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いい旅をするための6つのStep道楽者コラム目次



 

道楽者コラム 第11話


旅先のトイレ

  今回のコラムは少々下世話なわだいではあるが、旅行をしているなかで意外と頭を悩ませる問題である。私は男なので、小用についてはどうにかなるものだが、大のほうはなかなか思うにままならない。朝方に定期的にお通じがあるタイプなので、トイレをどこで済ませるかというのは旅先のポイントとなってくる。

 いちばんいいのは宿泊したホテルで済ませてしまうことである。朝出発が遅い場合には確実にこのパターンを使う。ただ、出発が早い場合がくせ者である。とくに朝食を外で取る予定になっている場合、朝トイレに入ってもなかなか出るものではない。トイレの時間すらもったいないということもある。

公衆トイレはきれいに使いましょう 次に考えるのが、最初に訪れる観光施設のトイレに立ち寄るということだ。多分に申し訳ないのだが、いちばんいいのは博物館などの有料入館施設。例外なくトイレはきれいだし、混んでいることはまずあり得ない。まずトイレを済ませた後、ゆっくりと館内を見学すればよいのである。また観光施設、例えば道の駅やドライブイン、土産物店のトイレも有効である。

 交通機関での移動の場合、飛行機だったら空港のトイレを使っている。空港にはだいたい時間に余裕をみながら訪れるため、トイレの時間も十分に確保できるからだ。また、場所柄からか荷物置き場もしっかり整っているトイレも多い。

 いちばん問題となるのは鉄道を使う場合である。まず駅のトイレというのは、当たり外れが激しい。最近ではトイレットペーパーを常備しているトイレもあるが、時々入り口にあるコンパクトなちり紙を買わざるを得ないこともあるし、それすら売っていないところでは、別のトイレを探し歩くという最悪のパターンも待っている。列車内も、特急列車ならまだいいが、普通列車のトイレはなかなか長時間居座るわけにはいかない。都市近郊の列車にはトイレすらついていない。

 最後の手段は我慢してしまうことだが、これは腹の調子をおかしくするので私としてはできるだけ避けている。腹がしっくりこないと、せっかくの食事や酒もおいしくないし、観光していてもどこか気にしてしまう。逆に、トイレですっきりとすれば、旅気分も一気にボルテージが上がる。人間、生理現象には逆らえないものです(笑)