お勧めの旅!47都道府県別ガイドあの町この味

「えりも町」 襟裳岬で海の幸を
 北海道に行くと、本土とは違ってその広さというのを感じることができる。大地の広さはもちろんであるが、目的地までの移動距離と所要時間をもって広いことを実感させられることも多々ある。北海道中南部にある襟裳岬もそのひとつで、苫小牧からでも帯広からでもほぼ半日がかりでないと到達できない最果ての地だ。

 「何もない」と歌われた襟裳岬は、強風と霧が名物といってもいいほど自然環境の厳しいところにある。一方で、海に突き出した岬なので新鮮な海の幸が豊富である。サッと見てすぐ帰るということができないのであれば、思い切って襟裳岬か近くのえりも町に宿をとって海の幸を賞味することを勧めたい。

 そのなかのひとつ、襟裳岬で「お刺身旅館」を名乗っているさんすいかくに泊ってみた(2010年)。大皿にどどーんと10種類ほどの刺身が並べられたのにはびっくりであった。ツブ、ボタンエビ、マツカワ、ソイ、キンキといった地魚は味わい深く、新鮮なものばかり。酒を飲みながら一人、ゆったりと何もない夜を楽しませてもらった(笑)

(この項おわり)

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