灰色の空

いんたーみっしょん
そのいち

作者(以下“作”):さて、おつかれさま。

クローナ(以下“K”):ここまでのお付き合い、ありがとう御座います。

ヴェム(以下“V”):ほんとにお疲れー。…あれ、お前も脱走したの?

K:そういう事になりましたよ。

作:まあ、黄身があそこに居るのは無理だろうなー、と。

K:わかってて…。酷いですよ、あれは。

リヒャルト(以下“R”):同感だな。

K:…そういうリヒャルトさんも、撃ちましたね。人のこと。

R:………。すまん。仕事だ。

V:うげぇ、総長。クローナを? ひでーな、それ。

作:まったくだ。

(三人):…。

作:いや、その、なんだ。物語上の、つまり…。

未確認飛行物体

 

作:…というわけだ。

K:…なんですか、今のは。

作:気にするな。

V:誤魔化しやがった。殺そうか?

K:そこまでしなくても良いですけど、確かにちょっと何か欲しいところですよね。

R:好きにして良いぞ。

作:…をい、待て。

V:どうせ殺しても生き返るんだろーしな。

K:そういえば、そうですね。

作:をい! 待…!

スーパー戦車の咆哮

 

R:死んだか。

 

K:それにしても、大変な事になりました。追ってくるんですか?

R:その辺は、上が決める事だ。俺にはわからんな。

V:うへぇ、総長の力で不問にしてくれよ。

R:貴様が逃げたのが悪いんだろう。俺の責任問題になってるんだぞ。

K:やっぱり…。でも、リヒャルトさんも逃げちゃえば良いのに。

R:お前…、それはな…。

作:ストーップ! そこまで!

V:何だ。もう生き返ったのか。

作:お陰様で。リヒャルト君、ネタバレは禁止だ。君の目的はまだ明らかになっては困る。そんな事になったら、余は明日から大根を育てなければならなくなる。

K:大根?

R:…まあ、構わんが。

 

R:まあ、実際問題としてな、クローナ、お前を追いかけてみたところで、意味は無かろう。

V:そりゃそうだな。

K:どういう意味ですか。

R:この広い世界で人間一人捜し当てるのは困難で、お前に打ち勝つ事はさらに困難だ。現実には、あり得ないと思うがな。

K:ああ、まぁ…。

作:それでも、街を堂々と歩いていると賞金稼ぎのアホが襲ってくるとか、店に入れてもらえないとか、色々あるだろうなぁ。

K:他人事みたいに…。

作:それに、エルファトの“戦力”は当然リヒャルト君が知ってる分が全てじゃないだろうし(謎笑)。

R:…認めざるを得んか。

K:…。(無言で怒ってる)

V:趣味わりーなー、コイツ。女の子いじめて楽しいか?

作:事実を指摘したまでだ。…大体、そのセリフをお前が言うか。

K:まかり間違っても、ヴェムさんは、命に関わる様な冗談はしませんよ。

作:なるほど…。ならば、第一話から振り返ってみよう。

V:どーゆー誤魔化し方しとるんだ。

K:構いませんよ。“お楽しみ”は後に取っておきましょう(ニッコリ)。

 

K:第一話って、よく考えると、実に内容のない話ですね。

作:なんて事を! 話の初っ端でいきなり沢山詰め込んだら、わけがわからなくなるだろうが!

R:それは貴様の都合だ。我々には関係ない。

作:読む側の立場を切り捨てるつもりか〜!

K:ウィリーって何者ですか?

作:(ちゅどーん) は、話を切り替えたか…。

作:うむ、実は、名残なのだ。

R:名残…?

作:その昔、当初の案では…というか、構想段階で二転三転してるから、もう余にもよくわからないんだが、その案では日本という国がヴェルトに存在した。

K:日本…、あまり聞き慣れない響きですが、どこ語ですか?

作:日本語だ。余が住んでいる国だ。昔、別の小説の舞台に使ったやつで、厳密には過去の段階のパラレルワールドなのだが…。

R:それが何故、我々の世界に存在している? いや、存在していた、か。

作:趣味の問題だ。理由はメテオを使って適当にこじつける予定になっていた。

K:趣味で済みますか、無茶苦茶ですよ。

作:うむ。おまけに技術水準が凄まじくてな、そうだなあ、別の星に旅行できる船があるとか言ったら、信じるか?

