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最初に本堂に案内していただき、西方寺についてお話していただきました。 西方寺は、鎌倉時代に善光寺を訪れた法然上人が、 平安時代に弘法大師が建立した宝乗寺を浄土宗として開創したのが始まりだそうです。 戦国時代になつて現在の地に移り、紫雲石の上に善導大師の御顔の像が乗っており、 越後柿崎の海中から上がった体と合わせて一体の像となり、それを期に寺名を善導寺としたそうですが、 1582年に上杉景勝が川中島から海津城へ入った時、この像を持って行き高田の善導寺に安置したので、 長野の善導寺は西方寺と改名したのだそうです。 江戸時代初期に善光寺本堂が火災にあい、善光寺如来は西方寺に避難し仮本堂となつたそうです。 その後1642年には、西方寺も火災にあい焼失、その後に出来たのが現在の本堂だそうです。 善光寺の方は元禄・1700年にも火災にあい、西方寺は7年間仮本堂となったそうです。 本堂外陣の天井に天蓋が下がっていました。 これは、元禄の火災から本尊が西方寺から、善光寺へ戻る時に使われたものだそうです。 天井絵は380枚あるそうで、江戸時代の草月や動物が描かれているそうです。
内陣との間には、立派な欄間がならんでいました。 |
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阿弥陀三尊。 本尊め阿弥陀佛座像と脇侍・左の観音菩薩。 写真には無いが、右は勢至菩薩。 |
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瑠璃壇の彫刻や柱に施された彩色は400年の時をへても、まだ鮮やかに残っていました。 通路側の欄間には、変わった彩色の欄間がありました。 善導大師・法然上人像。 後ろには、釈迦涅槃像。
西方寺は、善光寺大本願の菩提寺でもあるそうで、大本願歴代上人の大位牌がありました。 |
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西方寺:チベット大仏極楽堂 |
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平成20年にダライ・ラマ法王の西方寺御来寺の決定したのをうけて、 チベットの大佛獅を招いて制作を開始し平成22年に完成、6月にダライ・ラマ法王の開眼法要が行われたそうです。 当山住職は、学生の頃はチベット人学者に教えを受け、インド・ネパール等で修業研究をされたそうで、 チベット学者でもあり、またチベットとの交流にも尽力されて来たそうです。 又、西方寺には江戸時代に描かれた観無量寿経曼荼羅(本物は非常に大きいそうですが、レプリカが堂内にありました。) がチベットの浄土曼荼羅と構図が同じであり、これを立体的に表現したものだそうです。 阿弥陀佛説法像はチベットの大佛師を招いて、塑像で製作したものだそうで、 奈良時代には多く作られたそうですが、粘土なので重く移動が出来ないので、だんだん木彫になって来たのだそうです。 曼荼羅にある説法印は、チベツトには無いそうですが、日本の教えと伝統に従って表現されたそうです。 阿弥陀佛には、開眼の時にダライ・ラマ法王によって釈迦如来が体内仏として埋め込まれたそうで、 一体二尊の仏像だそうです。 天井絵は30枚、壁画は八菩薩、観音・勢至菩薩も一部を曼荼羅に合わせて変更してあるそうです。 曼荼羅には、一人だけ後ろ向きの人がいるそうです。 一通り見学が済んだところで、庫裏にあげていただき御茶を御馳走になりました。庫裏では、まずは先生のお経に合わせて御参り。 西方寺は廃仏毀釈のおりには、県庁が一揆により中野から、ここ西方寺に移されたそうで、 この辺りの地名が長野だったので、県名も長野県となったそうです。 現在の庫裏は、明治24年に再建されたものだそうですが、学校として使われたそうで、 終戦後は一時、労働基準局としても、使用されたそうです。 珍しい杖がありました。 野辺送りの先立が持つものだそうです。 住職の持っているのもその時使うものだそうで菓子等を入れて、ふつて撒いたそうです。 庫裏の立派な松。 駐車場に、「散る花や月入る方は西方寺」と言う一茶の句碑があるそうですが気づかず通過。 中央通に出ると、ちょっと素敵な建物が眼につきます。 藤屋御本陣・大正14年に建築・登録有形文化財。 江戸時代には、加賀藩の参勤交代の定宿だつたそうです。
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ちょっといっぷく:兄部坊 |
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今日の昼食は、精進料理をいただこうと言うことで、兄部坊さんに向かいました。 善光参道に入る所で案内の方が、我々を見つけ、宿坊まで案内して下さいました。 善光寺の宿坊は、39軒あるそうで、14坊25院だそうです。 坊とつくのは、本山が大本願で、院とつくのは本山が大勧進となるそうです。 宿坊はそれぞれがお寺で、住職がおられるそうです。 兄部坊は善光寺の正月行事の堂童子頭の役職名だそうで、それを名前としているそうです。 ちなみに兄部坊さんの御本尊は延命地蔵菩薩だそうです。 本日の精進料理は、御揚げの鰻もどき、ジャガイモのなます、胡麻豆腐、等々でした。 食事の後は、善光寺さんを案内していただける事になりました。 |
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