お勧めの旅!47都道府県別ガイドあの町この味

「盛岡」その1 お土産必須の南部せんべい
 以前に千葉県銚子のぬれせんべいを紹介したが、私とってせんべいといえば、なんと言っても南部せんべいが筆頭に上げられる。東北北部へ旅行に行ったときには、まず何よりも欠かさず買ってくるお土産といっていい。いや、お土産というよりは、自分が食べたいという一心である。あの独特の歯ざわりとパリッとした心地よさがなんともいえないのだ。

 盛岡駅のターミナルには、さすがに南部せんべいの本場だけに、ずらりとせんべい店がある。店頭では南部せんべいを焼く姿も見ることができる。試食用にはこの焼きたてのせんべいが用意されており、私も何気なく試食を受け取ったが、あまりの熱さに思わず「あちちち」と声を上げてしまったほどである。口に入れると、焼きたてはさらに香ばしさが増し、とても美味しい。

 八戸に行くと、南部せんべいを鍋に入れた「せんべい汁」というのがあるらしい。実は、3月に新撰組の史跡を訪ねて東京の多摩を訪れたとき、立川市で東北の郷土料理を売り物にする居酒屋に入ったら、ちょうどせんべい汁を限定で出していた。思わず注文しそうになったが、やはり郷土の味は地元で食べなければ感動は半減すると思って断念した。八戸に行ったら、必ず食べてみたい味覚である。

(この項おわり)

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