではないのだが、そこはキャラクターモデルスケールとして仕方ない所だろう。
あとは顔のバランスさえ間違わなければ・・・・
ちなみにハセガワ、タミヤの1/48パイロットは着座不可w。大人と子供くらい違うw
アクテックギアATパイロット(1/48)とほぼ同じ大きさで、やまと1/60VF-0ロイ・フォっカー他やまと製1/60パイロットが軟質も手伝ってイイ感じに座れるw
胴体
このキットがカッコ悪く見える2番目が胸の先端の昇降ケーブルの出る所。
NEWレイズナーとのコンパチの為以前に、どう解釈するとこの丸っこいラインになるの疑問。
せめてココと顔の2点だけでもカッコ良く出来ていれば、パッと見(だけでも)騙せたろうになぁ
角度が正面から見て真っ直ぐか寝てるかは、好みや解釈の違いはある鴨だが、なぜ曲線にした?
ここはノーマルでは真っ直ぐ(直角)で、NEWレイズナーは胸の幅を変えずにバーニアの可動の幅をかせぐ為、斜めに寝かせたラインになった。と解釈。
ってワケで胸側面から楔形に幅増し。
キットで再現されていた(?)昇降ワイヤーのハッチは1/48ならスジ彫りは有るべきカモだけどスッキリさせたかったんで無視。
あと襟(?)側面や中央ダクト後側面など(他に肩とか足も)にあるモールドが皆ヌキの関係で妙な形になっているのでカッチリと復活。
肩幅はあり杉なのでココでギリギリまで詰める。白いリングパーツの上下可動を殺すのもイヤなので、リングごと引き出し可動に。
胸横ダクト白枠はバンダイエッジの嵐なのでスッキリさせる。
キットは襟足が"舞妓さん状態"wおかげでバックパックもだらしなく垂れ下がってしまう。
ここは悩んだ挙句、腰から上ごと斜め前に倒して頭、腕、腹、背中の位置を変更という強引な手を使い、後方の襟下ラインを地面と平行まで上げた。
これをやると背中下側(腰との接地)がバックリと隙間が開くので、露出しているフレームを切り離し延長。
せっかく切り離したので腰を前後に反らせると追従してスライドする様にスプリングを仕込んだ。
腹の白い所もそれに合わせ形状変更。腰と胸との距離が詰まってしまったので延長も。
フンドシとサイドアーマーはキットの形状も嫌いではないけど修正(NEWレイズナーの方はキット形状で行こうかな?)
マガジンホルダーもエッジを立ててひと回り大きく←それでもマガジンは絶対入らないw
マガジンホルダーはバルディ&ベイブルのレーザードガンと同じショートマガジン用って事だろうね。
っで、レイズナー用レーザードライフルLDR-00Rは大型の大容量マガジン対応なのかな?
18話でのマガジン交換はショートマガジンって事にw。
アーマー取り付け基部を前後方向に延長。サイド、後部アーマー取り付け位置を上へ。
脚と腰の取り付け位置も調整。
腕部
肩のスラスターはブラケットが貧弱で、なんかスラスター吹かしたらブラケットごとモゲそうだから内側に寄せ厚く。
そもそもタダのブラケットになってるが、スラスターアームが正解のハズ。本来、上下に可動する構造のハズだけど、
可動軸を付け根に追加しようかどうしようか、何処の作例もやってないしなぁ(人のマネして作る事は嫌いなのに手を抜く事はマネるw)
でもNEWレイズナーでは必要項目だなぁ
↑結局、角度や全体のシルエットなどに問題があり可動させ上向きに角度をつける
それに伴いアーマー(冷却機)の接続も変更。
このアーマーも設定ではアーマーとして肩が半分埋まってるんだけど、そこは冷却機として現実的に。
肩と胴体の白いリングとの接続は定番のボールジョイント化。これにより肩が斜めに開ける。
ここもこのキットがカッコ悪く見える所。ここの可動は省略しちゃダメでしょうに・・・せめて前後だけでもうごかないと。
因みに鉄アレイ型のボールにし、間にコイルスプリングを入れ自然に曲がる感じにした。
ここのスプリングにイイ感じの物を見つけたが、丸フックの付いたマジ引きバネw
線径をイイ太さにすると、当然曲がりも硬くなるワケで心配したけど大丈夫だった。イエサブの関節技スゲエw
腕全体が、なぜか横長の長方形で太い・・・・SPTって手足は細いイメージなんだが・・・
二の腕は詰めれば正方形になるが、肘から下が問題。
放熱ハッチギミックを殺さない様にダマシダマシ正方形に。
長さも短いので上腕と、二の腕の袖側のスジ彫り下で延長。(ここ皆、二の腕上部を切断して延長してるけどそれだと形が寸詰まりじゃね?)
