(2005/8/8)
  今年のペルセウス座流星群の予測をしました。
 8月10日の晩は、夜半頃にHR5くらいになり、3時頃でHR10くらいと思われます。
 8月11日の晩は、夜半頃にHR15くらいになり、3時頃にはHR35に達すると思われます。
 8月12日の晩は、夜半頃HR35くらいになり、2時頃にはHR60に達し明け方まで持続すると思われます。
 8月13日の晩は明け方まで一晩中HR5前後と思われます。
 今年の狙い目は12日の晩です。12日の月没は22時頃です。その頃でHR15程度と思われます。ほぼ一晩中流れ星を楽しめそうです。晴れることを祈っています。
※この予測は私の経験的な数字を元に予測しました。従ってダストトレイルの軌道を計算した結果ではありませんので、あしからず。
(2005/7/30)
  『国立天文台アストロトピックスNo.126』によるとカリフォルニア工科大学の研究チームが太陽系第10惑星の候補となる天体を発見したようです。この天体は最近では沢山の小惑星が発見されているエッジワース・カイパー・ベルト天体で近日点距離は37.808AUで離心率が0.441613とかなり楕円軌道ですが、その大きさは冥王星(直径2,390km)より大きいということです。又、起動傾斜が44度もあります。現在の地球からの距離は約97AU(約145億km)です。しかし、NASAの赤外線宇宙望遠鏡スピッツァーで捉えられないことから直径3,200km以下と予想されています。
 果たして第10惑星として国際天文連合が認定するでしょうか?
(2005/3/30)
  『国立天文台アストロトピックスNo.90』によると静岡県掛川市の西村栄男(にしむらひでお)さんと茨城県水戸市の櫻井幸夫(さくらいゆきお)さんは3月28日に撮影した画像からそれぞれ独立に新星を発見しました。場所はいて座です。仮符号はNova Sgr 2005です。位置は
 赤経 18h16m59s.04
 赤緯 −25d56’38”.8(2000年分点)
 発見時の明るさは西村さんは8.7等、櫻井さんは9.1等と観測しています。チリのASAS−3によると3月25日は14等以下で、30日5時30分(UT)7.8等です。
(2005/2/3)
  『国立天文台アストロトピックスNo.79』によると神奈川県の広瀬洋治さんは2月1日の晩に撮影した画像から、超新星を発見しました。場所はおひつじ座のNGC691で記号は、SN2005Wです。
 赤経 01h50m45s.75
 赤緯 +21d45’35”.6
 広瀬さんは、2002年のM74・NGC3190の超新星に次いで3つめの発見です。
(2005/2/2)
  『国立天文台アストロトピックスNo.78』によると2006年の暦要項が発表になりました。それによると、春分の日は3月21日、秋分の日は9月23日で、日食が2回、月食が1回あり、その内9月8日の部分月食のみ日本から見えます。また11月9日には水星日面経過が日本で見られます。残念なことに3月29日の皆既日食と9月22日の金環日食は日本からは見られません。
(2005/2/1)
  『NASA』によると今年1月に900個目のSOHO彗星が発見されたことから1,000個目の彗星がいつ近日点を通過するかという懸賞を出しました。応募は1人1回です。締め切りは960個目の彗星が発見された時点です。ぎりぎり待って応募してみましょう。応募は年月日時分(UT)です。一番近かった人にDVD・Tシャツ等が送られます。
 日本語の説明は『三菱電機』のホームページにあります。
 『応募フォーム』はこちらから。
(2005/1/22)
  『NASA』によると土星のタイタンにホイヘンスが着陸に成功しました。いろんな画像が送られてきています。
(2005/1/14)
