車のナンバー
「車のハンドルを握ると性格が変わる」などと申しまして、普段は温厚な性格の方が、ひとたび車の運転をするとなると「進路を譲るのがいや」「ブレーキを踏むのがいや」「ともかく自分のしたいようにできないのがいや」という狭量な運転をされることがあります。
私ももう10年近く自家用車で通勤しておりますが、スピードは出さないし(軽自動車の貨物車ですから「出ない」というのが正しい)、車間距離も十分取っているし(軽自動車の貨物車ですから衝突安全性が低いのです)、自称安全運転のドライバーです。あえて自分の運転の欠点を挙げるとすると、「黄信号で止まるのがいや」「自分の前に合流されるのが好きじゃない」という気持ちがあるくらいです。いや、このような気持ちはあるんですけど、極力黄色では止まるし、他の車に道を譲る努力はしてます。(たまに、そうじゃないときもあるんですが・・・)
これではいけないと思いまして、なんとか進んで信号で停車したり他の車に道を譲ったりということを楽しくできないか、と考えた末、次のような遊びをしています。
壁に耳あり障子にメアリーというサイトの中に、車のナンバーに託された願いというエッセイがあります。この中で、幸運の100ナンバーという話が出てきます。
幸運の100ナンバーとは
たとえば「14−86」「51−49」「93−07」のように、左右の2ケタの数字をたして100になるナンバー
のことである。
さてこの「幸運の100ナンバー」、どのくらいの確率で見つけられるのでしょうか? 車のナンバーが 00-01 から 99-99 まで均等に出現すると仮定します。(あれ、00-00というナンバーはないんですよね?) もちろん、本来は番号が小さい順に発行されると考えると均等ではないはずですし、最近はナンバーを選べるそうですから、並び番号やちょうど切りのよい番号の頻度が若干高いかもしれません。まあそういったことは今回は無視することにしましょう。
そうすると、00-01から99-99の9999通りのナンバーがあることになります。そうすると、それぞれを2桁の数字だと見て足し算してちょうど100になるのは、
01-99
02-98
03-97
・
・
・
98-02
99-01
の99通りということになります。ということで、確率は99/9999で、まあほぼ1%ということになります。簡単のため、ちょうと1%ということにしておきます。#ちなみに、足して99になるナンバーはちょうど100通りあり、これが一番多いです。
最初は通勤の途中で自分の前に入った車が「100ナンバー」かどうかだけに注目していました。ところが、この方法だとあまり楽しみがありません。たとえば10台の車のナンバーがいずれも「100ナンバー」でない確率は、99%を10回掛け算すればいいので
0.99*0.99* ... *0.99 = 0.90...
で、約90%程度です。ということは10台の車のうち、1台以上が「100ナンバー」である確率は10%程度、これでは期待値が低すぎておもしろくありません。ついつい対向車線の車のナンバーとかが気になって、却って危険な状態になりました。(^_^;
そこで、「100ナンバー」でなくても、上下2桁の数字を足した結果がどれだけ100に近いかをスコアとして計算することにしました。たとえば、21-65 ならば86点、15-73 ならば 88点という具合です。足した結果が100を超えてしまった場合は、超えた分を100から引きます。たとえば 42-76 ならば、42+76=118、これは 100を18オーバーしているので100から18を引いて、82点と計算します。
この「2桁の数字を足し算した数」の分布は三角分布になりますから、この計算方法だともともと高いスコアが出やすいという長所があります。
最近は毎日、通勤のときに「今日のスコアは○点」と計算して遊んでいます。ちなみに今朝の最高点は92点でした。この遊びをはじめてから、信号で車が止まるのが楽しみですし、別の車が合流してくるのが楽しみでたまりません。ただ、1つだけ問題があるのです。最近、若干車間距離が狭くなってきているような気がするのです・・・。