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自我の
芽生え

2歳になるかならないか位から、いわゆる「第1次反抗期」というやつになりました。
とにかくなんでもかんでも「自分で、自分で」という世界。無事成長しているというありがたい(?)証なんだろうけど、こっちはたまらない。一気に小言が増えました。
言っちゃだめって判っていても、「早くしなさい」とか「いけません」が次から次へと出てくる出てくる。
おまけに年がら年中二人は一緒だから、些細な衝突も加わって、この頃って毎日大声張り上げていた気がする。
まさか自分がこんなに子供を叱る日が来るなんて、思わなかったよ。
自分の子供を怒りたいお母さんなんて何処にもいないと思う、でもね、やはりやっていいこといけないことを教えてあげるのはこの時期かなって思うし、それができるのはやっぱりお母さん。いつも一緒にいても、おじいちゃんやおばあちゃんでは難しいところもあるよって、人に言われたっけ。
でもまだまだ相手は小さな子供、言って聞かせるなんて土台無理。それでわかってくれたら苦労はない。だからついつい大声で、「コラー」ってなっちゃう。
頭ではわかっていても、いざとなるとどうやって子供と向き合ったらいいのかって、すっごく悩んだ。ちゃんと一人の立派な人間として、子供に向き合っていかなくっちゃいけないんだって、痛感した時期。そして自分を育ててくれた両親に感謝したのもこの時期。
なんか毎日必死だった気がする。どんどん成長していく子供のスピードに追いつけない自分が情けなくって、涙が出た日もあったっけ。
でもそんな時にいっぱいアドバイスしてくれる、近所の友達やみどふぁどのママさんや色んな周りの人たちがいてくれて、いつも助かった。つまらない愚痴をうんうんって聞いてくれる人がいるって、こんなにもありがたいって思ったことはなかった。
こんなこと話したらって思っても、話してみると意外にみんな同じ悩みを持っていたり、同じようなことを悩んで子育てしてるっていうのがよくわかって、それだけで心が落ち着いた。
妊娠中に描いていた「いつも笑顔のお母さん」にはちょっとなれなかったけど、でも私なりに子供と一生懸命向き合っていた時期だったって今思ってる。
もう戻れないんだね。