R:荒唐無稽だ。天動説を信じている奴も居る世界だぞ。

作:うむ、あまりにも破綻があるからな。途中で止めたんだ。書き始める少し前だな。

K:多少の理性はあるようですね。それで、ウィリーとどういう関係が?

作:奴は、その世界のとある国家の大統領という位置付けだった。超変人だがな。だが、設定がボツになった結果、身分だけ取り替えて殆ど同じキャラとして出す事になった。

R:そういう場合は、その男も削除してしまうのが筋だろう。

作:いや、奴に絡んだ設定で、投稿頂いたのがあって…。

R:ふん、設定がぐらつくからそういう事になるんだ。違うか?

作:…ヽ(`Д´)ノ

 

作:さて、第二話。こりゃまあ、アクションだね。

K:はい、こんな事ばっかりしてました。ごめんなさい。

R:責任はお前にはないぞ。気にするな。

K:お気遣いは嬉しいですけど、無理ですよ。

ノール(以下“N”):優しいからね。

V:だなあ。クローナを無理矢理SSに連れ込んだのはどんな奴なんだ、おい?

作:どんな奴なんだろうな…。余も興味がある…。

R:設定してないんだな?

作:何故わかる?

K:とぼけないでください。あなたの漫才はもう十分です。

作:…。

V:今日のお前、いつもより垢抜けてる気がするんだけど…。

N:私もそう思う。

K:そうですか?

作:本性を現しおったか。…おい、待て! 何の…!

男の浪漫

R:人殺しは嫌…か。当たり前ではあるが。

K:ええ。

V:作者を叩き斬るのは殺しには入らないんだな。

K:だって、すぐ生き返るじゃないですか。

V:ん〜…。まあそうなんだけど、なんか違う気が…。

N:それより、ターゲットをやった理由は?

R:ああ、奴は軍拡派の急先鋒でな。ただでさえ連中の軍事力は我々を圧倒している。これ以上拡大されたらたまらん、というのが理由だ。

V:でもさぁ…。

R:皆まで言うな。その通りだ。奴を殺したからといって、大勢への影響は殆ど無いだろう。つまり、うちの上層部は、それだけ焦ってるという事だ。

V:そんな真似しといて、すぐに首脳会談とかで平気な顔して出て行くんだからなあ。

R:我々がやったという証拠は無い。だろう?

N:無論です。ただ、それでも私達がやったに違いない、と連中は思ってるでしょう。

R:怪しいというだけでは動けん。

N:まあ、そうですが。

 

作:第三話は、クローナの単独ミッションか。

K:どうしてすぐ生き返るんですか…。

作:…死ねばいいとでも言うつもりか!

K:言われたいんですか?

作:何を言っておるか!

V:クローナ、わかってると思うけど、あんまり相手にしない様にしような。

K:そうですね。

作:小僧に小娘が、人を何だと…。

R:王女様発言があった話だな。どういう事なんだ。

K:私にもよくわかりません。いきなり…。作者さん、あれは何者だったんです?

作:そうだな。お前とリヒャルトなら、知っていてもおかしくはない奴だ。

R:ほう?

作:会った事は無いだろうが。

N:それで? はっきり言ったら?

作:今後重大なキーパーソンとして、また登場するよ。当分敵性存在で、場合によっては最後まで…、いや、詳細には重大なネタバレが…。

V:またかよ。やる気あんのか?

作:ええい、痴れ者め! こんな所でほいほいネタ晴らしする方が、よっぽどやる気のない行為だと思わんのか!

V:ネタバレせずに、上手くインターミッションをまとめてみろ、って言ってるんだよ、俺は。

作:(ちゅどーん)

R:しかしクローナ。だいぶ頑張った様だな、この仕事は。

K:でも、取り逃がしました…。

N:相手が相手だもん。仕方ないんじゃない?

R:そうだな。普通のSS基準では、あれで良いさ。

K:そうですか? う〜ん…。

N:…でもさぁ、ヴェムはともかく、私が一度も出てないんだけど、この話。

作:そんな事を言われても、大体お前は別のミッションで居なかったんだから仕方なかろう

V:何だよ、そのヴェムはともかくっていうのは。

N:ふん。つまんないじゃない。私だって働いてたのに。

K:…。(困惑した笑い)

V:フッ、ガキみたいな事言ってるんじゃないっての。

N:あんたは良いよね、二章でおいしい出番あるんだからさ? あ、本気で腹立ってきた。ちょっと喰らわせて良い?