  『JAXA』によるとNASAは1月13日3時47分(JST)ケープカナベラル空軍基地からディープインパクトの打ち上げに成功しました。これは、今年7月4日のアメリカ独立記念日にテンペル1彗星に370kgの銅球を打ち込み彗星の内部の状態を観測する壮大な計画です。この銅球は彗星に88万kmまで接近した7月3日に衛星より発射し7月4日に彗星に激突します。その際、深さ25m直径100mのクレーターができると予想しています。そのときの衛星の位置は彗星から500kmの地点にいてその様子を観測します。
 地球からは、どのように見えるか楽しみです。
(2004/11/22)
  『国立天文台 アストロ・トピックス(64)』によると岡山県津山市の多胡昭彦さんと、茨城県水戸市の桜井幸夫さんは、それぞれ独立に、とも座に新星を発見しました。お2人共20日の写真からの発見で7等です。位置は
赤経  7時41分53.56秒
赤緯 −27度06分38.3秒 (2000年分点)
です。
(2004/11/11)
 IAUCのWEBサイトにつきまして、2004年11月10日より閲覧する為にはパスワードが必要となりました。今後一般の方には公開しない?
(2004/8/6)
 今年のペルセウス座流星群の予測をしました。
 8月10日の晩は、夜半前にHR5くらいになり、3時頃でHR15くらいと思われます。
 8月11日の晩は、夜半過ぎにHR30くらいになり、3時頃にはHR50に達すると思われます。もしかすると3時過ぎに瞬間的にHR100になるかもしれません。
 8月12日の晩は、夜半頃HR30くらいになり、明け方まで持続すると思われます。しかし、それ以上にはならない見込み。
 8月13日の晩は明け方まで一晩中HR5以下と思われます。
※この予測は私の経験的な数字を元に予測しました。従って彗星(ダストトレイル)の軌道を計算した結果ではありませんので、あしからず。
(2004/8/5)
 『国立天文台 アストロ・トピックス(40)』によると、福岡県北九州市の高尾明氏が、さそり座に新星らしい天体を8月3.583日(UT)に発見しました。発見時の明るさは、7.4等で増光しているようです。位置は、
赤経17h29m18s
赤緯−31d46’.0(2000.0)
です。肉眼新星となるかもしれないと書かれていますので、写真を撮ると面白いかもしれません。
(2004/6/17)
 『国立天文台 アストロ・トピックス(21)』によると、今月23日(水)の晩にポン・ウイネッケ 彗星に伴う流星群が見れるかもしれません。輻射点はうしかい座ですが、北斗七星の柄の先から10度くらい東です。速度は遅く、出現数は最大でHR20くらいと思われます。月齢は5.6とちょっと明るいのですが、なにより梅雨ですから、晴れるかが問題です。天候が良ければ少し外で涼んで見てはいかが?
(2004/5/29)
 『IAUC8346』及び『IAUC8347』によると、XingMing Zhou(中国)、Kazimieras Cernis(リトアニア)とMichael Mattiazzo(オーストラリア)は、5月13日にSOHOのSWANの画像から彗星を発見しました。明るさは、7等級でエリダヌス座からくじら座に移動しています。現在は、赤経が太陽に近いことと、赤緯が南に低いことから、日本から観測は、できません。が、7月になると観測できると思います。近日点通過は、5月12日で、既に過ぎていますが、地球に接近していますので暫くは、7等級で見られると予想されます。
 尚、この彗星は、川崎市の高松覚氏も26日にSWANの画像から発見し報告しています。高松氏も発見者として認定されるでしょうか?
 右の画像は、5月10日のSWANの画像です。4つの彗星が写っています。クリックすると別ウィンドウで拡大されます。

