お勧めの旅!47都道府県別ガイドあの町この味

「宇都宮」その1 驚くべき餃子の町
 栃木県宇都宮市の名物は?と聞かれて、即座に答えが出る人はなかなかの通か、地元の人ではないだろうか。かく言う私も、あれだけ旅を重ねておきながら、宇都宮の名物のひとつに「餃子」があるということを来訪するまで知らなかった。そのルーツはもちろん本場中国にある「餃子」だが、今や日本人にはなくてはならない味覚となった。そのなかでも、宇都宮市は日本一の消費量を誇るという。

 宇都宮駅前には、餃子のビーナスという石像があり、まずは度肝を抜かれる。さらに、市内のあちこちに餃子専門店がある。餃子の消費日本一という市民がいるだけに、餃子専門店はそれぞれに切磋琢磨され、店独自の味を打ち出している。たかが餃子、というなかれ。その味覚は千差万別で、店をはしごすればいくら食べても飽きないのである。

 市内でも有名なある餃子専門店は、焼き餃子、水餃子、揚げ餃子のみのメニューを掲げ、小ぶりの餃子は値段も安く、ビールをつけて腹いっぱい食べても千円に届くかどうか、という程度である。とくにこの店の焼き餃子は、一口でスルリとのどを通ってしまうのにもかかわらず、カリッと焼きあがっていて実に美味しい。ほんの一例を紹介しただけだが、宇都宮の餃子はまだまだ奥が深いようである。

(この項おわり)

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