第29章「邪心戦争」
K.「告白」
main character:ロック=コール
location:幻の月

 

 月の地表を魔物の群れが覆い尽くしていた。
 目の前を通り過ぎる魔物―――見たことのある魔物もいれば、そうでないものもある―――を呆然と眺めたままロックは誰に言うともなく呟く。

「なんか・・・まずいんじゃねえのか、これ」

 何が起ころうとしているのかはよく解らない――― “何が起こったか” は解っている。二つの月が重なろうとしているのだとラムウは言っていた。
 しかしこれから何が起ころうとしているのかは解らない。

 ただ、吉兆ではないということだけは確信出来る。

「くそ・・・っ、無事に地上に戻れるのか・・・?」

 自分の胸元に手を当てる。
 その上着の内側のポケットには、手に入れた霊薬が収まっていた。

「ロック、焦ってもしょうがないよ」

 振り返る―――と、洞窟の中からギルバートが姿を現わした。
 さらにその背後には、当然のようにフライヤが付き従っている。

「そういうアンタはヤケに落ち着いてるじゃねえか」

 嫌味のつもりではなかったが、言ってしまってからまるで自分の苛立ちをぶつけてしまったようだと気がついて舌打ちする。
 しかしギルバートは特に気にした風もなく「そうだね」と頷いて。

「まあ、焦っても僕に出来ることはなにも無いからね―――それにもうすぐセシル達だって来るはずだから」
「なんで解るんだよ?」
「君こそ解ってるはずだろう」

 砂漠の王子は自信満々にロックへと告げた。

「月の異常は地上でも解るはずだ―――なら、彼が来ないはずがない」

 セシル自身が来なくとも、誰かしらは来るはずだ。
 対してロックは皮肉を込めて言い返す。

「 “巨人” に潰されてるかも知れないぜ?」
「君はそう思っているのかい?」

 問い返され、ロックは渋い顔を示した。
 たっぷり間を開けてから、首を小さく横に振る。

「・・・いや」

 あまり認めたくは無い上に、根拠も無い。
 それでもロックには―――付け加えるならギルバートにも―――奇妙な確信があった。

「アイツなら巨人だろうがなんだろうがなんとかしちまうだろうよ」
「そうだね、僕もそう思う」

 微笑むギルバートに、ロックは面白く無さそうに「ケッ」と吐き捨てる。
 それから天を―――黒い宇宙に浮かぶ青き星を見上げて叫んだ。

「来るならとっとと来いよセシル! そして全部まとめて片付けちまえッ!」

 ―――その叫びに呼応したわけではないだろうが。

「・・・来た!」

 それまで黙っていたフライヤがネズミ族特有の大きな耳をピクリと動かし、短く呟く。
 え? と、ロックとギルバートは彼女を振り返り、その視線を辿ってみれば、そこには黒く巨大な船―――魔導船が月の地表に浮かんでいた。

 

 

******

 

 

「・・・なんか、とんでもない状況だね」

 魔導船から降りて、セシルは魔物の姿に満たされた周囲を見回して苦笑する。

 船が着陸したのはある洞窟の前だった。
 ロック達が向かったはずの “ハミングウェイ” の事をボー艦長に聞いてみれば、知っているというので直接彼らがいる場所へ向かって貰ったのだ。

 そして、その洞窟の前には丁度ロック達が出迎えるように待ち受けていた。

「久しぶりだねロック。無事で何よりだ」
「お互いにな―――鋼の巨人なんて物騒なモン相手にして、まさか生きて戻ってくるとは思わなかったぜ」

 まるで心にも思ってなかった事を返す。

「それで、こいつは一体どうなってるんだよ?」

 バッツが周囲の魔物達を見回して疑問を口にする。
 魔物の群れ―――しかしそれらは、まるでバッツ達に気づいた様子はない。それどころか、触れようとしても触れられず、まるで幻のようにすり抜けていく。