(2004/5/26)
 「国立天文台 アストロ・トピックスNo.17」及び『IAUC8344』によると山梨県の串田麗樹さんが自身の14個目となる超新星を発見しました。 この超新星は、やぎ座のNGC6907で発見時の明るさは15.6等です。位置は、
    赤経 20時 25分 06.34秒
    赤緯 -24度 48分 53.7 秒 (2000年分点)
で銀河の中心から西へ3.8秒、南へ20.7秒の所です。
(2004/4/24)
 C/2004F4ブラッドフィールド彗星が明け方の空に見え始めました。高度が低く薄明が始まってからでないと見えませんが、凄いことになっていました。右の写真をクリックすると大きな画像が別ウィンドウで開きます。SOHOの画像で凄いとは思っていましたが、日本から見えるようになっても凄いままとは驚きでした。池谷・張彗星依頼のダストの尾が見える彗星です。

(2004/4/16)
 3月23日にオーストラリアのブラッドフィールド氏がくじら座に8等の新彗星を発見しました。この彗星は、C/2004F4と仮符号が付けられブラッドフィールド彗星となりました。その後、急速に太陽に近づき4月15日20時45分(UT)以降のSOHOのLASCO C3の画像に写っています。この彗星はこの画像の中で右上に進んで行きます。彗星がSOHOの画像に入ったニュースはこれで3回目になります。(C/2002X5工藤・藤川彗星・C/2002V1ニート彗星以来)25日頃には明け方の空でリニア彗星との競演が見れそうです。来月のリニア彗星・ニート彗星の競演より先に肉眼彗星の競演になりそうです。

(2004/3/4)
 『国立天文台・天文ニュースNo.703(にリンク張ってあります。)』によると NASAは、オポチュニティの観測から火星に水が存在した証拠を発見したようです。内容は、主に3つあるようです。

1)硫酸塩の存在
 アルファ粒子・X線分光計[X線を照射し岩石の元素や量を調べます](『観測結果1』『観測結果2』『観測結果3』)により高い濃度の硫黄(硫黄は、多くの場合マグネシウムや鉄などと結びついた硫酸塩として存在するようです。)が検出されました。
 またメスバウワー分光計[鉄を含む鉱物の量・状態・磁気特性を調べます](『観測結果1』『観測結果2』)により鉄ミョウバン石(鉄を含む水和硫酸塩)が検出されました。鉄ミョウバン石は酸性の水や温泉のような環境であったことを示しているようです。
 更に小型熱放射分光計[赤外線測定により炭酸塩鉱物・ケイ酸塩鉱物・有機物・水成鉱物を調べます](『観測結果』)により硫酸塩の存在を確認しました。この硫酸塩は、地球上では水のある環境で生成されるようです。
2)岩石の様子
 ・岩石に『1〜2mmの小さな球形の石』『小さな空洞』『斜層理(斜めに交わっている地層)』が見られ、これらは水の流れによって作られることが多いようです。
3)鉱物の中の結晶の様子
・岩石に『幅2〜3mmの小さな溝』も見られ、これは、塩水の中で塩分を含む鉱物の結晶がゆっくりと成長し、再び水に融け出した後にできるようです。

 しかし、これだけでは完全ではなく、糸口が見つかったとしているようです。火星人(微生物)の化石でも見つかると決定的になりますねぇ。
(2004/2/12)
 『IAUC8284(にリンク張ってあります。)』によると、アメリカのアマチュア天文家マックネイル氏がオリオン座のM78星雲の脇に新星雲を発見しましまた。場所は、
05h46m14s
−00d05’.8(J2000)
です。この場所には、IRAS05436−0007 という赤外線源があるようですが、可視光で確認されたのは始めてのようです。発見時の高度は、15〜16等のようです。マックネイル氏は、7.6cm屈折 + CCDにより発見しました。新星や超新星の発見は、ありますが新星雲の発見は驚きです。今回の新星雲は、誕生まもない星のアウトバーストによって近くのガスが照らされたようです。このような新星雲は、10例ほど確認されているようですが、アマチュアにより発見は始めてのようです。
(2004/2/10)
 『スターウィーク実行委員会(にリンク張ってあります。)』によると、今年もキャッチコピーの募集を始めました。締め切りは3月31日です。今年は、1人1作品に限定されています。これはと思う作品を送ってみましょう。

(2004/1/21)
 『国立天文台・天文ニュースNo.696(にリンク張ってあります。)』によると、山梨県の串田麗樹さんが、1月20日に乙女座のNGC5668に17.2等の超新星(2004G)を発見しました。位置は、
赤緯 14h33m21s.40
赤経 +4d26’49”.5(2000年分点)(串田嘉男さんの測定)
です。串田麗樹さんにとって13個目の発見になります。

(2004/1/16)
 『国立天文台・天文ニュースNo.695(にリンク張ってあります。)』及び『IAUC8268(リンク張ってあります。)』・「VSOLJニュースNo.119」によると山形市の板垣公一さんが、またもや超新星を発見しました。前回は9日で今回は12日です。僅か3日しかたっていません。今回の超新星は、12.569日(UT)にエリダヌス座のIC390に17.8等で発見しました。位置は、
赤経 4h42m04s.71
赤緯−7d12’08”.2(2000.0)(板垣さんの測定位置)
です。

