博多その２

「博多」その２　屋台で味わったモツ鍋

　博多は日本屈指の屋台のまちである。屋台街が市内のいくつかの場所に形成されており、最近では地元の人よりも観光客の姿の方が多くなっている。屋台で生ものはご法度なので、食べられるものは限られてくる。そのなかでもラーメンと並んで定番になっているのがモツ鍋といえよう。

　スーパーなどでモツ鍋の具がレトルトで売り出されるようになったため、すっかり全国区になってしまったが、もともとは福岡の郷土料理だった。モツとキャベツ、ニラが入っているのが一般的で、なかなかヘルシーな一品である。何よりもビール、日本酒、焼酎、ハイボールと何にでも合うというのがとてもいい。

　博多では屋台で一人鍋のモツ鍋を注文した。油がギラギラと浮かんでいてちょっともたれるかなと思いきや、これが意外とさっぱりしていて美味い。味噌ベースの味もあるが、私が食べたのは醤油ベース。しっかり食べたあとにはちゃんぽん麺もいただき、ハイボールをおかわりしながら大満足だったことを覚えている。

（この項おわり）

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