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「大阪その2」 奥が深いホルモン文化
 食いだおれのまち、大阪にはさまざま食文化がある。今回は大阪を代表する食べ物のひとつ、ホルモンについて語りたい。大衆居酒屋でも、焼き肉屋でもホルモンは定番のメニューとなっており、大阪のあて(肴)のなかでも、いちばん手ごろなどて焼きもホルモンの一種と言っていいだろう。

 まず、焼き肉屋でのホルモン焼きである。もともとは朝鮮半島から入ってきたと言われ、朝鮮系の人が多く住んでいる鶴橋には、数多くの焼き肉屋がある。朝鮮半島の食肉文化は日本をはるかに超えており、ホルモンといってもあらゆる内臓を細かく分類して味わっている。肉よりも部所によって味わいがまったく異なるという点でホルモンの奥は深い。

 居酒屋などを訪ね歩くと、「生ぎも」という品書きを目にすることが多く、ある居酒屋ではゴマ油がたっぷりかかっていて、いかにも精力がつきそうな品であった。ホルモン焼きもいろいろな店で用意されており、ホルモン焼きをメーンにした有名飲み屋もある。私がこれぞ究極の一杯飲み屋と賞賛する動物園前駅近くの店では、なんとホルモン焼き30円という激安値段であった。

※追記 その後この店も値上げをしたが、それでも1本40円で激安ぶりは健在だ(笑)
※追記 2012年には生ぎも提供を規制する動きがあり、食べられなくなりそうとのこと

(この項おわり)

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