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「四日市」 キンミヤは四日市の地酒

 今回は焼酎について紹介したい。焼酎には甲類と乙類があり、乙類は原料によって芋、米、麦、そば、黒糖等さまざまな焼酎がつくられている。地域色もよく表れており、芋なら鹿児島、米なら熊本、黒糖なら奄美地方というイメージ。一方で甲類焼酎はメーカー名が先立ち、地酒というイメージはほとんどないといっていい。

 そこで紹介するのは、あえて甲類焼酎のキンミヤである。キンミヤの製造元は四日市市にあり、日本酒や乙類焼酎も手掛けている。実はつい最近までキンミヤは、甲類専門のメーカーがつくっているとばかり思っており、しかも首都圏の大衆酒場でよく見かけていたので、まさか四日市という地方都市の酒蔵が製造元とは思っていなかった。

 甲類焼酎なので、焼酎自体に特徴的な風味、香り、味わいというのはほとんどない。だからこそ、ホッピーや焼酎ハイボールといった飲み方ができる。先日、四日市を訪れたとき、せっかくなのでキンミヤ焼酎をいただいた。ふだん大衆酒場で見ているキンミヤは720ミリリットル瓶だが、さすがは本場、一升瓶のボトルキープがあったのには驚かされた(笑)

(この項おわり)

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