V:何だ、そのジャイアンみたいなセリフは! 俺だってな、あ…

作:ネタバレだ! ネタバレは止めろと言っておろうが!

作:まったく。大変だな、総長殿も。

R:まあ、所詮戯れ事だ。本気で喧嘩しているわけじゃないだろうさ。

V:お、やっぱりわかってらっしゃる。

N:当たり前じゃない。

作:余にすれば、戯れ事では済まんのだがな。

 

作:さて、第四話だが…。

K:馬鹿。

N:バーカ。

R:まったくだ。

V:何だよ、その言い草は! 誰にも迷惑掛けてねーだろ!

K:馬鹿。

N:バーカ。

R:うつけ。

V:違うってのか!

K:そりゃ違いますよ。大迷惑です。

R:任務に失敗した事も重大だが。

N:お陰様で、色々とこっちにも不審の目が向けられるからねぇ?

K:…。

V:そんな事言ったって、なあ? 嫌になる事もあるだろ?

K:私に尋ねないでください…。

R:クローナはまだわかるんだがな。ヴェム、貴様は志願してきておいて、脱走だろうが。どういうつもりだ。

V:人の心は移ろいゆくものさ…。

N:気分屋でいい加減で無計画で意味不明だって認めれば?

V:失礼な奴だな。俺のどこが気分屋で意味不明なんだ。何もかも論理的だろうが。

作:脳内真実に忠実といったところか。

V:うるさい。俺は正しい事をする権利を主張するぞ。

R:以前からおかしい奴だとは思っていたが…。何故SSに居たのかわからん。自己主張できる場所だと思うか?

V:実は俺も不思議に思って…。あたっ!?

N:バッカじゃないの?

V:叩く事ねーだろ! 宣伝文句に乗せられたんだよ! 青かったんだよ! 悪いか!

作:まあ、その辺にして粗茶でも啜り給え。

作:さて、この回でも重要人物が登場したが、貴殿らはどう思うね?

K:…何ですか、その喋り口は。

作:気にせずとも良い。

N:話のわかんない奴って程でもないけど、いずれ戦う相手になるわね。

R:…まあ、帝国としては、そうなろうな。

K:強くはなさそうでしたが。

V:お前が言う「強い」ってのも異常だと思うんだけどな。

作:それはそうだ。言うまでもないが、彼で言う「強さ」とは個体の持つ戦闘能力を意味しない。

R:今後の予定はあるのか。

作:当分、クローナの視線で進む。その先は未定なんだが、登場しない筈は無いだろう。

V:…また未定か? 大丈夫なんだろな?

作:頭の中では概ね…まあ、やがてわかる。

 

作:第五話は、一章の終わりだ。クローナの脱走だな。

R:感情的だ。

K:そりゃ、ああなりますよ。後から思い返したって、納得します。

N:あんまり良い決断だとは思わないけど…。

K:それは…。同感ですが…。

V:親御さん残してるからな。

作:おまけに、今まで散々殺しまくっておいて、いまさらだからな。

K:…。(無言で怒ってる)

N:作者のくせに、それ言うわけ? イカれてんじゃない?

作:作者だからこそだ。偽善が云々というヤツを、粉砕しておく必要がある。

K:偽善…ですか。そんな事考えてる余裕が、ある様に見えましたか?

R:そんな風ではなかったな。そんな性格でもないだろう。

作:…だな。

V:なんか、しめやかな空気になったな。総長、アイゼンブルクの街はどんなだった?

R:ん。流石に鉄の城を名乗るだけはある。偉容もそうだが、実戦力も相当なものだ。帝国の軍備では、あの街ひとつ落とすのも、苦労するだろう。

N:隕石とか、私達は別枠だろうけどね。

R:街自体もな、随分と賑わった物だった。文明の力だな。

作:ま、暗部も底知れん。余には描ききれんかもな。

V:いきなり匙投げるなよ…。

作:努力はする。だから、待っていて欲しい。

K:うまくまとまりましたね。

R:そうだな。

V:じゃ、お開きで。

N:今後ともよろしくね。

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