お勧めの旅!47都道府県別ガイドあの町この味

「名古屋」その1 名古屋を代表する麺類といえば
 関東と関西の中間に位置する中京の中心地・名古屋。ここには関東、関西には見られない独特の食文化がいくつもある。そのなかで、名古屋に根付いた麺類の文化といえば、きしめんを忘れてはならないであろう。江戸っ子がそばっ食いを誇り、関西人がうどんを食うのと同じように、名古屋の人たちはきしめんを味わっている。

 きしめんは、基本的にはうどんと同じ原料を使っている。特徴はあのひらべったい麺の形にある。そのせいか、うどんと比べて何となくボリュームたっぷりという感じもする。火を通すのが早くてすむから、この形になったといわれている。

 汁は関東のそばほど醤油色はしていないが、関西のうどんほどは透き通っていない。ちょうど中間くらいの色合いといったら、変な表現であろうか。私も名古屋で時間があるときは、時々きしめんを食べているが、これを食べると「名古屋にいるんだな」という実感がわいてくるのである。そばやうどんにはない、強烈なインパクトを与える麺類文化といえよう。

(この項おわり)

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