第26章「竜の口より生まれしもの」
A.「聖剣」
main character:ろう・ふぁみりあ
location:いんたーみっしょん

 

 

「はいっ、二日ぶりにこんにちわorこんばんわ! ティナ=ブランフォードですっ♪」

 ・・・・・・。

「って、どうしたの? のっけから沈黙状態。サイレスでもかけられた?」

 ・・・・・・あのですね。

「うん?」

 疲れたり、眠かったりするとテンション高くなったりするじゃないですか。
 ナチュラルハイってやつ?

「それが?」

 いや、なんとなくこの前の後書き見直したんですが・・・

「ああ! なんか “使い魔ビィィィムッ!” とか叫んでたアレ?」

 違うッ! アレは違うんですよッ!?
 なんつーか、アレを書いたのは私であって私でなかったという!
 ていうか疲れたら目がビームが出るってどっからの発想だ!?

「でも “目からビーム” って割とポピュラーなネタよね。・・・疲れてたから、思わず安直なネタを使っちゃったとか」

 ・・・うわ、なんかそれすごく説得力ある。
 ともあれ、ここでお詫びと訂正ッ! 私は疲れても目からビームなんて出しません!

「後書きで思いっきりギルバートやエッジを吹っ飛ばしてたじゃないの」

 それは錯覚です!
 さあ、というわけで本題に行きましょうかッ!

 

 

******

 

 

 さて聖剣についてですが、その前に。
 FFIFでは聖剣の他にも色々と特殊な剣が在りますが、大別すると、

 

・正剣(真剣)

・魔力剣(魔剣)

・聖剣

・神剣

 

 ・・・以上の四種類になります。

「一つ目の正剣って?」

 普通の剣の事。特殊な剣に対する名称として、正剣とか真剣とか呼んだりします。
 他の特殊な剣と並べた時に呼び名が無いと不便かなー、と思ってたった今思いつきました
 なので、あんまし気にしないでください。

「二つ目の魔力剣は、普通に魔力が掛ってる剣のことよね?」

 はい。
 主には属性付きの剣の事ですね。フレイムソードとかアイスブランドなど。
 属性が付属したり、使ったら魔法的な効果があったりするのが主ですが、特殊な効果や属性がなくても、ミスリルなどの魔法金属を使用した剣も魔力剣と呼ばれます。

「カッコ書きで “魔剣” ってあるけど、これは?」

 魔剣とも呼ばれると言う事。
 他にも、正剣の中でも “いわくありげな剣” がそう呼ばれたりします。使い手が皆死んでしまうようないわゆる “呪われた剣” とか。
 で、そう言う剣にさらに怨念が積み重なると、暗黒剣にランクアップしたり。

 ただし、バロンの暗黒騎士団で支給されてる暗黒剣は人工的に作られたものです。
 動物を斬り殺し、その血に剣を浸して魔力とか注ぎ込み云々とかそういう感じで。

「動物保護団体に怒られそうな製法ね」

 斬った動物の肉はちゃんと食料として有り難く戴いているので大丈夫だと思います。多分。
 で、そんなわけで暗黒剣も大別すると魔力剣に分類されてたりします。

 それはともかく、次は四番目の神剣。

「 “神” ってつくからには、やっぱり聖剣よりも凄かったりするの!?」

 ・・・と、思われますがそんな事はありません。
 神剣とは “人ではない存在” が作った武器の事です。

「人ではないというと―――」

 じゃあ、人ではないドワーフが作った剣も神剣なんだー、とかいうボケは無しで。

「・・・や、やあね。そんなこというわけないじゃない」

 ・・・。
 ここで言う “人ではない” とは、物質的な存在ではないと言う意味です。
 精神体とか概念的なものとか―――まあ、ぶっちゃけると神とか精霊とか言う存在なんですが。

「神が作った剣なら、やっぱり聖剣なんかより凄そうじゃない?」

 凄くないです。
 後述しますが、 “聖剣” は “世界” が生み出した剣だったりします。
 で、神とか精霊は人智及ばぬ力を持っていても、世界の一部に過ぎなかったりするので。

 ―――さて。
 神剣ですが、その特徴は二つ。

 

・武器としての攻撃力よりも、特殊能力に特化している。

・使い手の精神と融合しているため、他者は使う事が出来ない。

 