(2004/1/12)
 VSOLJニュース118及びIAUC8265によると、山形市の板垣公一さんが世界で今年始めてとなる超新星をヘルクレス座のM13の近くのNGC6027に発見しました。発見したのは、1月9.84日(UT)で15.7等です。翌日に串田麗樹さんによって同じ15.7等と確認されています。位置は、
 赤緯 16h43m10s.90
 赤経+36d50’12”.5(2000.0板垣さんの測定)
です。

(2004/1/9)
 『Something About Me(にリンク張ってあります。)』の管理人さんに情報を頂きました。 スペインで4日夕方(日が出ています。)(スペイン時間)巨大火球が多数の人に目撃されました。『TBS News i(にリンク張ってあります。)』では、この火球の様子を動画で公開しています。(削除される前に、お早めにご覧下さい。)この動画を見ると爆発した瞬間は、−20等と思わせる程の明るさがあります。隕石が確認されたかどうかは不明。

(2004/1/8)
 『NASA/JPL(にリンク張ってあります。)』によると、火星に着陸したスピリットからカラー画像が送られてきました。 空も地表も火星らしい色です。エアバックを引きずった痕(リンク先の一覧の2段目・中の画像)というのがよく解りませんが、画像の右上から下の方に石が土に、めり込んでいたり土の色が濃くなっているのがそうでしょうか?
 良く考えるとちょっと変ですねぇ。地球上では、地表面が乾いているから、光が乱反射して白く見え、地面の少し下は水分がある為に光が乱反射せずに土の元の色がみえて濃い色に見えるのですが、火星の表面には水分が無いはずなのに、何故、表面の少し下の土の色が濃いのでしょう?何が乱反射を抑えているのでしょう?

(2004/1/7)
 『NASA/JPL(にリンク張ってあります。)』によると昨年8月25日に打ち上げたスピッツァー宇宙望遠鏡から画像が送られてきています。この望遠鏡は、85cm赤外線望遠鏡です。 ハッブルとは大きさが違いますが、大気圏の外から見る宇宙の画像は迫力があります。送られてきている画像は、シュワスマン−ワハマン1彗星や惑星ができかけているフォーマルハウトの他M81やIC1396・ハービックハロー46/47(赤外線でないと見られない天体らしい)は幻想的です。

(2004/1/6)
 『NASA/JPL(にリンク張ってあります。)』によると アメリカの火星探査車スピリットが日本時間4日午後1時35分に火星に着陸したことを確認しました。このスピリットは、バイキングが火星に着陸したときと同じ方法で着陸に成功しました。これは、三角錐のエアバックで包みパラシュートで減速して火星面に落ちます。エアバックでバウンドしなから、静止した後、三角錐が3方向に開くと、どんな向きになっていても正しく上を向く方法です。リンク先にエアバックを開いた直後の写真があります。
 今月24日にも同じ方法で火星探査車オポチュニティを着陸させます。
 また、先月26日に欧州宇宙機関(ESA)が火星に着陸させたビーグル2は、着陸後の交信ができないことから、着陸に失敗したようです。

(2004/1/5)
 『NASA/JPL(にリンク張ってあります。)』によると アメリカの人口惑星スターダストが81P/Wild2彗星の核に日本時間の3日早朝、約240kmまで接近し、彗星のコマのサンプルの採取に成功しました。接近の際、彗星核の写真も撮影し送ってきました。ボコボコの表面です。ガスはどこから吹き出しているのでしょうか?このスターダストは、2006年1月15日に地球に戻ってくる予定です。

(2003/12/24)
 ロシア航空宇宙局は、国際宇宙ステーションまでの新婚旅行を受け付けるようです。旅費は、2人で4,000万ドル(約43億円)です。この旅行に参加できるのは、「品行方正で、合法的な手段で資金を調達し、テロ組織に加盟していないこと」だそうです。その上で8〜10ヶ月の訓練が必要です。尚、宇宙で妊娠した場合の安全性が確認できていないことから、宇宙での性行為は禁止されています。この旅行窓口は、米スペース・アドベンチャー社です。

