宮古

「宮古」　三陸の珍味・としる

　　東日本大震災の発生で、このコーナーも先月は更新をお休みしました。被災地の皆さんに改めてお見舞い申し上げます（２０１１年４月１１日）

　さて、その大震災で甚大な被害を受けた三陸海岸。ここは豊富な海の幸があって、旅先としてとても魅力のある地でした。復興には長い時間がかかるかと思うが、何年先になっても必ずこの地を訪ね、再び美味い海の幸をいただきたいものである。

　そんなエールの意味を込めて、今回は三陸の海の幸をひとつ紹介する。「としる」である。宮古市のすし店を訪ねたとき、このようなメニューがあったので思わず注文してしまったのであるが、「としる」の正体はアワビの肝。アワビの産地である当地方ならではの食材で、もちろん新鮮なうちでないと食べられないとのことである。

　アワビは高価だし、珍味なので小皿に少々かと思いきや、刺身皿に山盛りで出てきてびっくり。一概に肝といっても、内臓そのものだったせいか、トロっとしたいかにも肝らしい部分もあれば、コリコリっとしたところもある。苦味が利いているところは酒のつまみにもぴったり。ぜひもう一度食べてみたい逸品である。

（この項おわり）

あの町この味味覚別リスト（Ｂ級グルメ、郷土料理などの分類）に戻る