「特殊能力に特化しているってどういう意味?」

 聖剣どころか、正剣や魔力剣に比べても、特に切れ味が良かったり、破壊力が高いわけじゃありません。
 その代わりに、凄い特殊能力がついてたりします。

 オーディンさんのミストルティンとか。

「・・・槍になったり剣になったりするだけのどこが凄いの?」

 す、凄いじゃないですか! 普通の武器は変形とかできませんよ!
 あとレオさんの “イージスの盾” なんかも・・・

「ちょっとまって。何時の間にイージスの盾が神剣に!?」

 たった今決まりました。

「またですか。・・・って、あれ剣じゃないでしょ! 盾じゃない!」

 これは前から決まってた設定なんですが、神剣の形は剣に限りません。

「だから盾型の神剣もあると」

 そう。そう言えば、 “イージスの盾” って色々あって、レオさんが精神力で生み出すような設定になってたから丁度良いかと今思いました!

 さて、神剣の話はこのくらいにして、今回の本題―――聖剣の話をしましょうか。

 

 

******

 

 

 先程も述べましたが、聖剣は “世界が生み出した剣” です。

「こっちは形状は剣だけなの?」

 一応そのつもり。
 ただし、付属品とかそういうものはあるかもしれません。

「付属品?」

 いやエクスカリバーってFF5で12の武器の一つじゃないですか。
 だから、他の12の武器もなんか関連づけようかなと・・・まだ考え中ですが。

 話は戻して。

 聖剣とは世界が自分の身を守るために “パラディン” とセットで生み出した存在です。
 パラディンが手にする事で、 “世界の敵” に対して絶大な力を振るいます。

「じゃあ、パラディン以外には使えない・・・?」

 基本的には。
 但し、聖剣には少しだけ “剣の意志” というものがあります。
 その意志が認めた使い手ならば、力を貸してくれる事もある、と。

「剣が認めるためにはなにかしらの条件が必要って事ね」

 はい。
 で、聖剣というのは単なる武器ではなく、世界とパラディンを繋げるための扉、もしくは鍵のようなものだったりします。

 パラディンは “世界の敵” と相対した時に、聖剣を媒介にして “世界そのものの力” を借り受けて戦うと。

「じゃあ、もしかして “剣” としての意味はあまり無い?」

 本質的には。

 ただ、世界の敵以外に対しては普通の剣として使われるので。

 ちなみに今のところ設定している聖剣は三本。
 エクスカリバー、ライトブリンガー、そして多分登場しないと思われるセイブザクイーン。

「セイブザクイーン・・・って、FF9のベアトリクスの?」

 そう。あれも聖剣で、使い手の条件は “騎士の心を持った女性であること” 。

「・・・ベアトリクスのためにあるような条件ね」

 ただし、力を全て引き出すためにはもう一つ条件が必要ですが。

「全ての力を・・・って、使い手として認められるだけじゃ駄目なの?」

 うい。
 聖剣には4段階あって、それぞれに発動条件が必要です。

 

0.未発動状態

1.通常発動

2.完全発動

3.究極発動

 

 未発動状態は、認められてない使い手がもっている場合。
 現在、バッツさんが持ってるエクスカリバーがその状態。

「全く切れ味がなくて、殴る事しかできないってヤツね」

 それでも “絶対に折れない” ので、力任せにブン殴ればそれなりに痛かったりするんですけどね。
 武器重量、あんまし重くないんで威力は低いでしょうけど。

 で、次の通常発動が剣に認められた状態。
 刃に切れ味が生まれ、さらには武器重量が使い手に合わせた重さになります。

「あ、剣が使い手に合わせられるってのは聖剣ぽいかも」

 ただし、この状態ではまだ “聖属性のついた切れ味の良い剣” というだけです。
 聖剣としての本領を発揮するのは次の完全発動から。

「どう違うの?」

 剣自体の能力は変わらないんですが、使い手に少しだけ “世界の力” が流れ込みます。
 具体的に言うと、使い手の能力が飛躍的にアップする。

「ドーピング状態ね」

 ひ、人聞き悪い言い方をっ。・・・まあ、そうなんですが。
 まあ、ドーピングっていっても、能力的には暗黒騎士や魔導戦士やソルジャー辺りとあんまし変わりませんが。

「じゃあ魔導戦士のあたしなんかが聖剣を完全発動しちゃったら?」

 力は単純に上乗せされるんで、かなり強くなるんじゃないでしょうか。
 下手すりゃ、最強の方々と互角以上に戦えるかも―――まあ、今のところティナさんが聖剣を使う予定はございませんが。

