お勧めの旅!47都道府県別ガイドあの町この味

「姫路その2」 姫路駅独特のえきそば
 
 えきそば、すなわち駅のホームで食べるそばといえば、信州人の私は当然、蕎麦だと思っている。うどんもメニューに入っているが、あくまでも駅そばであり、百歩譲ってラーメンまで。ところが、姫路駅のホームにある「えきそば」は、どの麺類にも属さないオリジナル色たっぷりの麺であり、スープである。隠れたご当地グルメなので、ちょうど姫路を訪れた機会があったので食べてみた。

 えきそばを出店している会社のホームページを見ると、戦後間もないころから営業している老舗のようである。試行錯誤の末に生み出されたのが、中華めんを和風の出汁で味わうという姫路のえきそば。一見ミスマッチのようであるが、食べてみるとそんな違和感はまったくない。すごく美味しいと太鼓判を押すほどではないが、昼時にひっきりなしにお客が出入りするところをみると、地元にしっかり定着している味だ。

 おりしも、2014年は大河ドラマ「軍師官兵衛」が放送され、黒田官兵衛ゆかりの姫路も多くの人が訪れている。えきそばも官兵衛バージョンなるものが登場し、私は「まっ黒田」というメニューをいただいた。黒ゴマたっぷりまぶした鶏のツミレが入ったえきそばで、見た目かなりユニークである。当年のみのオリジナルバージョンかもしれないのでお早目にどうぞ(笑)

(この項おわり)

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