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「大阪(十三)」 大火から蘇れ十三
 2014年3月7日は、大阪十三(じゅうそう)にとって大きな厄災の日になった。その一週間後にあえてコラムを書くことにしたのは、十三しょうべん横丁の大火の事実を刻み、どんな形であっても必ず大阪屈指の大衆酒場ゾーンが復活してくれることを願ってのことである。そんなわけで、あえて思い出話を含めて紹介したい。

 しょうべん横丁という悪名高い十三西口のエリアは、昔ながらの狭い小路に小さな酒場が肩を寄せ合うように立ち並び、酔客を引き寄せていた。昼間からやっている店ばかりか、吾菜場のように24時間営業という大衆酒場まであった。また、昭和の時代から営業している店には長年の常連客も数多くいた。酒飲みの聖地だった。

 十三の味って何だったのか? それは串カツであったり、おでんであったり、きずし、焼き肉、ラーメン等々さまざまな味が混在していた。沖縄料理すらある。簡単に言えば、安くて美味い大阪の酒場を確実に体現できるエリアといえる。同じような雰囲気の新宿西口思い出横丁も大火から復活してにぎわいを取り戻した。十三もそうあってほしい。

(この項おわり)

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