ウッドウイルのお客様から寄せられた試聴記です




 
 
スケールモデル用 10cmフルレンジスピーカーシステム
試聴記を2回に分けていただきましたので、ハイエンド10cmフルレンジをご検討の皆様も
参考になれば幸いです。
福岡県のSO様


その1.
ウッドウィル 柴田様

SPLB5)試聴しました。
(1)白鳥英美子「アメイジング・グレイス」
(2)ヒラリー・ハーン「バッハ:ガボット」
(3)キーシン「ハイドン:ピアノ・ソナタ第30番」
(4)古楽狂想「ラフォリア」

(5)シカゴ響「ベートーベン:第7番」
まだ、かたさはありますが、中高音の解像度がスバラシイ!
しかもこの立体感は初めての経験です!特に、(4)がすばらしかったです。
(5)はどうしても、ハーベス・コンパクト7の落ち着きの方が好みです。

8cmSPは、バックロードに組み込みました。
ホーンの低音が少し不自然に聴こえました。比較はできませんが・・・
もう一つ、LS3/5a持っていますが、対照的な音で面白いです。
(こちらは控えめな音です。)
8cmSPの組込みは、後日試してみます。
尚、現在のCD,プリは自作のエレキット、メインはサンバレー
最近自作したSV-9T SE(プシュシュプル)です。
300Bシングル(サンバレー)、KT88シングル(エレキット)、
EL34シングル(エレキット)でも聴いてみるつもりです。
しばらく楽しめます。ありがとうございました。


その2.
ご無沙汰しております。

LB5(10cmユニット)をしばらく聴きましたので、
先週より、8cmユニットに取り替えて、聴きはじめたところです。
都はるみの「ローズ」から、白鳥英美子、森山良子など、聴いていますがなかなかいいです。
等身大で、自然ですね。8cmというのは、低音は望むべくもないですが、
中高音がピュアですね。
でも、シンフォニーならば、手持ちのY−08(バックロードホーン)が
低音との
バランスがいいようです。解像度は比較になりませんが・・・
lB5の場合は、その点オールラウンドに聴けますね。
8cmユニットとくらべて、音の厚みやしなやかさが加わります。
(サブシステムの、ハーベスはとうとう手放してしまいました。)










 現代版をウッドウイル版と改めて下さった
 日立 Lo−D HS−500 スピーカーシステム 試聴記の続編です。
 東京都のSH様

 お客様のホームページへ


 早いもので、現代版HS-500が届いてから半年が経ちます。
 エンクロージャーのエージングが進み落ち着いたようで、ますます良い音を聞かせてくれるようになりました。
 この感じは正しくアコースティック楽器のようです。
 改めてオリジナルのHS-500と比較すると、雑味が無くなり音楽をストレートに出してくれます。
 付け加えて言えば、スピード感があります。
 これは、柴田さん設計のエンクロージャーの内部構造、極少の吸音材そしてオリジナルエンクロージャーの
 素材の柔らかい集積材から、バーチ合板に変わったため余分な振動から開放されたのではないかと考えています。
 同じユニットを使ってもエンクロージャー次第でこれ程良く変わるとは正直驚いています。
 クラシックからジャズまでジャンルを選ばず音と言うよりも音楽を聞かせてくれ、オリジナルではやや沈んだ寒色系の音調が
 気になりましたが、現代版HS-500では暖色系で軽やかな音調で、音楽の躍動感をとても上手く出してくれるようになりました。
 最近50年代、60年代に録音されたクラシックを良く聞くようになりましたが、不思議なことに現代版HS-500で聞くと
 録音年代が古くても気になりません。瑞々しい弦楽器や、輝くような金管楽器、甘く柔らかな木管楽器、重量
 感のある打楽器の連打など、聞き慣れていたCDLPレコードからも新しい発見が沢山あります。
 最近では鳴らされる機会が減ったため不機嫌そうなJBLALTECを無視して毎日のように現代版HS-500を聞いています。
 少なくとも我が家では、JBL-4344Mark2ALTEC A5Quad-ESL-63に勝るとも劣らない魅力あるスピーカーとなりました。
 私は今まで現代版HS-500と言う呼び方をしていましたが、これからはウッドウィル版HS-500に変更します。
 もしよろしければウッドウィルのエンブレムを2ヶお送り下さい。ぜひウッドウィル版HS-500に付けたいと思います。
 乱文となりましたが、柴田さんに制作していただき本当に良かったと思っています。
 今後ともよろしくお願いします。


 現代版 日立 Lo−D HS−500 スピーカーシステム
 東京都のSH様

 お客様のホームページへ
 昨年の12月中旬に待ちに待った現代版HS-500が到着しました。
 HS-500が発売(1968年)されて数年後、店頭でHS-500から流れてくるLeontyne Priceの歌声に魅了されながらも
 当時高校生だった私には買えるような金額のスピーカーではありませんでした。

