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「甲州」 発酵途中の生ワイン |
山梨県の勝沼(現甲州市)はワインの産地として知られている。小高い丘を見渡すとあたり一面がワインの原料となるブドウ畑に覆われており、秋になると収穫を間近に控えたブドウが鈴なりになっているのを見ることができる。もちろんブドウ狩りが楽しめる農園も随所に点在している。 以前にも勝沼ワインを紹介したことがあるが、ここでは各メーカーや醸造会社がブランドとして売り出しており相変わらず人気が高い。そんなワインのなかでも、ワイナリーが限定して出しているというものがある。それが「生ワイン」。銘柄ではなく、醸造を始めてまだ間もないワインのことで、発酵途中の味覚を楽しめるのである。 あるワイナリーでいただいた生ワインは、透き通ったワインとは違って濁ってはいるが、フルーティーでまるでブドウジュースを飲んでいるかのようなさわやかな味わいである。もちろん発酵途中のため、まるで口の中で酵母が動いているような感覚。唯一の注意点はあまりの口当たりのよさに、ついつい飲みすぎてしまうことである(笑) (この項おわり) |
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