(2003/12/5)
 『MPEC2003−X28(にリンク張ってあります。)』によると小惑星2003XVが12月07.0日(UT)頃地球に46.5万kmまで接近します。この小惑星は、軌道周期2.66年で、地球の軌道に極めて近い所を通過します。軌道は交差していませんので衝突の危険は少ないと思います。
 最近は、観測網の発達で数mの小惑星も最接近前に発見されることが多くなりました。今後は、衝突の予報も出される日が近いかもしれません。数mの小惑星は、年に数回、地球に衝突しているようです。(ほとんどは海)

(2003/12/2)
 『MPEC2003−W75(にリンク張ってあります。)』によると小惑星2003WT153が11月30.8日(UT)頃地球に67.5万kmまで接近していました。この小惑星は、軌道周期0.84年で、地球の軌道に極めて近い所を通過しました。軌道が交差していませんが、軌道傾斜が0.36度と極めて小さい為、やがて地球や他の惑星の衝動によって地球と交差する日がくるかもしれません。

(2003/11/11)
 NASAによると、今年のしし座流星群は、日本時間で13日の晩の10時から朝方4時頃にZHR250の出現が見られるようです。ピークは深夜1時頃のようです。今回は、15周回前の1499年にテンペル・タットル彗星が接近したときのダストトレイルに39万kmまで接近するとのこと。例年17〜18日の晩にピークを迎えるしし座流星群ですが、今年はかなり早いピークを迎える?最近は、流星群の予測が正確ですから、要注意です。しかし、最近の日本列島は、ジェット気流の通り道になっている為、秋雨状態になっています。はたして天気は?

(2003/10/27)
 HETE2衛星によりガンマー線バーストが確認されました。発生時刻は、26日05時35分43.24秒(UT)で場所は、
+03h 18m 42s(J2000)
+03h 15m 42s(1950)
+28d 21' 58"(J2000)
+28d 11' 04"(1950)
誤差の範囲は、直径30’です。おひつじ座でおうし座に近い側です。26日の晩に昴(M45)付近を撮影された方は一度確認下さい。残光を捉えている可能性があるます。

(2003/10/16)
 『国立天文台のホームページ(にリンク張ってあります。)』に、ハワイのすばる望遠鏡の建設記録の映像が8分のビデオで公開されました。このビデオは、8m鏡の低膨張ガラスを製作したコーニング社がまとめたようです。
(2003/10/4)
 最近、マスコミで火星の話題がかなり少なく(ほとんど見なく)なりましたが、その火星がちょうど今、次の接近の2005年10月の大きさと同じくらいになっています。大きさの目安としては、200m先の1円玉くらいです。まだ見て無い人は今のうちです。今後はどんどん小さくなっていきます。今回の最接近の8月27日に比べると2割程小さくなりました。
(2003/10/3)
 『MPEC2003−T03(にリンク張ってあります。)』によると小惑星2003SQ222 が9月27日22時(UT)頃地球に10万km(月までの距離の4分の1近く)まで接近していました。この小惑星は、軌道周期1.85年で、地球の軌道に極めて近い所を通過しましたが、軌道が交差していませんので、衝突の危険は、少ないと思われます。何故か9月は沢山の小惑星が接近しました。
(2003/9/26)
 『ASAS−3(リンク張ってあります。)』 のデーターより、21日にお知らせした、いて座新星2003No2(V5113Sgrと符号が決定しています。)に異変があります。そろそろ12等くらいに減光していると思ったこの新星は、9月24.1日(UT)に9.4等に増光しています。明るさは、次のとおり。
9月16.1日(UT) 10.6等
  18.1日      9.6等
  22.1日      9.7等
  24.1日      9.4等

 『MPEC2003−S48(リンク張ってあります。)』によると小惑星2003SW130が9月19日5時(UT)頃、 地球に約20万kmまで接近していました。月までの距離の約半分の距離です。この小惑星は、地球と軌道が交差していますので、数百年後には衝突するかもしれません。

