直径 (π) 高さ (H) 重さ (W) 容量 (CC)
 碗 83π 55mm 99g 140cc
 皿 154π 25mm 182g ---


十三代今泉今衛門  錦苺絵紅茶碗
人間国宝 有田焼

鍋島藩窯の磁器は市場に全く出ず、お上への献上品、諸大名への贈答品でありました。その鍋島藩の庇護を受け絵付師に任命されたのが今泉今衛門家です。



骨灰釉を使用する西洋磁器に対し、鍋島窯では「柞灰釉」(いすばいくすり)を使用します。

柞灰釉 柞の木の灰、長石、などの釉薬の事。

この柞灰釉は高価なので量販品などには使いません。学生の頃、有田焼を作る美術授業があって、この柞灰釉が入ったバケツを倒して全部こぼした事がありました。

美術の先生は呆然と遠い遠い目をなさっておりました。授業予算が一年分吹っ飛ぶようなとても高価なお釉でございます。



この器には有田の古典的技法が散りばめられています。日本の磁器の源流とも言える器であります。他に、染付け紋様に白抜き「墨はじき」があまりにも有名ですね。