 それから30数年が経過し、2004年に程度の良いHS-500を知人から入手して以来、HS-500のオーソリティーである
 K&Kさんからアドバイスを受けマルチアンプで鳴らしてきました。

 http://members.aol.com/kksoundlab/
 そのおかげで現代スピーカーと比較して遜色のない音で鳴らす事が出来るようになりましたが、
 フロントのバッフル面がネットをはめる枠のため、奥に引っ込んでおり、これが現代スピーカーのようにラウンドバッフル

 だったらどんなに良いだろうとい思いから私と同年代でオリジナルのHS-500の音をよく知っているウッドウイルの
 柴田さんに制作をお願いしました。

 制作前の事前の電話やメールでのやりとりで安心してお任せ出来ました。
 
 完成した現代版HS-500は思っていたよりずっと美しく現代的でした。

 到着後3日目の状態で聞いてもらった知人のオーディオマニア2人の感想は
 『これが40年近く前のスピーカーの音 ?すごい!』と言ってしばらくフリーズ状態でした。

 それから2週間後、前出のK&Kさんにもお聞き頂きましたが、オリジナルと比較して
 『クリヤー』『ピュアー』『生まれのよさが十二分に感じられる音』 と言う評価を頂いています。

 到着から1ヶ月も経っていない状態ですが、私の感想も同様です。
 オリジナルのHS-500と比較すると低域の解像度のアップ、エンクロージャーの余分な振動が消えたための静寂感、
 広大な音場感・奥行感など素晴らしく向上しました。

 そして何より音ではなく音楽を楽しませてくれるスピーカーになりました。
 
 現在、現代版HS-500の他、JBL-4344Mrk2ALTEC A5等も鳴らしていますが
 オリジナルHS-500から現代版HS-500への変化は、 JBL-4343からJBL-4344Mrk2
 そしてALTEC A7からALTEC A5にしたときの変化より大きく満足しています。

 ますますJBLALTECの出番が減ることは間違いありません。
 後は、時間をかけてじっくりと自分の好みにチューニングして行きたいと思います。
 HS-500ユニットの優秀性を見事に引き出しながら美しい形に仕上げて頂いた
 ウッドウイルの柴田さんに感謝します。

 主な試聴CD
 ・ストラビンスキー 兵士の物語 
  パーヴォ・ヤルヴィ指揮 ドイツ・カンマーフィルハーモニー
 ・ヴェルディ レクイエム
  ニコライ アーノンクール指揮 ウィーンフィルハーモニー
 ・モーツアルト 交響曲38番
  小澤征爾指揮 水戸室内管弦楽団
 ・ベートーベン エグモント序曲
  ヴァーツラフ ノイマン指揮 チェコフィルハーモニー
 ・ヴェルディ 椿姫 アンナ ネトレブコ
  カルロ・リッツィ指揮 ウィーン・フィルハーモニー
 ・ビゼー カルメン アンナ モッフォ
  ロリン マゼール指揮 ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
 ・ソフィー・ミルマン メイク サムワン ハピー
 ・ビル エバンス ユーマスト ビリーブ イン スプリング
 ・キース ジャレット インサイド アウト
 ・エラ フィッツジェラルド      エラ&ルイス





ラウンド形状エンクロージャー(オリジナル成型合板使用)
PL−ROUND100B

大阪のYT様

2004年初夏の納品後にも適時、試聴感想記や近況を送って下さる愛すべきお客さまです。
昨年は当工房が購入アドバイスしたSATRIアンプを左右完全独立の出川式電源やICを最新型に改造されました。
ウッドウイルの常用アンプよりもグレードが上なのが悔しい(笑い)。
その感想も兼ねて連絡をいただきましたので掲載させていただきます。

ご無沙汰ばかりで恐縮ですが、お元気に活躍されていることとと存じ上げます。
ステレオの方も納品いただいた当初に比べ、赤みを帯び、落ち着いた風合いを出してきています。
軽快な感じの仕上げをしていただい たので床材の経年変化ともうまく合っています。

ご提案いただいたアンプの改造で音もよくなり、来客に聞いていただく機会もあれば、
「良い音ですね」などのほめ言葉を使うことなく、ただただ無言で聞き惚れているのが常です。
私も家内もアンプ改造当初は音の違いも意識したのですが、主観的感覚ですので
「慣れ」が生じてしまい、以前の音を思い出せなくなって今の音が当然になってしまいました。
良いものにはすぐに慣れてしまいます。人間は贅沢なものですね。

他に音楽を聴く機会があったときなど、「やっぱり柴田さんのはええ音しとるなぁ。」と改めて自覚しています。
逆に言えば、唯一柴田さんの作品の困ったところは、他のところへ行ってそれなりに
良い音楽の再生を聞いているはずなのに良いとは思えない。
いままでなら、「ああ良い音だ」と感激できる機会があったのにそれが無くなってきている。
そして、ウチに来られたお客さんが我が家の音を聞いて帰ると、自分のステレオにガッカリされることがある。

子供達も自分の好きなポップスを冬休みに楽しんでいました。
ことしもご活躍を期待しております。

大阪へ来られる折には是非連絡を下さい。







ラウンド形状エンクロージャー(山桜無垢材100%使用)
PURE−ROUND100A
(通称 ウィング)


