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古伊万里染付け(薄)
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古伊万里染付け(濃)

古伊万里染付け(錦) |
染付けの最高峰と言えば「鍋島」次に「藍九谷」と蒐集家も学者も同意の事実でした。しかし、藍九谷の欠片が柿右衛門の古い窯より出土し、「古九谷」の中で染付け磁器を指した藍九谷の呼称も、色絵、染付けを問わず古九谷の呼称もそう遠くない時期に消え去ろうとしています。
加賀か有田かで「古九谷」の解明論争が遅れたのは「藍九谷」の欠片が柿右衛門窯で発見された後、色絵古九谷の発見が遅れた事が原因でした。しかし、有田、山辺田古窯から色絵古九谷の欠片が出土し放射性元素時代解析においても伝世が確定しました。
かつては「古九谷」として美術的評価を「有田」とは別物として確固たる地位を確立していましたが、 加賀百万石九谷か九州有田かで争われてきた「古九谷」の出生地は九州・有田で決着し、「柿右衛門手」の新呼称がそろそろ使われ始めようとしています。
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