第23章「最後のクリスタル」
E.「砲撃 」
main character:バッツ=クラウザー
location:地底

 

 ドゴン、ドゴン、と戦車から撃たれる砲弾がファルコン号の横腹に当たる度、甲板上が激しく揺れる。
 それでも、鉄の砲弾が飛空艇を砕き、破壊する様子はない。
 どうやら、赤い翼のものよりも、船体がかなり強化されているようだ―――が。

「だあああああああっ!」

 甲板上で、ロックは床に這いつくばって頭を抱え、絶叫していた。
 破壊はされずとも、その衝撃は十分飛空艇全体に伝わっている。それは甲板上も例外ではなかった。立っていられないほどの振動と、時折飛空艇を外れて頭の上をかすめるように飛んでいく砲弾に、ロックたちはひたすら身を伏せて耐えるしかなかった。

「なんでいきなり砲撃されなきゃいかんのだッ」

 ロックが誰に向かってでもなく―――強いて言うなら、今砲撃を繰り返しているドワーフ達に向かって―――怒鳴る。

「そりゃあ、敵の本拠地から敵の飛空艇がでてくりゃ敵だと思うんじゃないか?」

 気絶したままのリディアの身体を、振動で動かないように抑えつつ、やはり身を伏せているバッツが答えた。
 ちなみに気絶している他の二人―――セリスとジュエルは、それぞれカインとエッジが確保していた。

「敵だと認識するのはともかく、いきなり砲撃ってありうるか!? こっちが砲撃したって言うならともかく、墜落したんだぜ? 普通は攻撃する前になにがあったか呼び掛けたりするだろ!? せめて降伏勧告とか!」
「言われてみりゃ、確かにいきなり攻撃しかけてくるのは妙だよな」

 ドワーフ達はそんなに好戦的な種族ではなかったはずだ。少なくともバッツにはそんな印象がある。

「まさかゴルベーザ達に操られているのではあるまいな?」

 エニシェルが言う。
 ロックはその可能性も考えた。だが、それならばもっと早く―――最初にロック達が地底に来る前に操っているはずだ。

(それとも、戦力低下したから、また搦め手に切り替えた・・・?)

 ゴルベーザが集めているクリスタルはあと一つ。
 それを手に入れるため、バロンの時と同じようにドワーフを操った可能性もあるが―――すぐにロックはその考えを否定する。

(ないな。ていうか、それなら即座にクリスタルを手に入れて目的を果たすはずだ)

 地上でクリスタルを集める時、ゴルベーザ達は何よりもクリスタルを集めることを優先していた。
 それを考えれば、向こうからわざわざロックたちに手を出そうとはしないはずだ。

「となると、残る可能性は・・・」

 呟きながら、ロックは先程見た赤鎧の姿を思い返す。
 数ヶ月前、ロックが飛空艇技師見習いとしてバロンに潜入した頃と同時期に、あの男は陸兵団の長となっていた。
 付き合いがあったわけではないが、どんな性格かは話に聞いて知っているし、地底へ同道したことで直に見てもいる。

 そこから導き出される結論は―――

「あンのお調子者が調子に乗りまくって砲撃している―――ってとこか?」

 そう呟いた時にまたドゴン。
 振動がロックを襲い、顎を甲板に打ち付ける。

「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」

 声のない悲鳴をあげて、ロックは顎を抑えてもんどり打った。
 そんな様子を呆れて見ながら、エニシェルが呟く。

「しかしどうする? このまま向こうが弾切れになるまで待つか?」
「それまで飛空艇が保てばいいがな」

 冷めた調子でカインが呟く。

「飛空艇が持ったとしても、俺達が保たねえよ!」

 ジュエルを抱えたままエッジが怒鳴り返した。
 確かにこうも激しい振動にさらされていればそれだけで消耗してしまう。特にエッジはエドワード、ルビカンテ戦でかなりのダメージを負っている。まだ意識を保って居られるのは、忍者として鍛えられているからだろうか。

