巨大な牛の晴れ姿を間近に見て子供もびっくり。

Rigi Festival

                    1986/8
         作成2010/05/02

昔の写真を整理していたら、今からなんと24年前の懐かしいリギの写真が出てきました。

 その頃私たちは日本に住んでいたのですが、思い立って子供達の夏休みを利用して懐かしのリギにやってきたのです。多分8月初め頃でしょう。はっきりした日時は覚えていませんが。

 こうした夏祭りが毎年行なわれていたのだけれど、今はどうなっているのでしょうか?



 では皆様ご機嫌よう。

祭りが終盤になると近くの牧場の広場でダンスが披露されるのです。

 チーズ鍋を頭から被った山男も現れました。

 アルペンホルンの奏者三人がスイス民謡を奏で始めます。

 民族衣装を着たダンスチームです。後で四森林州湖を見下ろす牧場の広場でダンスをするのです。

 旗投げFahnenschwingerの男達五人も後についています。

 牛の家族が民族衣装を着て同伴しています。

 まず牛です。首から鈴をぶら下げているのはいつもですが、今日は頭に花飾りを載せています。

 そこへ住人一同が入場してきます。

 子供達が小さかったこともあり、私たち夫婦が若かったこともあり、リギ周辺のピクニックと麓の四森林州湖の湖上遊覧をして過ごしたのです。

力自慢の男達による石投げ競技が開かれます。

 登山電車が設置される前のこの山は信仰の山だったのです。Kalt-Badはキリスト教の巡礼者の目的地であり、カプチン派の教会(1688年に創設された
「雪のなかのマリア教会」)が今でも
Rigi-Klösterliに残っています。

 昔の登山者達は四森林州湖とは反対側のGoldauから登山して、Rigi-Klösterliにあった宿屋で宿泊し、そして翌朝Rigi-Kaltbadの教会まで歩いてKalten Badで沐浴したのです。「三姉妹の泉」と呼ばれる源泉からしたたり落ちる清水を貯める木製の浴槽が造ってあったのです。冷水に浸ると身体が冷えますから、着衣のまま三度浸かり、身体を温めるために教会の回りを回り、主祷文を五回、アヴェ・マリアを五回並びに信仰告白を唱えたのだそうです。

 さあ、これで全員が出揃いました。

 それはともかく、昔のRigi-Kaltbadの夏祭り(正しくはNational Day Celebrations at Rigi Kaltbad)の様子を御覧頂きましょう。 その日、Rigi山の住民一同はRigi-Kaltbad駅横のHotel Bellevue前で集まります。24年前にはHotel Bellevueがまだ在ったのです。

 音楽隊が華やかにスイス音楽を演奏いたします。


 現在のRigi山の雰囲気を感じていただくためにもっとも手近なサイトは、Hotel Rigi Klosterliwebsiteでしょう。写真も音も聞こえて臨場感にあふれています。

 このリギという山は標高1800mの低い山なのですが、山のほぼ全てが牧場となっており、至る所に牛が放牧されていて、至る所にチーズ作りの山小屋があり、朝早くの時間は登山電車に連結された貨車に大量の牛乳缶が積み込まれ麓駅に下ろされます。放牧されている牛は首に大きな鈴が付けられていて、ガランガランと大きな音を響かせます。