お勧めの旅!47都道府県別ガイドあの町この味

「伊勢」その1 伊勢土産の定番・赤福
 お伊勢参りは、江戸時代の庶民だれもがあこがれ、そして一生に一度は詣でたいとされていた風習。気軽に旅などできなかった時代、唯一の旅として認知されていたのがお伊勢参り だ。伊勢神宮への参拝や旅は今でも人気が高く、平日でも大勢の参拝客でにぎわっている。そして、必ずといっていいほど買っていくのが伊勢名物の赤福だ。

 赤福というお菓子は、今や知らない人がいないとまで言われるほど、全国的な知名度が上がった。京都のおたべ、沖縄のちんすこう、新潟の柿の種、盛岡の南部せんべいなどと匹敵するほどで、赤福を見せられれば、その人がすぐに伊勢方面へ旅行に行ったことが分か る。やわらかいお餅の上にたっぷりの餡子が乗っているが、見た目より甘くなくさっぱりしている。

 伊勢神宮の内宮へ向かう参道はおかげ横丁とも言われ、お土産屋が軒を連ねている。ここをそぞろ歩くだけでもなかなか楽しいが、この横丁の仕掛け人となったのが実は赤福だったそう だ。横丁の中心部に由緒ありげな看板を掲げている赤福本店では、できたての赤福を食べることができる。さらりと口に溶ける餡子の味わいはできたてならではといえる。

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