お勧めの旅!47都道府県別ガイドあの町この味

「仙台」その2 冷やし中華発祥の店へ
 夏が近づいてくると麺類も熱いものから冷たいものへと移っていく。もちろん真夏の熱いラーメンはそれはそれで美味しいのであるが、やはり暑いときにはさっぱりとしたものを食べたい。そんな夏の麺類を代表するのが冷やし中華で、全国どこへ行ってもおめにかかることができ、一般家庭でも手軽に作ることができる。

 そんなわけで、冷やし中華にはさほど関心を持っていなかったのであるが、実は冷やし中華発祥の店が宮城県仙台市にあると聞いて早速出かけたことがある。もちろん冷やし中華だけを目的としたわけではないが、発祥の店とあってはやはり見逃すわけにはいかない。その店は一見するとごく平凡な中華料理店のようだったが、名前が知られていることもあって結構盛っていた。

 ここでは冷やし中華という言い方ではなく「涼挽麺」というメニューになっており、皿には麺だけを盛り、錦糸卵、チャーシュー、キュウリといった定番具材はそれぞれ小皿で出され、好きなようにトッピングしていただくようになっている。びっくりするような美味さというより、さりげなく飽きのこない美味しさというところに、冷やし中華の真価があるようにも思えた。

(この項おわり)

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