「まるで幽霊ね」
「というより、私達の方が幽霊みたいなものよ」

 ローザの感想にリディアが補足する。

「 “仮初めの空間” と同じ。こちらからは見えても、向こうからは認識出来ない―――そして互いに干渉しあうことは出来ない」
「言われて見りゃそんな感じだな」

 リディアの説明に、魔物に触れようと手を伸ばしていたバッツが頷く。オーディン戦の事を思いだしているのだろう。
 そこへカインが異議を口にした。

「しかしあの時は現実世界からしか認識できなかったはずだ。この “幻の月” は異界であり、 “真の月” の方が現実なのだろう? 逆ではないか」
「え、それは・・・」

 矛盾を指摘され、リディアは口ごもる。
 確かに “仮初めの空間” とは逆だった―――が、その理由はリディアには解らない。

「別に似たようなもんだからって全く同じってわけじゃないでしょ! そういうもんってだけじゃないの」
「そういうものなのでございますよ」

 リディアの言葉を肯定するように少年の声が響いた。
 皆が振り返れば、洞窟の奥からゼロカイやクラウド、ラムウが姿を現わす。

「この “幻の月” はセトラの民が地上を見守る為に生み出したもの。故にこちらからは現界を認識することができて、逆に地上からは見えないようになっているのでございます」

 地上から見えている “幻の月” は、僅かに現界へ漏れ出てる “魔力” の片鱗でしかない。
 そのために、魔力のあるなしで見え方が違ってくるのだ。

 そして、どんなに魔力が高くても、見えるのは魔力だけであるため、月の地表がどうなっているのか、天体望遠鏡を使っても確認することはできない。
 それは今重なりつつある “真の月” の魔物達も同様だった。

「月のことはともかく―――セシル、二つの月が重なって何が起ころうとしているのか・・・想像は付くかい?」

 ギルバートの問いかけにセシルは「はい」と頷いて答える。

「一つ考えられるのは “月の涙” ですね」
「だね。僕も月が重なるとして最初はそれを連想した―――けれど」

 そこでギルバートは誰かを捜すように周囲を見回して―――

「あれ・・・? ロックは?」
「あいつならガストラの女将軍を連れてどっかに行ったぞ」

 答えたのはクラウドだった。
 何時の間にと思っていると、セシルも苦笑して付け足す。

「それに他にもいなくなった連中が居るね」

 おそらくはロックとセリスの後をつけていったのだろう。
 「しょうがないなあ」と苦笑して、セシルは話を続けた。

「―――それで話を戻しますが、ロックも “月の涙” ではないと思っているようですね」
「ああ―――というか、その言い方だと君も “月の涙” ではないと?」
「ええ。 “月の涙” の可能性は低いとは思います」

 セシルは地上で二つの月が重なろうとしていると聞いた時 “月の涙” の事を上げた。
 だが、内心では今ギルバートに言ったように可能性は低いと感じていた。

 しかし本心を口にしなかったのは “月の涙” は各国を警戒させるのに都合の良い危機だったからだ。
 何かが起ころうとするのは間違いない。
 だが、 “何が起こるのかは解らない” とあやふやではどうしても危機意識は低くなる。

  “月の涙” という世界規模の災厄だからこそ、各国の警戒感は強まり、国同士での連携も可能となるのだ。

「根拠を聞いていいかな? ロックは “直感” だと言っていたけど」
「僕も似たようなものですよ。ただ、無根拠というわけでもありませんが」
「それは?」
「ゼムスの思念は封印されても尚、地上のゴルベーザを操るほどに強い―――ならば、 “真の月” にだって干渉することはできるはず」
「つまり “月の涙” を引き起こすなら、わざわざ月を重ねる必要はないはずだと?」

