お勧めの旅!47都道府県別ガイドあの町この味

「萩」 長州ファイブ丼とは
 今回は旅行直後(平成21年10月)のホットなグルメ情報を提供しよう。山口県萩市は幕末維新の時代に多くの有能な人材を輩出しているが、その中でも伊藤博文、井上馨をはじめとする「長州ファイブ」と呼ばれる面々は尊皇攘夷の時代にあって藩命によりヨーロッパに密航留学し、明治時代には政治、経済の面で功労者となった人物たちで、近年脚光を浴びている。

 萩市ではこの人気にあやかって、なんと「長州ファイブ丼」なる料理を各飲食店オリジナルで期間限定提供していた。ファイブという名のとおり、5種類以上の地元産食材を使うことを大前提に和食あり、洋食あり、弁当あり。地産地消が声高に言われるなかで、ネーミングといい、食材の使い方といい、まさに独創性あふれるアイデアといえる。

 私は市内の和食レストランでこの長州ファイブ丼をいただいた。この店では旬の魚と野菜をどんぶりに盛り込んだオリジナル料理で、タイなどの魚は身が締まってプリプリし、カボチャやナスなど野菜には火を通して一層甘みが増し、ファイブ(5種類)以上の具がのった丼は食べ応え満点。期間限定などといわず、ぜひご当地グルメとして発信してもらいたいものである。

(この項おわり)

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