お勧めの旅!47都道府県別ガイドあの町この味

「西表島」 野趣あふれるイノシシそば
 沖縄県の先島諸島、すなわち宮古島や石垣島のある地方は、当然のことながら本土とはまったく違う食文化を持っている。もちろん食材も当地方ならではのものを使っているので、食べるものすべてが初めてかつ珍しい、そんな印象である。とりわけ西表島は、島の大部分が未開の亜熱帯雨林という大自然に囲まれているとあって、野趣あふれる料理に遭遇できる。

 いろいろ食べたなかから、ここでは「イノシシそば」を紹介する。イノシシの料理は本土でも食べられるので別に珍しくないかもしれないが、意外とイノブタという飼育種を使っていることが多い。紹介する猪狩家という店では、主人が狩猟で手に入れた野生のイノシシを使っており、冬の猟期限定のメニューということのようだ。

 そばといっても八重山そばなので、雰囲気はラーメンとうどんの中間という感じ。肝心のイノシシであるが、私がいきなり肝から食べたので最初から野趣あふれる独特のくせを感じたが、肉のほうは脂身がほとんどないさっぱりした感じ。同じ沖縄料理のヤギ料理よりも食べやすいという印象であった。ちなみにデザート代わりにサービスで黒糖をもらったのは嬉しかった。

(この項おわり)

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