お勧めの旅!47都道府県別ガイドあの町この味

「名古屋」その3 日本屈指?の下品な食べ方
  名古屋市を中心とする中京地区には、関東や関西に区分できない独特の食文化がある。八丁味噌に代表される濃い色の味噌味、天むすやひつまぶしなど全国に広がりを見せているものまでさまざま。このコーナーでも以前にきしめん、八丁味噌を紹介させてもらったが、もうひとつ名古屋ならではという酒の肴にぴったりの逸品を紹介しよう。

 名古屋を代表する鳥料理は名古屋コーチンであるが、こちらはどちらかというとやや高級感が漂う。一方、「手羽先」のほうはぐっと庶民的になる。名古屋名物として多くの居酒屋で定番メニューとなっている手羽先であるが、名古屋以外の地域ではあまりお目にかかることはない。料理法も店独自のスパイスや味付けに工夫をこらしていて幅広いようだ。

 決して笑いものにするわけではないが、この手羽先は日本有数の「下品な食べ方」の料理といえる。まず箸を使わず手づかみで食べること。そのうえ、まさに骨の髄までしゃぶるかのごとく、身を歯でこそげ落として食べること。食べ方はともかく、手羽先の美味しさには変わりはない。名古屋に行ったら郷に従い、「下品な食べ方」で手羽先に挑戦してみてはいかが?

(この項おわり)

あの町この味味覚別リスト(B級グルメ、郷土料理などの分類)に戻る