 『MPEC2003−S39(リンク張ってあります。)』によると小惑星2003SR84が9月27日5時(UT)頃、地球に約100万kmまで接近します。まるで小惑星の波状攻撃のようです。
(2003/9/21)
 『IAUC8204(リンク張ってあります。)』によるとオーストラリアのN.J.Brown氏によって、いて座に今年2個目の新星が発見されました。(仮符号は、NovaSgr2003No.2です。) Brown氏は9月17.52日(UT)に撮影した写真から9.2等の新星を発見し、18.43日(UT)に眼視で8.8等と確認しています。又、『ASAS−3(リンク張ってあります。)』の観測では、16.1日(UT)に10.6等、18.1日(UT)に9.6等となっています。『ASAS−3(リンク張ってあります。)』による位置は、
18h10m10s.1(J2000)
−27d45’29”.5
です。
(2003/9/19)
 『IAUC8201(リンク張ってあります。)』によると山形県の板垣公一さんは、9月15日にかんむり座のNGC6109に17.2等の超新星と思われる天体を発見しました。仮符号は、2003iaです。位置は、
16h17m41s.17(J2000)
+35d00’07”.2
です。
(2003/9/15)
 9月14日02時06分58秒(JST)にガンマー線バーストが確認されました。HETE−2衛星による確認です。位置は、
20h 58m 02s (J2000)
20h 55m 26s (1950)
-02d 12' 32" (J2000)
-02d 24' 11" (1950)
です。みずがめ座でわし座の境に近い所です。13日の晩にその付近を撮影している方は一度確認下さい。但し誤差の範囲が直径1度以内となっています。
 最近は、ガンマー線バーストに伴なう残光や超新星(『IAUC8197(リンク張ってあります。)』)が観測されています。
(2003/9/7)
国立天文台・天文ニュース(672)(リンク張ってあります。)』によると、9月9日(火)に月と火星が大接近します。(シベリアでは火星食になります。)午後8時40分頃 最接近し火星の6’くらい上を月が通過します。(東京での値)今回は、北へ行けば行くほど月が火星の近くを通過します。6’という角度は、月の直径の5分の1で火星の直径の15倍に相当します。この日の月は、満月の2日前でかなり明るく見えますが火星も明るいので見ごたえある光景となると思います。なお今月の満月は、中秋の名月です。
(2003/9/1)
 VSOLJニュース111によると、静岡県の西村栄男さんは、8月28,29日の観測から、たて座に新星らしい天体を発見しました。現在のところ未確認です。 『ASAS−3(リンク張ってあります。)』の観測によると、8月26.1日(UT)10.1等、28.1日8.9等、31.1日9.3等となっています。尚、24.1日以前は14等以下でした。位置は、

