お勧めの旅!47都道府県別ガイドあの町この味

「東京」その2 首都圏限定だったホッピー
 あの町この味も150回を数えた。せっかくの節目なので何かとっておきのものでも紹介しようと考えたが、どうにも浮かばない。というか、いままで出し惜しみなく「とっておき」を紹介してきたのであるから仕方ない(苦笑)。というわけで今回は、今でこそ全国区になったが、かつては東京など首都圏でしか飲めなかったホッピーを思い出話まじえて紹介する。

 ホッピーそのものはアルコール分がほとんどない麦芽炭酸飲料で、ふつうは焼酎を割るものとして飲むものである。1瓶で中ジョッキ2杯分のホッピーが飲め、焼酎の度数が高いとそれだけでヘベレケになってしまう。今では全国の居酒屋でホッピーが飲めるようになったが、10数年前は首都圏に出かけた際、品書きを見て「これは懐かしい」と思わず注文してしまうくらいだった。

 懐かしいというのは、もう30年も前のこと、酒の楽しさを知り始めた若き学生時代に、先輩方と連れ立って大衆酒場に行き、そこで飲んだのがホッピーであった。当時、大ジョッキで出てきたホッピーをビール感覚でグイグイと飲み、実は度数の高い焼酎だったのでしこたま酔っ払った経験がある。そんな若き日を思い出させてくれる、夏にはぴったりの酒なのである。

(この項おわり)

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