「なら俺が行ってくる」

 そう言って立ち上がったのはバッツだった。

「敵じゃないんだから、説明すれば攻撃を止めてくれるだろ」

 砲撃の嵐にさらされ、間断なく振動が続く飛空艇の上で、バッツは平然と立っている。

「ブリット、リディアの事を頼むぜ」

 バッツの代わりにリディアの身体を抑えるブリットにバッツは告げる。
 と、エッジが驚いて叫ぶ。

「ってぇ、お前一人で行く気かよ!?」
「そういう話だったろ、さっき」
「さっき・・・って、ありゃあ街を探すって話だったろうが! 砲弾の中を行くなんざ自殺行為だ」
「お、心配してくれてるのかよ」
「常識言ってるだけだっつーの! アホかお前はッ」
「馬鹿なのは間違いないな」

 エッジが叫ぶと、カインは静かに頷いた。
 バッツは口をとがらせ、不機嫌そうにカインに向かって「うるせえ」と言い返して舳先へと向かう。
 飛空艇の舳先の方は、不時着の時に地面にめり込んでいて地面に近い。底から甲板上までの位置が高い飛空艇では、専用のドッグでなければ、乗り降りするのにロープかハシゴが必要だが、地面に半ば埋まった舳先からならば問題なく降りられる。

「本気で行く気か!? おい、ロック! てめえもなんか行ってやれ!」

 ようやく顎の痛みが引いて大人しくなったロックにエッジが叫ぶ。
 すると話だけは聞いていたのだろう、ロックはしばし考え―――やがて結論する。

「いや、ここはアイツに任せようぜ」
「正気かよ!?」

 人殺し、とでも言いたそうに目を剥くエッジに、ロックは苦笑して。

「よく考えろ。向こうは飛空艇を狙ってるんだ、人間みたいな小さな的には逆にあたらねえよ」
「万が一って事が―――って、ああ! いっちまいやがった」

 すでにバッツは飛空艇の外に降りていた。
 流石に砲弾が飛び交う中を、バッツを追いかける気力はエッジにはなかった。

「安心しろ。 “万が一” はない」

 そう言ったのはエニシェルだった。
 「どうしてそう言い切れるんだよ!?」と問い返すエッジに、エニシェルはその一言を呟く。

「 “切り開くための剣” 」
「なんだよ、それ?」
「バッツが出した己の剣の答え―――旅人の剣は、敵を倒すための剣でも、味方を護るための剣でもない。ただ、その行く手を切り開くための剣だと、バッツ自身が言ったことがある」

 バロンでのセシルとの決闘。その戦いの終局でバッツが叫んだ。
 エニシェルはそのことを思い出しつつエッジに告げる。

「それは、貴様も身を知って解っているだろう?」
「・・・・・・」

 エッジは押し黙る。
 が、反射的に思い出すのは、ルビカンテとの戦い。
 バッツはエッジを信じてその剣を振るい、ルビカンテを倒すきっかけを作った。
 確かにその時、バッツは味方を護るわけでも敵を倒したわけでもない。ただ、道を切り開いただけだ―――

「だからそう心配するな。バッツ=クラウザーはただの旅人―――だがそれであるがゆえに、そう簡単に死にはせんさ」
「別に心配なんざしてねえよ!」

 ぶっきらぼうにエッジは言い返し、それからブリットが庇っているリディアを見つめる。

「・・・ただ、アイツが死ぬと、リディアが―――・・・」

 いいかけて、口をつぐむ。
 言ったも同然の言葉に、ブリットが頷いた。

「バッツが死ねばリディアは悲しむ―――だからこそ、余計にバッツは勝手に死んだりしない」

 と、ブリットが言った時、どういう訳かさっきまで続いていた砲撃が唐突に止む。

「あれ・・・? まさかもう説得したのか?」

 幾らなんでも早すぎるだろ、と思って飛空艇の舷側に駆け寄って下を見下ろせば、丁度バッツが舳先の方から飛空艇の側面に辿り着いたところだった。
 バッツもロックに気がついてこちらを見上げると、ひらひらと手を振って、