18h49m37s.7(J2000.0)
−09゜33’52”.7

です。(ASAS−3より)
(2003/8/13)
 『ISASニュース(リンク張ってあります。)』及び『国立天文台・天文ニュース(663)(リンク張ってあります。)』によると、星の王子様(小惑星探査機「はやぶさ(MUSES−C)」)が向っている小惑星1998SF36に糸川(Itokawa)と名前が付けられました。これは、宇宙科学研究所がLINEARに依頼していたもので、この度依頼どおりに糸川氏の名前が付けられました。詳しくは、リンク先を参照下さい。
(2003/8/10)
 『国立天文台・天文ニュース(662)(リンク張ってあります。)』に「満月の夜のペルセウス座流星群」が掲載されました。これによると来年は、出現数が多くなりそうです。月も2時頃三日月くらいの月が昇ってくると思いますが影響は少ないでしょう。いずれにしても今年は満月ですから条件は最悪です。
(2003/8/9)
 『読売オンライン(リンク張ってあります。)』及び『CNNサイエンス(リンク張ってあります。)』によると、米航空宇宙局(NASA)は6日、今年2月のスペースシャトル「コロンビア」事故で犠牲になった7人の乗組員の名前を、2年前に発見された7つの小惑星に付けたことを明らかにしました。
(2003/8/6)
 『ISAS(宇宙科学研究所)ニュース(リンク張ってあります。)』によると、日本初の人工衛星「おおすみ」が8月2日午前5時45分(JST)頃、33年半の寿命を全うし大気圏に再突入しました。とは言え、この人工衛星は、元々数時間しか動作しない物でしたが、任務を終えた後も地球の周りを周回し続けていました。しかし、大気との摩擦で速度が徐々に落ちこの度、大気圏に再突入しました。再突入後大気中で全て燃え尽きたようです。
 日本初の人工衛星ということで、再突入する前に何とか回収して、どこかに展示してもらいたかったような気もしますが、回収ということは、かなり難しいのでしょうね。予算的に。
(2003/7/31)
 『宇宙開発事業団(リンク張ってあります。)』によると、H−2Aロケット6号機を今年9月10日(予備日9月11〜30日)12:00〜15:00に打ち上げる予定です。今回は、4連SSBで、情報収集衛星2機を所定の軌道に投入します。今年3月28日に打ち上げた2機と合わせて4機体制で、地表の情報を集めます。
(2003/7/26)
 『国立天文台・天文ニュース(660)(リンク張ってあります。)』によると、7月18日にお知らせした高尾さんが発見した新星は、正式に新星と確認されました。へびつかい座新星2003(Nova Oph 2003)となり固有コードもV2573となりました。
(2003/7/24)
 HETE−2衛星により、23日15時28分17秒.45(JST)に確認されたガンマー線バーストですが位置が訂正になってきました。
 21h49m30s(J2000)
 21h46m37s(1950.0)
 −27゜42’06”(J2000)
 −27゜56’07”(1950.0)
 チリのASAS−3のデーターには、この位置に何もありませんでした。
 ガンマー線バーストの残光も新星のように、発見時に明るく、その後急激に暗くなります。

(2003/7/23)
[19:45]
 HETE−2衛星により、23日15時28分17秒.45(JST)にガンマー線バーストが確認されました。ガンマー線バーストの残光を捉えることができるかもしれません。位置は、次のとおり。
 21h48m52s(J2000)
 21h45m59s(1950.0)
 −27゜41’16”(J2000)
 −27゜55’15”(1950.0)
 チリのASAS−3では、この近くに14等の天体を観測しています。この天体は、今年4月1日頃にも14等に増光しています。(それ以外の日は、30等以下)ASAS−3の位置は、次のとおり。
 21h48m51s.0(J2000)
 −27゜41’19”.9
[07:30]
 『国立天文台・天文ニュース(659)(リンク張ってあります。)』に火星の見かけの大きさが掲載されています。火星としては、かなり大きく見えるようです。木星程ではありませんが、土星を超えた大きさになるようです。(既に土星の大きさを超えた大きさに見えているようです。)また、今回より大きく見えるのは、284年後のようです。次回接近の2005年は、土星の大きさを超えられないようです。
(2003/7/18)
 VSOLJニュース(107)及び『アストロアーツ天文ニュース(リンク張ってあります。)』によると、北九州市の高尾 明さんが、7月10日と16日に撮影したCCD画像から、へびつかい座に11.2等の新星らしき天体を発見しました。
 右のグラフは、チリのASAS−3が捉えたこの天体の光度変化です。これによると、6月中旬から増光していて6月下旬に10.8等の極大になったようです。又去年の春にも14等前後に増光していたことがあるようです。
 この天体の位置は、ASAS−3より、
17h19m14s.5
−27゜22’33”.6
です。はたして、新星として認定されるでしょうか?

