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七倉ダム。 |
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麓に残る紅葉と、昨日降った雪山の素晴しい眺めを堪能しながら行くと、 最初のダムが見えて来ます。 大町ダムです。 こちらは、国土交通省の管轄の様で、コンクリート製のタ目的ダムです。 しかし、この水を利用した下流の大町発電所は東京電力の管轄だそうです。 大町ダムは、昭和44年の高瀬川大洪水の後で、洪水、灌漑、飲料、 発電等の多目的利用の為に造られたものだそうで、上流の七倉、 高瀬ダムより数年後の昭和61年に完成したものだそうです。 堤の高さは、107m長さは338mあるそうです。 大町ダムが作る龍神湖の左岸をさらに上流に進みます。 やがて、葛温泉を通りすぎます。 さらに上っていくと、大きく石積みされた七倉ダムが見えてきます。 ロックフィルダムというのだそうで、資材の運搬が困難で、 岩石が入手しやすい様な所に作られるそうです。 このダムは、揚水発電の為、上流の高瀬ダムの下池として作られたものだそうで、 3っのタムの内では一番早い、昭和53年の完成だそうです。 高さ125mあり、ロックフィルダムとしてはかなり大きいものだそうです。 ここから道は、東京電力の管理用道路となり、一般車両は通行出来ません。 (歩行と、一部認可されたタクシーが通行出来るそうです。) |
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高瀬ダム: | |
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七倉ダムからさらに上っていくと、標高1250mのあたりに高瀬ダムがあります。 顔前に、大きな石積みの壁が現れ、バスは壁面に作られた道をジグザグに登り、堰堤へと向かいます。 高瀬ダムの壁の高さは、176mだそうで、ロックフィルダムとしては日本最高の高さ、 ダム全体としてもお隣の黒部ダムの次に高く、国内第2位の高さがあるそうです。 ダムの上は風が強く、時々バスがゆれるほどでした。 そこで、堰堤上からはバスの中からの見学で、風当たりの少ない岸の方へ早々に非難します。 堰堤対岸のトンネルは、烏帽子岳への登山道だそうてす。 眼前の山は裏銀座の山並、ガイドさんに説明していただきます。 ダムの有効貯水量は1620万トンで、諏訪湖の1.2倍あるそうです。 この奥のトンネルは、湯俣への登山道。 私の通ったのは、まだダムの出来る前で、景色の様変わりしているのにはびっくりでした。 発電所への給水口はこのあたりに掘られているそうです。 |
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新高瀬川発電所: |
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ロータリーバルブ。 | |
高瀬ダムと七倉ダムの中間あたりで対岸にわたると、発電所の入り口のトンネルがあります。 トンネルの入り口は、動物よけのシャッターが下りており、バスの通行に合わせて開閉します。 発電所は。唐沢岳の地下をくりぬいて作られたそうで、 バスで着いた所は発電機の最上部にあたる部屋の様でした。 最上部は、現在4台ある発電機のうちの一台が、定期点検中だとか、資材等が多数置かれていて、 工事関係の方もかなり働いておられました。 わずかに見えるのは、発電機の最上部にある起動用電動機のカバーです。 1階降りたフロアーで、この発電所の説明をしていただきました。 今日のガイドは田中さんです。 この発電所は、上池を高瀬ダム、下池を七倉ダムに持つ揚水発電所だそうで、 日中の9時から3時の電気の使用量の多い時に発電を行い、夜間の電気の使用量の少ない時には、 電力の供給を受けて七倉ダムの水を高瀬ダムへと揚水しているのだそうです。 ですから、ダムの水も24H分を常に持っているのではなく、7.5H分の水を持っているだけだそうです。 タービンは発電時は時計回り、揚水時は逆回転でポンプアップするそうです。 さらに1階下に下りて、発電機とポンプ水車を繋ぐシャフトを見学します。 一番下のフロアーにあるのは、入り口弁のロータリーバルブです。 水は直径8mの管を230mの高さの高瀬ダムから落下してくるのだそうです。 発電機はコンクリートの壁で丸くおおわれていました。
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