東京都のTI様

本日試聴スピーカー届きました、まず開けてみて思ったのですが、仕上げがすばらしいですね。
デザインは現存するスピーカーの中でも最上級だと思います。
試聴してみて正直驚きました、この大きさからこんな音が出るとは思っていませんでした。
スケール感、量感共に申し分ないと思います。比較に使ったのはUSHER AUDIOのS-520ですが、
こちらの音が見劣り(聴き劣り?)してしまって、ヴォーカルが鼻がつまっているように聴こえます。
ソースはCD、ジャネットジャクソンのRhythm Nation 1814と古内東子のアワーグラスです。
重低音の重さ、中高音の艶共などもパーフェクトに近い音でした。
このまま買い取ってしまいたい位です(笑)。
ただ欲を言えば、中低音の押し出し感がもう少しあると良いかな?という感じです。


音質的には上記の通り、申し分の無い音です。
今まで使っていたスピーカーはどちらかというと、MDFや金属などの箱鳴りを抑え込んだタイプの物が多く、
それに慣れていたせいもありますが、とにかくキャビネットが良く共鳴して、気持ち良く鳴るのに感動しました。
音の良いスピーカーはいくらでもありますが、「音楽」を聴かせてくれるスピーカーは非常に少ないと思います。
特に最近の製品は音楽性が無く、ただ「レンジが広く良い音」ばかりになっているように思います。
私が好んで古いスピーカーばかり使っているのも、この「音楽を聴かせてくれるかどうか」というところにあります。
そんな昨今のオーディオ事情の中、楽器のように「音楽」を聴かせてくれるウィングは、非常に貴重な存在です。
私は4歳から楽器に親しみ、それ以来、自分で音楽を演奏する立場として、こんなスピーカーは理想だと考えます。
是非自分の音楽製作のメインモニターに置きたいと思っています。通常MAモニターはラージとスモールを置きます。
時々ラージ、スモール切り替えながら、それぞれのバランスを聴きながらどんなシステムで再生しても
問題無いように仕上げます。どちらか片方だけだと、仕上がった作品を後で聴いた時「あれ?」
ということがよくあります。その点ウィングであれば、ラージモニターは必要無いんじゃないの?という気分になりました。
大小の良いところを兼ね備えた理想のモニターですね。
久しぶりに真面目(?)にスピーカーに向き合って音楽を聴く状況を作ったことで、
束の間ですが心の休息が出来たような気がします。






13cmダブルウーファー2.5Wayスピーカーシステムと
専用スピーカースタンド

神奈川県のKM様

(試聴記と立ち会いチューニングについて)

納品後、1週間が経過しました。
アッテネータの調整、トーンコントロールの調整等繰り返し、ほぼ落ち着いた音調になってまいりました。

当初お願いしていました、サックスの音調はほぼ生の音調に近く、課題であった低音のクリアネスも、
13cm
ウーファとは思えない量感と上質な質感を有しております。
サイズ・音とも希望通りのスピーカーを作成頂き、有難うございました。
当分の間はスピーカーの買い替え等で頭を悩ませる心配は無さそうです。

色々なステップを経ての完成でしたが、最終の立会いチューニングによる、補強材の投入、
そして、聞きなれた音楽ソースを聞きながらのネットワーク調整は、
最終段階での音決めに大変有効であったと感じております。
一度完成してしまえば、なかなか手直しも難しい中、納得のいくまで試行錯誤の調整をすることが、
手にしたい音を手に入れる、重要なステップだったことを痛感させられます。
(
長時間のお付き合い、有難うございました。)

今後も、愛機として末永く、大切に愛用してまいります。
また、折りを見まして、使用感想をお送りさせていただきます。





8cmフルレンジ用タンデム駆動方式スピーカーシステム
(通称:8cmタンデム/チタン)

東京都のKT様


.納品直後
    先ほどスピーカー届きました。最初は美しい仕上げが印象的でした。
   思っていた以上に小型なので、低域の量感に不安がありましたが、音を出してみて驚きました。
   低音から高音まで鮮明で分離の良い音で締まったタイトな低音は鳴らし込む事によって更に量感が出てきそうです。
   中高音は余計な響きが無く、ボーカルが鮮明で定位が良く、全ての帯域で鮮明なイメージがあります。
   つなげてすぐでこのような印象なので、しばらくエージングをして鳴らし込むとどのように変化するのかとても楽しみです。
   すばらしいスピーカーをありがとうございました。

   .納品約3週間後
   事務所で聴いていますので毎日9時〜21時くらいまで一日12時間ほどジャズをかけっぱなしです。
   夕方までは所員がいたり来客があったりなのでBGM程度の音量でしか鳴らせないのですが
   誰もいなくなったら、かなりの音量で鳴らしています。鳴らし込むことによって高音が幾分落ち着いてきたような気がします。
   中音域〜高音の音の鮮明さが最初に印象的すぎたので耳が音に慣れてきたのもあるかもしれません。
   低音は確かに鳴らし込むことによって量感がアップしてきました。低音も余分な付帯音が無いので音量を絞っても
   しっかり聞こえてきます。これからしばらくは、ジャズよりもレンジの広い、ポップスやロックで鳴らし込もうと思います。