お勧めの旅!47都道府県別ガイドあの町この味

「北見」 美味い鮭の焼き物
 これから秋にかけて旬を迎えるのが鮭。秋の味覚を代表するこの魚は、日本中のあちこちの川を俎上(そじょう)するため、いろいろなところで名物になっている。北海道もまた、鮭が豊富に捕れることもあって、ルイベ、ちゃんちゃん焼きなどの名物料理がある。

 そんな北海道の北見市へ行った時、とてつもなく美味い鮭を食べたので、今回はそれを紹介する。一応、食べた場所(お店)に敬意を表して北見の味覚としておく。その名は「鮭児の焼き物」。「けいじ」と読む。鮭の一種なのであるが、ふつうの鮭とは比べ物にならないくらい抜群の美味さである。というか、単なる焼き魚の鮭がこれほどまでに「感動的美味」だとは思いもよらなかったという逸品なのだ。

 どうしてふつうの鮭とは違うのか。実はこの鮭児、二年ものだそうである。この店の主人の話では、鮭は四年ものくらいが普通だそうだ。ところが、時々この二年ものの鮭児が捕れるという。理由はわからないが、鮭児はふつうの鮭とはまったく別物の脂が乗り切った逸品になってしまう。地元の人でもめったに口にすることができないといい、その点でもラッキーな出会いだった。

(この項おわり)

あの町この味味覚別リスト(B級グルメ、郷土料理などの分類)に戻る