 セシルは無言で頷いた。

「ただ実際はどうかは解りません。もしかしたら “月の涙” を引き起こすのに、月を重ねなければならない理由でもあるのかもしれません」
「でも今まで “月の涙” が起きた時に、二つの月が一つに重なったという記録は残されていない」
「ええ。それに “月の涙” であろうとなかろうと、同じくらいの災いが起こるのは間違いないと思います」
「実際に起こってみなければわからない、か」

 でも、とギルバートは微苦笑をセシルへ向ける。

「君なら何が起ころうとしているのか見当がついているんじゃないのかい?」
「・・・確信は持てませんが」

 そう言って、セシルは月の民の館の方―――ここからでも見える、そびえる “塔” のような巨大な建物を見つめた。

 

 

******

 

 

 セシルとギルバートがこれから起こることについて会話している頃。
 ロックはセリスを連れて、洞窟の裏手に来ていた。

 周囲が魔物で埋め尽くされ、落ち着かない中、二人は適当に腰を下ろした。
 だが、セリスを連れてきたロックは黙ったまま何も言わない―――というより、どう切り出そうか迷っているようだった。

 仕方なくセリスの方から声をかける。

「・・・それで “エリクサー” は手に入ったの?」

 ロック達が月に残った理由がそれだった。

「あ・・・ああ、ギルバートのお陰でな」

 カイの言ったとおり、ハミングウェイは歌好きな種族であり、ギルバートが二、三曲披露しただけでとても友好的になった。
 ギルバートはさらに地上の歌を何曲か教え、ロックも器用な手先を駆使して幾つか簡単な楽器を作ってあげた。

 そのお礼として、ロックは “エリクサー” を手に入れることができた。

「しかもただのエリクサーじゃなくてな。エリクサーの中でも更に強力なもので、世界に二つと無い逸品らしい」
「じゃあ、それでレイチェルさんも・・・?」
「生き返らせることが―――できるかもしれない」
「そう・・・」

 期待を持って言うロックに、セリスはズキリと胸が痛むのを感じた。

(やっぱり、ロックは・・・・・・)

「それでさ、セリス」
「な、なに?」
「あれから渡す機会が無くて遅くなっちまったけど―――これ」

 そう言って、ロックが差し出したのは白い手袋だった。

「これは?」
「火傷の痕、残ってるんだろ? 隠すのに丁度良いかと思ってさ」

 おそらくはバロンで買ったのだろうその手袋は、なんとセリスの手のサイズにぴったりと合っていた。
 実際に着けてみると、まだ新品のためか少し強張るが、すぐに馴染むだろう。

「これ・・・魔法が付与されてる?」
「ああ、シドの親方に相談したらさ、そういうの得意なヤツが居るって言われて、そいつに頼んだ」

 魔法と言っても大したものではない。
 見た目は絹のように滑らかなのだが、剣の柄を握ってみるとまるで吸い付くように滑らない。手袋をしたままでも剣を振り回すのに支障はない―――そういう魔法が付与されているのだろう。

「年頃の女性が、火傷の痕を残してるのもあれだろ?」
「・・・私は女である前に戦士であるつもりなのだけど」

 そう言いつつも、セリスは嬉しそうにはにかんで「ありがとう」とロックに礼を言う。

「べ、別に礼を言われるほどでもねえさ―――それと、預かってたものを返すぜ」

 言われて差し出されたのはナイフだった。剣を失った時、ロックにもらって―――その後、地底での別れ際に「貸してくれ」と言われたものだ。

「もう立派な剣があるみたいだし、必要ないかもしれないけどさ」
「ううん! そんな事無い! ・・・でも、どうして預からせてくれって?」

 疑問を口にしつつもナイフを手にしてみる―――と、その柄を持った瞬間、少し驚く。

「持ちやすい・・・?」
「ああ。そのナイフ、元は俺が持ちやすいようにグリップを削ってたんだよ。それをお前の手に合うように削り直した」
「え・・・そう言えばこの手袋もだけど、私の手のサイズ何時の間に計ったの?」
「そりゃ目見当で」
「それ、凄くない・・・?」
「ンなことねえよ。トレジャーハンターとしてこれくらいは当たり前の技能だって」

