旅人マイケルオズの見聞録 「まちあるきを楽しむ」まちあるきレポート


行ってみた!

 

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 今回の旅行で最大の目的となったくまモンスクエアにこれから向かう。時間は十分余裕がある、というか余裕があるくらいで到着しておいた方が安心である。市電で水道町電停のすぐの商業ビル内のくまモンスクエアに、くまモン出勤時間の 30分前に到着。入り口では係員が人数のチェックを行っていたが、まだまだ十分余裕があるなかでの入場となった。とはいっても、すでに親子連れはステージの目の前に座っているし、おばちゃんたちは後方のいすに陣取っている。

くまモンラテ ボーッと待っていても仕方ないし、散策で少し喉が渇いたので、喫茶コーナーの「くまモンラテ」を注文した。カフェオレの泡の部分がくまモンの似顔絵であしらわれており、ちょっと飲むのをためらうほどであった。ちなみにデコポンジュースなんかも置いてあったので、後でそちらにすればよかったかなとも思った。  

 くまモンラテを飲みながらスクエアの様子を見ていると、次から次へとお客さんが入場してくる。さらには会場内に赤い囲いも設けられて、準備を進めている。どうやらくまモンが会場内を動き回るので、お客さんの方を囲いの中に入れるという形になっている。その囲いにお客さんがどんどん入り始めるのを見て、私もステージから一番遠い最後部に陣取って待つことにした。写真を撮ったり、ビデオクリップを写すには後方で立っているのがいちばん都合がいいのだが、それがちょうどくまモンの部長室の入り口真正面だったのでさらに好都合だった。

 10分前に入場制限がかけられ、スクエアの外にも行列ができはじめた。これでポジションをしっかり確保でき、あとは待つばかり。くまモンはお客様を迎える熊本県営業部長の立場でやって来るのである。

 そして定刻の午後3時になった。が、外のお客さんともふれあいながら進んでくるので、なかなかくまモンの姿を拝むことができない。待ちぼうけを食う形にはなっているが、それも苦にならないほどワクワクしている。単にくまモンを見るというだけではなく※ほっぺ紛失事件を起こしたくまモンがどんな形で登場するのか、それが楽しみだった。旅行直前に生放送された地元テレビ局の「かたらんね」でも、ほっぺのないくまモンが出演していたので期待していた。

ほっぺ紛失事件のお詫びから入った(笑) そしてくまモンがガラス越しに姿を現した・・・ら、なんと元通り赤いほっぺが戻っているではないか。手でほっぺを隠しながら入ってきたくまモンだったが、あいさつの後、ほっぺ紛失事件でご迷惑をかけたとして土下座をしておわびした。その姿に早くも爆笑のうずとなった。ちなみにほっぺが発見されたのはちょうど本日。ツイッターでも「見つかった」とつぶやき、この日午前中の出勤でほっぺ復活最初のステージをこなしている。

 ともあれ、ほっぺが戻ったくまモンは、いつものくまモンどおりである。くまモン隊の黄色いはっぴを着たおねえさんと息のあったコント?を存分に披露してくれた。くまモンは「やんちゃな男の子」という設定で、子どもたちにとっては「同世代」をイメージさせ、女性には「かわいい」というキャラ、さらには関西仕込みの笑いを誘うしぐさとゆるキャラにはない激しい動きが広く支持されている。とにかく、見ていて面白いというのが一番の感想なのである。

くまモンモン 13年の3月に発表された「くまモンモン」のダンスをまず披露。この歌は熊本県出身の森高千里が歌っており、新しいイメージソングとして定着をねらっている。独特のユニークな振付は、最初に見たときにはあまりいい感じがしなかったが、何度も見ているとなかなか楽しくなってきた。お客さん、とりわけ子どもたちのいじくりかたも上手で、くまモンと触れ合うことを楽しみにしている子どもも多い。
 

探訪記後編につづく

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※ほっぺ紛失事件  くまモンが真っ赤なほっぺを失くしてしまい、知事も出演した大キャンペーンでほっぺ探しをしたという事件。実は熊本県の戦略で、「くまモンが熊本県のおいしいものを食べ過ぎて、ほっぺが落ちてしまった」というダジャレ、そして落ちたほっぺはイチゴ畑、トマト畑、馬刺し、赤牛といった熊本の「赤」の食材のところにあったという顛末。ここからキャンペーン「赤かもん、うまかもん」をスタートさせたということだ。

この企画は、旅のエッセイ「たび白書」から文章を抜粋して紹介しています。 「たび白書」の著作権はマイケルオズに帰属します。無断転載はご遠慮ください

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