お勧めの旅!47都道府県別ガイドあの町この味

「京都」その2 おばんざいで飲む
 京都その1でも「おばんざい」について触れたが、京都市内を初めて本格的に飲み歩いてみて、「おばんざい」を定番にしている飲食店が数多いことを改めて実感した。まあ、平たく言えばお惣菜、あるいはごく一般的な家庭料理ということになるのだが、「おばんざい」と表現するといかにも京料理のようで耳触りがよくなる(笑)。

 よく見かけるのが、大皿に盛ってカウンターテーブルの前に並べられている「おばんざい」。全国でもちょくちょくあるスタイルだが、目で見ていかにも美味しそうな料理にはついつい「これお願い」の言葉が出てしまう。また、京都で飲んだある店では小鉢ものの「おばんざい3点セット」なるものがあり、どれも付き出しとしてちょうどいい小料理であった。

 「おばんざい」そのものには料理としての定番や定義はなく、その店独自のものが用意される。今回(2013年12月)に食べたものも、海老芋煮つけ、京生麩揚げもの、ナス揚げ浸し、菜っ葉の浸しといった感じであった。家庭料理っぽくあり、同時にヘルシーで体にもやさしい。「おばんざい」はスローフードとして、腰を据えてじっくり飲むのが似合っている。

(この項おわり)

あの町この味味覚別リスト(B級グルメ、郷土料理などの分類)に戻る