放熱ハッチは袖口の半分ごと開くのをよく見るし(魂スペとか壽屋SUGOとかモデグラ作例とか)、
劇中でもそう開いていた様な気がするから(未確認)それが正解なんだろうけど・・・どうなの?
設定画だと、そう見えなくもないけど、開いたハッチの長さや、ハッチにスジ彫りが無い所を見るとそうでもないんだよね。細かい設定画持ってないけど。
スジ彫りやパーツ構成からして、ここはキットの様に開くのが正解じゃないかと思うんだよね。
なにより楽だしww←しかーし!後に形状修正でハッチがウスウス状態になる事になり袖口から開いた方が割れたりする事も無く楽だった事に気づくのであった・・・・
手首もなぜか横長の長方形になってるので、正方形に修正。
手に繋がる動力パイプは手の甲上の取り付け部があまりにもデカくダサいので小さくカッコ良く。動力パイプも唐突に生えているので基部にリングを追加
手の平が指に比べ小さいので袖方向へ延長。指も5本バラバラに。
ナックルショットの凸モールドは設定の様にシンプルに修正が正解だろうが、このアレンジ結構好き。
だけど貧弱っぽいので、真ん中のクビレにプラ版を貼ってモールド(雰囲気)は生かした。
手への取り付け基部のモールドもカッコ良く。
それと、このキット全体にそうなのだが、変な所に妙な曲線が入っているんだよね。肩スラスターとか二の腕とか、本来直線&平面であるハズの所に。
特に肩スラスター上面はカッコ悪くて理解できない。各所にあるこういう所は、しっかりとした平面と真っ直ぐカチッとした面取りにしてやるとカッコイイよね。
あとこのキット、ライフルが持てネーんだよな。手の平にシッカリはまらない。手の平の凸太らせたら根元から折れたし・・・・
脚部
腿は上部の球体の所に軸を入れて可動させるのが定番工作の様だが、これだけ動けば十分なのでやらない。(手抜きじゃネーぞw)
合わせ目にある長六角形モールドは埋めた。
膝関節はガワラ立ち出来る様、逆側に曲げる為に、脛側の関節を後退。
始めは「ガワラ立ち(*1)って好きじゃないし、イっかぁ」と無視してたけど組み上げて見るといろいろと弊害が・・・
ここもバンダイ設計者は軸位置を全て真っ直ぐに並べてハイOK!っで終りなんだろうな。設定は・・・とか、ガワラ物は膝関節が・・・とか関係ない。
*1 ここでのガワラ立ちは、直立時膝関節が逆側(前方)に曲がり更に太股も前方へ傾斜し、
側面から見ると前のめりの脚に直立の胴体が乗る状態で、胴体の重心は爪先付近にくる妙な感じ。
言いたい事は分かるけどね・・・。
大抵のAT、SPTの立体には、ある程度の再現が必要な項目。(ある程度ね。)
実際、先ほど発売されたB社スコープドッグはある程度しか取り入れられていない。
・・・・だって、ヘンだもんねぇ・・・・特にMSとか・・・・
膝と脛の放熱ハッチが開く為のスキマがイヤなので、埋める。
埋めてハッチが開かないのもイヤなので、いったん下方へスライドしてから開く様に。
膝はついでに形状修正。
脛自体も太いので脛中央と内外パーツ(のバンダイエッジ部)を削りチマチマを重ね細くした。
設定の細さと強化型時の太さを表現したかったんだが、苦労の割りに分からない様な・・・
足首アーマーの取り付けリブも貧弱なので丈夫そうに。
カーフミサイルは翼まわりだけ”らしく”の予定が・・・(カーフミサイル項参照)
足首の可動が、またえらい上でしか左右に可動しない為に、
接地させるとラインが美しくない(ってか、ヘン)ので、くるぶしに横可動を追加。
ここも「フレームがココまでで下の足首と繋ぐからココにボールジョイント」ってナンにも考えてない設計
組んだ時に「こんな上に関節があるとココから曲がったらラインが骨折した様にヘン」とは考えないんだろうな。
人間なら膝下1/3の位置で曲がってるんだぜ?つま先、踵の可動も省略されていて(それは問題無いけど)それによってソコはモナカでガランドウだよね?