「よお、なんかしらねえけど、砲撃も止んだみたいだし、今のうちに事情を説明してくるわ」

 気楽そうにそう言って、戦車隊の方へと歩いていった―――

 

 

******

 

 

 少し時間は巻き戻る。
 飛空艇ファルコン号が砲撃にさらされていた頃、砲撃していた戦車隊の方はどんな状況だったかというと―――

「はーっはっはっはっは! 撃て撃て撃て撃てーーーーーーーーーー!」

 戦車の上に立ちながら、ギルガメッシュは楽しそうに叫んでいた。

 どおんどおんと繰り返される砲撃。
 その音を聞きながら、ジオットは不安そうに隣の戦車の上に立っているギルガメッシュに呼び掛ける。

「ギ、ギルガメッシュ殿、やはりやりすぎではないかね?」
「あーっはっはっは! はーっはっはっはっは!」
「先手必勝すべしというその考えは間違いだとは思わぬが、あの飛空艇、敵の本拠地から出てきてから飛び回っただけですぐに墜落した―――反撃もしてこぬし、攻撃を続ける必要は・・・」
「ひゃーっはっはっはっは! ぎゃーっはっはっはっはっはっはっは!」
「・・・・・・」

 なんかヤバイくらいに笑い続けるギルガメッシュに、ジオット王は口をつぐんだ。
 人選、誤ったかもしれん、とか思いながら。

「さあ撃てやれ撃てどんどん撃てーーーーーー!」

 笑いながらギルガメッシュは砲撃命令を叫び続ける。
 と、こんな風にギルガメッシュが命令しているのには理由がある。

 バッツ達が地上に出た後、その一方で溶岩に落ちたはずのギルガメッシュは、どういう訳か無事にドワーフの城へ生還(どうやって生き延びたかはギルガメッシュしか知らない)した。
 その後、ドワーフたちはギルガメッシュのことを、ゴルベーザという悪人と戦って、その本拠地に乗り込んで無事に舞い戻った英雄として褒め称えた。ギルガメッシュもギルガメッシュで、調子に乗ってバブイルの塔の中での戦いの事を吹聴しまわり(一人で魔物の群れをばったばったとなぎ倒したとか、世界最強と呼ばれるセフィロスと戦って倒したとか、かなり誇張を混ぜて)、そのせいでドワーフ達は、さらにギルガメッシュを尊敬した。

 さらに聞けば、ギルガメッシュは地上で一国の一軍を任されていた経験もあるという。
 それを聞いたドワーフ王ジオットは、妙案を一つ思いついた(割とすぐ「余計なことを考えた」と後悔するのだが)。

 ギルガメッシュをドワーフ戦車隊の教官となって貰い、部隊を鍛え直して貰おうと考えたのだ。
 クリスタルは奪われ、敵の目的は達せられたが、いつまた戦いがあるかも解らない。その時に備え、戦力を強化しておく必要があると判断したためだ。

 で、ちょっとの間ギルガメッシュに任せてみれば、「戦いは先手必勝、先に撃った奴の勝ちだ!」とかなんとか叫んで、陣形も用兵も何も考えずに、とりあえず撃ちまくれー! としか教えない。訓練もただ的の方に向かって無闇に砲撃しまくるだけ。しかも当たるも当たらないも問題なしだ。

 当然、すぐにジオット王は自分の失策に気がついたが、どういうわけかドワーフ達にはウケが良いようだった。
 元々、お祭り好きで陽気なドワーフたちだ。
 派手な音を立てて大砲を景気よくバカスカ撃つのは楽しいらしく、ますますギルガメッシュの人気は上がってしまった。ギルガメッシュの事を「親分ー、親分ー」と呼んで懐いてしまい、ジオット王も今更、教官を解任できずに頭を抱えていた。

