直径 (π) 高さ (H) 重さ (W) 容量 (CC)
 碗 72π 72mm 124g 130cc
 皿 142π 25mm 206g


山本長左 草文珈琲碗皿

久谷焼

【金彩草花文】

金が溶けて焦げるギリギリの一歩手前で、下地釉薬との融合によって、マットと光輝の中間。素朴で美しい金彩に仕上がっています。初めて見る技法です。山本氏は天皇家より注文を受ける、藍久谷の最高峰です。



【拡大】




ケバケバしい、どっぷりとした金彩と違い、山本氏の「金」は優しく、控え目に発色します。藍久谷の第一人者であるが故の、呉須の濃淡の使いも見事であります。暗い紺色の分部が染付。その他が絵付け。



【弱間接光】




玄関先で最初に箱を開け、現れたソーサーの気品と慈愛に満ちた美しさに、久しぶりに泣きだしてしまいました。「うわっ!」と胸が弾け、その後、ため息が漏れだしました。



【強間接光】



透明上薬の層が微妙に光を反射し、金が下薬と融合した場所では弱光で見えなかった金も輝き出します。





ソーサー、カップは腰の分部で折れデザインとなって、優雅さを演出しています。ソーサーは違う場所、日時で焼かれたのでしょうか?焦しの焼け紋様が見えます。