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直径 (π) |
高さ (H) |
重さ (W) |
容量 (CC) |
碗 |
80π |
63mm |
112g |
150cc |
皿 |
145π |
25mm |
186g |
120cc |
清水一二 吹泥金プラチナ碧彩碗皿
丹波焼 特注品
Wedgwoodのくすんだジャスパーよりも一段上の明るい発色の「碧」色は緑がかった青色の事。概念的に増幅されたリアクションの波が次々に訪れます。甘く切ない響きと心地良い痺れを伴って、暫し思考は停止状態になってずっと魅入ってしまう状態に陥ります。

カップとソーサーに二個づつ月があって。CUPの奥底に3個目の月。CUP内側は月光の慈しみの光のように淡い黄色の顔料で包まれ、珈琲を飲み干して初めて現れる三つ目の一番大きな金彩の月はさりげなく奥底に隠されています。

ソーサー裏には山吹の花びらが5つ。
裏返して見ない事には発見すらできない場所に隠された山吹の花びらは、立杭の赤土に白泥を被った赤い素地に咲いています。
青い宝石(ジャスパー)地にはプラチナ彩の流れ星と金彩の月。吹き付けた泥は白のみではなく、多数の色を先に被り、最後を覆う白泥がいくつもの思いを閉じ込めて蓋をしています。まるで出来上がりのワインにコルク栓をするように。
清水一二氏の吹泥の作品は私の心のどこか甘酸っぱい領域を一瞬で浸食しました。微熱にうなされた脳の血流が重力を奪われ、宙を舞い、ふわふわと浮き出します。想いはやがて川の流れに漂い乗って、見も知らぬ海原へと辿りつくかのようです。 |
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