桜島

「桜島」　小さいけど桜島名物

　鹿児島県のシンボル桜島。ここには、日本一大きいことで知られる桜島大根がある。この大根は桜島の気候、土質に合っていることから生産され、他の地方ではまずお目にかかることはできない。桜島大根は漬物にすると美味しいし、桜島のみやげ物として観光客に人気が高い。

　ところが、桜島には逆に、日本一小さいことで知られる果物がある。それが今回紹介する島みかんである。大きさは直径数センチ程度であろうか。最も小ぶりなのものだと、やや大きめの金柑とたいして変わらないくらいである。秋から冬にかけてが収穫時期のようで、鹿児島市内や空港などでもお土産として買うことができる。もちろん、島内では直売所もあって安く購入することが可能だ。

　これだけ小さいみかんだと、さぞかしすっぱいだろうなと想像していたが、これが驚くほど甘いのである。それもふつうのみかんと比べてもはるかに甘くて美味しい。もちろん、身が小ぶりなので内皮ごと食べられるし、人によってはみかんまるごと口に入れてしまう人もいる。でっかい桜島大根と小さい島みかん。個性豊かな桜島を象徴するような特産品といえよう。

（この項おわり）

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