お勧めの旅!47都道府県別ガイドあの町この味

「東京浅草」 しびれるような強い酒?

  酒好きに生まれた私は、下戸の方から比べるとずいぶん得をしていると思っている。日本はもちろん、世界中にはいろいろなお酒があり、それらを飲み比べて楽しむことができるからだ。日本の酒に目を転じてみても、日本酒あり、焼酎あり、ビールあり、ワインありとさまざま。焼酎であれば、芋、麦、米からシソ、栗などさまざまな種類があって、いくら飲んでも飲みきれないくらいだ。

 そんな酒のなかで、興味深い名称のものを紹介する。「デンキブラン」である。浅草にある老舗の神谷バーがこの酒を提供する代表的な店で、私もそこで初めて飲んだ。デンキとは電気のことで「電気のようなモダンな酒」との意味があるという。また、度数が強く口にするとビリビリとしびれるような感覚を受けるので、それが電気にしびれるとのイメージに合致したと言う人もいる。

 神谷バーのオリジナルの酒かと思っていたが、実はいろいろな店でデンキブランを提供している。神谷バーでは生ビールを水代わり(チェイサー)にして、ストレートのデンキブランと交互に飲むのがスタイルだという。ただ、この飲み方をすると一気に酔いが回ってくる。ブランデーベースに薬草のようなものも入っている感じがするが、中身については未だにわからない正体不明の酒である。

(この項おわり)

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