大阪新世界

「大阪（新世界）」　ソース二度付け禁止です

　大阪を代表する食べ物といえば、串カツをあげなければなりません。専門店もあちこちに点在している庶民派の「あて」であり、「ソース二度付け禁止」という独特（といっても、関西の方にしてみれば至極当然のことであるが）のルールが特徴といえる。串カツ専門店が並ぶ新世界界隈は、それだけに競争も激しく、どの店に入ってもまず満足させてくれるだろう。派手な看板も特徴的である。

　その一角にある有名な串カツ専門店に入ってみた。カウンターが厨房を囲むようになっており、厨房内では次々と串カツを揚げている。一本は百円からというリーズナブルな値段。カツというと胃もたれしそうな感じだが、衣がさっぱりしているうえにスパイスの効いたウスターソースが余分な油を流してくれ、いくら食べても大丈夫。しかも目の前には食べ放題？のキャベツも山盛りである。

　店によってスタイルは若干違うが、だいたいこんな感じで串カツをいただく。当たり前だが、専門店には割り箸すら置いていない。もうひとつ注意が必要なのは、大阪で串カツといえば牛肉のカツのことを言う。関東の人は豚肉とたまねぎの串カツを思い浮かべがちだが、大阪でそれを食べたければ、豚カツとたまねぎを別々に注文するというのが一般的なようだ。このほかにも、串カツの具はバラエティーに富んでいるのでいろいろ味わってみるのもおもしろい。

（この項おわり）

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