ココに足首関節は十分入るよね?設計者は何も考えて無いね・・・・。
それと、左足首後の燃料注入口のモールド再現して喜んでいる様だが、普段は露出していないよね・・・・
もう一個キット犠牲はイヤだし部品注文もマンドクセなので複製しニューレイズナーとトレードw。
差し替え再現とした。
燃料注入口っても普段はきっと背中(バックパック)からなんだろうね。だから正確には緊急補給口かな?
あとは爪先上あたりをチマチマと形状変更。
カーフミサイル
翼が横のスリットの対して説明書どうりに作ると"上の隙間無し下の隙間大"になるが
裏返しに取り付けると隙間が均等になる。この辺は好みだけど。(基部面取りも下面に来るから説明書の間違い?)
っで、この程度でOKとする筈だったけど・・・結局、翼断面・面取り・ノズル他、気になって修正。
こんな事やってるから完成しないんだよね・・・いつも。
バックパック
設定で上部はユニットごと可動するのだが、可動させても面白いだけなので見なかった事に。
バーニアのふちが厚くてイヤなのでリングを付けて薄く見せた。
取り付け角度も背中側を起こしたが、まだ角度が足りないので、マウント部を斜めに。
下側のスラスターアームが付く基部はあまりにも細いので4.5mm幅まし。
ついでに側面もエッジを変えて少し立体的に。
バーニアは下側が小さく横側が大きいという理解できない構成なので入れ替え。
何を思って設定より側面小型バーニアがこんなに大きく、後方バーニアが設定よりひとまわり小さくなったのか疑問。
もし、設定で逆だったとしても、常識的に推進方向の方が大きいだろ?普通・・・・
社外品で良い物があったけど、キット付属の内側のディテールが妙にイイのでそちらに。
ただ、この厚さだけはバーニアっぽくないので薄く。
内側を削れば楽なのだが、ディテールで削れないので外側をひたすら削る・・・
スラスターアーム基部可動穴をギリまで小さく。内部も可動フレームっぽくディテールアップ。
球体パーツ周辺に付いてる小型バーニアは、ヤル気なさそうなのでアフターパーツに交換。
ついでに設定の様に外側へ向く様に掘り込んだ。←文字で書くと簡単だな・・・・
スラスターアームは先端を四角く鋭角に延長。
レーザードライフル
ラッチ取り付けレールのギミックの為とても太い。
そんなギミックどうでもイイからカッコ良くして欲しかった。設定とも違うし。
まあ、ダイカスト製にならなかっただけ良いけどぉ。
銃口の六角形がデカ杉だからスマートに。
バレルは設定より長いのでショート化。
センサーのアレンジを無くして設定形状(小型化)に。
逆に強化型時にキット形状のままとして、センサー強化&ロングバレル化って事で。
問題のストック側は設定と違うけどギミックを殺すのもなんなんで、上部へ向かってテーパー状にし細く見せゴマカシタ。
同じ様な工作がMG誌の作例でやってあり、マネしたみたいでなんか悔しい(笑)
その他、やらなくても良いのにギミック&色分けの後ハメ工作で複雑化・・・・マスキングすりゃぁ楽なのにw・・・・
しかし・・・この世界は共通のマガジン使っているのはバルディとベイブルくらいなんだよなぁ・・・
リアルメカデザイナーとして仕事しているのに、運用面を考えないデザイン。
もっと前のダグラム、ボトムズでは分かってたハズなんだけど・・・今回何故?
ガッチャマンメカとか、タイムボカンシリーズとか、ガワラデザイン大大好きだけどね。
塗装、デカールはV-MAX強化型レイズナーの項を参照
E-SPT-LZ-00X-B V-MAX強化型レイズナー製作へ