 例えば迷宮の中などで様々な仕掛けを解除する時に、その形や重量、大きさなどが重要になっていることがある。
 それらを一々計測器で計る余裕があるとは限らず、また迷宮の中に潜る時になるべく余分なものは持っていきたくない―――故に、目見当である程度を計るのは基本的なスキルとも言える。

「ありがとう、大事にするから」
「っていうか、さっきも言ったけど新しい剣があるなら必要ねえだろ? 邪魔になったら捨ててもいいんだぜ?」
「ううん・・・・・・ロックがくれたものだから」

 顔を赤くして、必死の勇気を振り絞ってセリスは答えた。
 すでにフラれていることは解っている。それでも自分の気持ちを無しにすることはできない。

 そんなセリスに、ロックは気まずそうな顔をしながら―――謝る。

「あの時は、ごめん」
「あ、あの時、って?」
「俺が “死んだ” 時の事だよ」

 言われ、セリスはさらに胸が痛くなるのを感じた。
 強制的に思い出されるのは、ロックが死んだ瞬間―――そして、光に満ちた世界でロックにはっきりと言われたこと。

 ―――セリスとレイチェルのどちらを選べと言われたら、俺はレイチェルを選ぶしかない。

 セリスが「ロックのことが好き」と告白した後、ロックはそうはっきりと答えた。

「あ・・・謝らない、で。私はもう、気にしてないから」

 精一杯の嘘を吐く。

「でも俺が死んだせいで心配かけたしな―――まさか心配なんてしなかった、ってわけじゃないだろ?」
「あ・・・そっちの話?」
「ん?」
「な、なんでもない!」

 慌てて手を振るセリスに、ロックは怪訝な顔をしながらも追求しなかった。

「でさ、俺が死んだ時に言ってくれたじゃんか。その―――俺のことが好きだって」

  “こっちの話” を振られてセリスは一瞬、呼吸が止まった。
 だが、それをロックに悟らせないように―――そのつもりで、頷く。

「・・・・・・うん」
「俺もお前のことが好きかもしれない」
「えぇっ!?」

 ロックの言葉に驚きすぎて、セリスはややうわずった声を上げる―――がすぐに冷静になって「ああ」と納得したように頷く。

「その、レイチェルさんの次に・・・って事、よね」
「いや、多分レイチェルよりも―――世界で一番お前の事が好きだと思う」
「―――」

 突然の告白に、セリスは言葉を失う―――どころか、まともに呼吸することもできなくなっていた。
 「あ・・・う・・・」と空気を求めて喘ぐような彼女に、ロックが心配そうに声をかける。

「おい、大丈夫か?」
「う・・・」
「う?」
「嘘・・・よ!」

 ようやく少し落ち着いたのか、セリスはキッとロックを睨む―――その顔はまるでよく熟れたトマトのように真っ赤だったが。

「か、からかわないで! それとも同情?」
「なんでそうなるんだよ?」
「だって言ったじゃない! 私よりもレイチェルさんを選ぶって! まさか今更心変わりでもしたの!?」

 真っ赤になって怒鳴るセリスに対し、まるで対照的に落ち着いた様子でロックは「嘘じゃない」と答えた。

「あの時言った事も、今言ったこともどっちも嘘じゃない」
「どういうこと?」
「誰よりもお前のことを好きだ―――けど、今の俺にとって一番大事なのはレイチェルの事だ」