「えー」

 えー、とか言われても。
 あと、完全発動するともう一つ、 “聖鎧(せいがい)” という鎧が身に纏われます。ライトブリンガー装備時、セシルさんが装備したような感じで。

 ・・・最初は “聖衣” にしようと思ったけど、それだと絶対に “流星拳かよ!” とか思われそうだから止めました。

「まあ、突っ込まれるでしょうね」

 あ、ちなみにパラディンの人は、無条件で完全発動までは発動出来ます。

「そう言えば、セシルは普通にライトブリンガー使ってたものね。ちなみにライトブリンガーの条件は?」

 通常発動も完全発動も同じで “パラディンであること” 。

「待て」

 あはは。実はライトブリンガーは完全にパラディン専用の聖剣という設定です。

 あとついでに言うと、セイブザクイーンの完全発動条件は “女王を守るために剣を振るう事” 。

「・・・ホントにベアトリクスのためにあるような剣ね・・・・・・ああ、それで最後の究極発動って?」

 これは完全発動の条件を満たした上で “世界の敵” と相対した時に発動します。
 100%世界の力を使う事ができるということ。すごくぶっちゃけて言うと、世界最強になれます。

「ほ、ホントにすごいぶっちゃけかた・・・でもそんな力を使ったら、使った方もただじゃ済まないんじゃ・・・?」

 そのための “聖剣” であったり “聖鎧” だったりします。
 膨大な力を使っても、肉体が滅びないようにフォローしてくれると。

 ただし、フォローも限界はあるんで、例えばセシルさんはアストスさんに完勝しましたが、もしも相手が世界と同等の力を手に入れて、圧勝出来ずに手こずったりしたら、勝てたとしてもセシルさんの肉体は耐えきれなかったかもしれません。

「そーいえばアストス、クラウンと水晶の目があればどうとか言ってたけど・・・もしあったらヤバかったとか?」

 さあ?

「おい」

 いや、その二つのアイテム、あんまし設定決めてないんで。
 水晶の目はともかく、クラウンって原作でもどういう力があるのかよく解りませんし。

 ともあれ、まとめますと。

 

○聖剣の特徴

・パラディンのための剣。

・パラディン以外でも、剣の意志に認められる(条件を満たす)と扱える。

・ “世界の力” を使うためのツール。

・本質的には “世界の敵” を滅ぼすための武器。

・世界よりも強い力でなければ絶対に砕けない。

 

○聖剣の発動段階

0.未発動状態―――切れ味もなく聖属性もない、絶対に壊れないというだけの単なる鈍器。

1.通常発動―――名剣と並ぶほどの切れ味。刃こぼれもしない。聖属性が付属。

2.完全発動―――通常発動に加え、使い手の身体能力アップ。聖鎧装備。

3.究極発動―――世界の力を100%振るう事ができる。

 

 って、感じですか。

「あ、聖剣ってやっぱり全部聖属性なの?」

 はい。
 ただ、聖属性を基本として、炎や水なのの属性が複合することもあるかもしれません。

 と、まあこんな感じですかね。聖剣については。

「・・・というか、結局エクスカリバーの条件については触れてないんだけど」

 はっはっは。それはFF5IFのキモになる予定なので、まだ明かせませんなっ!

「なんのために今回聖剣の説明したのやら―――他に言い残したことは?」

 ・・・・・・・・・あるかも。
 ていうか、また設定増えたり変更したりするかもしれないけど。

「それはいつものことだから、もうつっこむ気も失せたけど―――次は、神剣について?」

 いやー、どうでしょ。
 正直、神剣の方は本気で思いついただけの設定で、物語に深く関わる予定はないし。
 今後も出てくるのは、今回新しく設定された “イージスの盾” だけでしょうしねえ・・・。

 ―――ってなところでお開きにしましょうか。

「また来週〜」

 いや、ティナさんが出るのはいんたーみっしょんか後書きだけですし。

「(低〜い声音で)だから来週までにこの章書き終えなさいよ」

 明らかにムチャですよ!?

「(可愛らしく)書き終えてくれないと、ライオットソードしちゃうぞっ♪」

 次章予告っぽく言っても無理です!

「じゃあライオットソード」

 ぎえええええええええええええええええええええっ!?

 

 


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