 そこへ、バブイルの塔から飛空艇が発進し、城の近くに墜落したという報告が入った。

「ホントは飛んでるところを撃ち落としたかったが仕方ねえ。とりあえず実戦訓練ってことで行くぜ野郎共ー」
『おー!』

 てな感じで、墜落した飛空艇に向けて発進するドワーフ戦車隊withギルガメッシュ。
 それを見たジオット王は流石にイヤな予感がして同行したというわけだ。

(・・・予感的中とはこのことか・・・)

 飛空艇に向かって砲撃を繰り返す戦車隊の光景を眺め、ジオットは呆然とする。

 なんにせよ、ロックの推測は大当たりだったというわけである。

 ―――と、不意にその砲撃が止んだ。

「なんだあ!? どうしたお前らー!」

 ギルガメッシュが叫ぶと、近くにいたドワーフが振り返って答える。

「親分ー! 撃ちすぎたせいで砲塔が熱くなりすぎて限界ー! これ以上続けたら、砲身が変形して詰まって暴発するー!」
「むう・・・そう言うことなら仕方ない。ちょっと休憩だ!」

 とんでもなく行き当たりばったりである。
 ドワーフも結構、考え無しな所があるが、ギルガメッシュはそのドワーフ以上だ。
 完ッ全に人選誤った―――と、ジオット王が後悔している隣で、ギルガメッシュが難しい顔をして唸る。

「つーかやたらと頑丈だな! 俺様の戦車軍団の砲撃を受けても壊れねえなんて!」

 お前のじゃない。と、ジオットは心の中でツッコンだが、確かにギルガメッシュの言うことももっともだ。
 さっきから砲撃を繰り返し、何発も直撃しているにも拘わらず、飛空艇の横腹はでこぼことへこんではいるが、穴一つ空く様子はない。

「まさか古代の技術が使われているのか・・・?」

 もしもあの飛空艇にバブイルの塔の技術が使われているのなら、砲撃で破壊出来ないのも頷ける―――が、理屈ではそれで納得出来ても、ドワーフの技術力の粋を集めた戦車の砲撃が通用しないというのは、ジオット王としても面白い話ではない。
 ギルガメッシュに同調するのは癪だが、納得できない苛立ちを抱えながら飛空艇を睨付ける―――と、ドワーフの一人がなにかを見つけて叫んできた。

「ラリホー! 誰かがこっちに向かってくるラリー!」
「なにい!?」

 報告を受け、ギルガメッシュが目を凝らす―――と、確かに飛空艇の方から一人の青年が歩いてくるところだった。
 どこかで見たことあるような気がするなー、とか思いつつギルガメッシュはそれを指さすと、即座に告げた。

「よし撃て」
「ちょっと待たんかッ!」

 流石にジオットも黙ってられずに怒鳴る。

「よく見ろ、あれはそなたの仲間ではないかね!? 確か、名前はバッツ―――」
「なんだと!? 砲身がまだ熱くて危険?」

 聞いちゃいねえ。

「馬鹿野郎! そこは根性と努力と友情で何とかしろ!」
「できんわーーーーー!」
「わ、わかったラリ! やってみるー!」
「やるな! というか解るなーーーーーーーー!」

 ジオット王の連続つっこみ。
 しかしギルガメッシュも他のドワーフも聞いていない!

「砲撃準備、整ったー!」
「よし撃て」

 と、ギルガメッシュが命令した瞬間。
 砲撃を開始しようとした戦車の砲塔が暴発し、はじけ飛んだ―――

 

 

******

 

 

 一台の戦車の砲塔が爆発し、勢いよく吹っ飛ぶ。
 それは高く高く飛んで、戦車隊に向かって進んでいたバッツの頭上を飛び越えて―――

「・・・なんか、こっちに飛んでくるぞ!?」

 放物線を描き、飛空艇の甲板目掛けて飛んでくる砲塔にロックは「避けろーーー!」と叫ぶ。
 カインはセリスを抱え、エッジはジュエルを抱えてそれぞれ退避する。リディアを引き摺るブリットをロックが手伝い、全員がとりあえず飛んでくる砲塔の予測着弾点から逃げた直後。