 そう言うロックは無意識に自分の胸元を手で触れた。
 そこには “エリクサー” の入った瓶の確かな手応えがあった。

「だけどもし、アイツを生き返らせることが出来たら・・・セリス、お前と―――」
「待って!」

 ロックの言葉をセリスは遮る。

「それ以上は言わないで! ・・・ちょっと、怖い」
「何がだよ?」
「幸せすぎて―――それを聞いたら、なんだか二度と叶わなくなるような気がして」

 根拠など無い―――が、その時のセリスはそんな気がしてならなかった。
 感情が昂ぶりすぎている為か、その瞳は潤んで大粒の涙が浮かんでいる―――その涙を手袋で拭い、ロックに微笑む。

「今はこれで十分だから・・・それ以上は、貴方の望みが叶った時に・・・お願い」
「―――解ったよ」

 苦笑。
 したまま、ロックはセリスとは反対の方向を振り返った。

「これ以上、他の連中に聞かせるのもアレだしな」
「・・・あ、やっぱりバレてたのか」

 などと、魔物達の影の向こうから現れたのは―――

「バッツ!? それにローザも!?」
「セリス、おめでとっ!」

 驚くセリスに、ローザが歓声を上げながら飛びついた。
 ちなみにバッツやローザの他、リディアやエッジ、ゼロカイにラムウの姿まであった。

「いやー、甘酸っぱいのう。良いモノを見せて貰ったわい」

 雷の幻獣がニタニタと笑っている。
 それに怒る気にもなれず、セリスは混乱したままだ。

「ど、どういうこと? みんな何時の間に―――」
「何時の間も何も、最初っからだぜ」
「最初っからー!?」

 エッジに言われ、セリスは愕然とする。そんな彼女にロックが笑いかけた。

「気づいてなかったのか? こいつらが居ることに気づいてたから、最初は告白しようかどうしようか迷ってたんだが―――まあ、途中から別にいっかなって。聞かれて困るもんでもねーし」
「よくない! っていうか困る!」

 顔を真っ赤にしたまま喚くセリス―――そろそろ頭に血が昇りすぎて倒れるかも知れない―――に、リディアが近寄る。彼女はどこか不機嫌そうに半眼をセリスへ向けた。

「薄々気づいてはいたけどさ。アンタ本当にこんなのでいいの? 趣味悪くない?」
「う・・・言い返せない」
「いや、言い返してくれよ!?」

 ロックが抗議の声をあげる。
 と、セリスに抱きついたままのローザがクスクスと笑ってリディアを見やる。

「あら、リディアったらヤキモチ妬いてるの?」
「や、妬いてなんか無いわよ! どーして私がそんなガストラ女にッ!」
「あら? その言い方だとまるでロックの事が好きみたいよ?」
「は? なんでこんなヤツを? 有り得ないわ」

 冷めた様子で鼻で笑うリディアに、ローザはさらに問いかける。

「じゃあセリスが好きなのね?」
「なっ・・・なんでそうなるのよっ!? こいつはガストラであたしの敵で好きだなんて・・・!」

 顔を真っ赤にして抗議するリディア。
 エッジがそんな彼女を眺め、微妙な表情を浮かべた。

「なんつーか、リディアって結構解りやすいよな」
「はっはっは、何せ俺の妹だからな」
「褒めてねえんだが。・・・だがまあ、スゲエ納得出来る」

 何故か胸を張るバッツに、エッジは兄妹を見比べて呟く。
 ちなみに今更説明することでもないが、バッツとリディアは血は繋がっていない。念のため。

「でも人が人を好きになるというのは良いです。僕の前にも素敵な人が現れて欲しいです」

 ほわわん、夢見るようにゼロが呟く。
 そして「絶対に有り得ないでございます」とこっそり呟いた弟を、夢見る表情のまま殴り倒した。

 やっぱり絶対に有り得ないでございます―――と今度は声に出さずに呟きながらカイは起きあがる。

「・・・というか、そろそろ戻った方がよろしいでございますよ。のんびりしている時間はあまり―――」

 ないでございます―――そう言いかけた瞬間。
 突然に “月の民の館” の “塔” が光り輝いた―――

 


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