「稲村ヶ崎の話」(鎌倉市)

 

♪「七里ガ浜の磯づたい 稲村ヶ崎名将の 剣投ぜし古戦場」

 

鎌倉から江ノ島電鉄で五つ目の駅が稲村ヶ崎。湘南の海が広がる風光明媚なところです。マリンスポーツを楽しむ若者の姿も見ることができるこの稲村ヶ崎には、ちょっとした思い出があります。

東京在住だった小学校のころ、遠足で鎌倉に来たことがありました。その時、唱歌「鎌倉」という歌を勉強したのです。それが上記の「七里ガ浜の−」の詞でした。詞の前半は地名なので理解できましたが、後半はというと・・・

小学校のころ 詞の解説
名将の めいしょう? 名将とは、新田義貞のこと
剣投ぜし つるぎとおぜし?
つるぎが遠いのか?
義貞が鎌倉侵攻の際に、海に剣を投げ入れた
ことで潮が引いたという古事から
古戦場 こせんじょう?
こせん、って地名?
言うまでもなく、新田・足利軍による鎌倉侵攻の
こと。鎌倉幕府滅亡の戦

まあ、小学生時代はこんなもんでしょう。

その稲村ヶ崎も、最近では映画「稲村ジェーン」のイメージが強いようです。でも「こういう古事もあったんだなあ」って思ってあの岬を見ると、また感慨ひとしおですよ。

 

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