 砲塔が、飛空艇の操縦所に激突した。

 

 

******

 

 

「うわー・・・舵輪が完全に潰れてやがる・・・」

 砲塔が操縦所に激突した後。
 おそるおそる、ロックが近寄ってみれば、砲塔にとって舵輪は完全に砕かれていた。
 長い砲塔が甲板に突き刺さり、砂埃が舞っている。

「・・・まあ、いいか。どっちにしろ、燃料切れで動かすことも―――」

 できないし、と言おうとしたその時だ。
 いきなりピ―――という電子音が鳴り響く。

「な・・・なんだ・・・?」
『操縦不能トナッタノデ、おーともーどニ入リマス』

 燃料が切れた時と同様、舵輪が喋り出す。
 いや、舵輪は完全に破壊されているので、すぐ近くにスピーカーかなにかが設置されているのだろうが。

「おーともーど・・・?」

 聞き慣れない単語だが、なにやら不穏なものをロックが感じていると。

「伏せろーーーーー!」

 エッジが叫ぶ。
 え、と思う間もなく、飛空艇が大きく揺れた。どうやらまた砲撃されたらしい―――が、先程のように無数に砲撃されたわけではない。たった数発だけで、しかも飛空艇に直撃したのは一発だけだ。

「なんだ? 砲撃再開かよ?」

 と、思って戦車の方を振り返るが、それ以降撃ってくる気配は無い―――どころか、妙なことに、多くの戦車からは黒い煙が立ち上っていた。

「・・・もしかして、撃ちすぎて壊れちまったのか・・・?」

 考えてみれば、あんだけ連続で打ち続ければオーバーヒート起こすよなあ、とロックは思いながらバッツの様子を確認する。
 みれば、バッツはこちらを振り向いていた。結構離れているのでその表情までは解らないが、おそらく砲撃されたことを心配して振り返ったのだろう。ともあれ、無事であることにほっと胸を撫で下ろした―――その時だ。

 またピ―――という電子音が響いた。

『攻撃ヲ確認。乗員ノ安全ノタメニ反撃ヲ開始シマス』
「ちょっと待て! それはむしろ危険だっ!」

 機械的な音声を聞いて、ロックが思わず叫ぶ。
 しかし、スピーカーはあってもマイクは無いのか、全く反応せずに―――カコン、と小さく飛空艇が揺れた。

「・・・な、なんだ? 横腹の方から音がしたけど・・・」

 と、ロックが舷側の方へと視線を向ける。
 だが、ロックのいる場所からはなにか変化があったようには見えない。

 訝しんでいると、スピーカーはさらに続けた。

『はいめが魔導れーざー、すたんばい―――発射シマス』

 

 

******

 

 

「大丈夫かな、あいつら」

 吹っ飛んだ砲塔の後、続いて数発の砲撃がこちらに向かって飛んできた。
 こちらに、と言ってもバッツのいる場所よりも随分と離れた所に着弾し、そのうちの一つは背後の飛空艇に直撃した。

 少し心配になって振り返っていると、カコン、という音を立てて、飛空艇の側面に二つ並んだ四角い穴が開かれるのをバッツは見た。

 「なんだありゃ?」と呟く視線の先で、四角い穴からにゅっと、それぞれ丸い砲塔が突き出る。
 二つの砲塔には赤い光が集束していき―――やがて、眩いばかりの強い光となった時、それが放たれた!

「お・・・?」

 光は綺麗に直線を描き、それは一瞬で戦車隊の方へと伸びて―――

「あ・・・直撃してる」

 振り返ってみれば、赤いレーザー光線が直撃し、ジオット王とギルガメッシュの戦車が仲良く吹っ飛ばされるところだった―――

 


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