(2003/7/9)
 『国立天文台・天文ニュース(651)(リンク張ってあります。)』によると、8月27日に大接近する火星が最も接近する時刻は、18時51分12秒のようです。但し、これは、地心距離であって東京が最も接近する時間は、23時27分58秒だそうです。詳しくは、リンク先を参照下さい。いずれにしても、前後数日は、全くといっていい程見かけは変わりませんから、その時間にこだわる必要は、ありません。
(2003/7/4)
 『IAUC8162(リンク張ってあります。)』によると、2003年のエドガー・ウィルソン賞に世界中から、5人の方の受賞が発表され、工藤哲生さん藤川繁久さんの2人が含まれています。
 エドガー・ウィルソン賞は、1998年に制定され、1999年より毎年、賞が贈られています。この賞は、アマチュアがアマチュアの機材を使って新彗星を発見した場合に贈られる賞で、2万ドル(約250万円)の賞金も贈られます。発見の手段(眼視・写真等)は、問いませんが、予め発見の予報を得ていた場合は、対象外となります。(毎年6月11日世界時0時締めで賞が決定します。)
(2003/7/3)
 『宇宙開発事業団(リンク張ってあります。)』によると、7月1日に日本版スペースシャトルの飛行実験が、スウェーデンで行われました。結果は、必要なデーターは、得られましたが、機体の回収装置が正常に動作しなかった為、機体が損傷しました。リンク先を見ると、草むらに着地した試験機が、壊れている様子が分かります。この写真を見ると機体の下側にエアバックが開いているはずですが、見えません。説明の回収装置とは、このエアバッグのことでしょうか?着地の衝撃で、左翼は、壊れてなくなっています。右翼は、ラダーが、壊れて なくなっています。次の実験では、100%成功といえる結果を期待いたいところです。リンク先では、試験機が、気球で、離陸する場面を動画で見ることができます。(3Mあります。)又、イメージ象(11M)も見ることができます。実験の概略が解る動画です。
(2003/6/26)
 『国立天文台・天文ニュース(645)(リンク張ってあります。)』によると、今年8月27日に6万年振りに大接近する火星にちなんで、8月22〜31日をマーズウィーク(火星観測週間)とするようです。詳しくは、リンク先を参照下さい。
 今年、火星は、地球に5,576万kmまで接近し、視直径は25”と月の70分の1程の大きさになります。又、明るさは、マイナス3等近くまで明るくなります。
(2003/6/21)
 昨日お知らせした火球の写真が『気象庁のホームページ(リンク張ってあります。)』に公開されていました。22時07分43秒と46秒の写真ですが、その他にもありそうですがこの2枚だけというのが少々残念です。このリンク先の画像2枚を合成してみました。『ここをクリックすると別ウィンドウで、表示されます。』07分43秒の写真は、雲を上から照らしている様子が判ります。流れ星とは思えない程の明るさですね。
(2003/6/20)
[07:30]
 この火球の写真が『NHKオンラインの動画ニュース(リンク張ってあります。)』に公開されました。22時07分43秒の写真ですが、その後に撮影された2枚もどこかで公開してくれるといいですね。画像が小さいので、大きな画像も見たいですね。写真の手前の町並みは、伊東市でしょうか。問題の火球は、画像の右上です。
[00:05]
 16日の火球の経路が思わぬ所から発表されました。『防災科学研究所(リンク張ってあります。)』では、この火球の衝撃波が地面を揺らしたことから、微小地震としてとらえ、その揺れの時間のデーターから、火球の経路を割り出しました。この図は、平面ですが、実際には、立体図として捉えているようです。『国立天文台・天文ニュース(643)(リンク張ってあります。)』によると、伊豆東部火山群観測の伊東市役所の望遠カメラにこの火球が写っていたようです。このカメラは、コマ落としで撮影されているようで、3枚の画像があったようですが、公開してくれるといいですね。この画像の撮影時刻は、22時07分43〜46秒と電波観測のロングエコーの22時07分32秒と大変よく合っています。

(2003/6/19)
 『日本流星研究会(リンク張ってあります。)』によると、今月16日22時07分頃北関東を火球が通過したようです。あいにくこの日は、全国的に曇りで、詳しい位置データーは、ありませんが、22時07分32秒に電波観測によるロングエコーが確認されていますので、流星であることは、間違いないようです。又、その7〜8分後の22時15分頃には、爆音のような音が関東各地で報告されています。この火球を目撃された方は、『日本火球ネットワークの掲示板(リンク張ってあります。)』に書き込みをお願いします。尚、この火球は、関東北部から、千葉県の銚子沖の太平洋に向って飛んだようです。もし隕石があったとしても海の中です。
(2003/6/2)
 『国立天文台・天文ニュース(641)(リンク張ってあります。)』によると、ハワイ・マウナケア山頂のすばるが、一度に18個もの超新星を発見したようです。そのうちの12個は、一つの画面に写っていたようです。発見時の写真は、『東京大学大学院(リンク張ってあります。)』のホームページを参照下さい。
(2003/6/1)
 『(財)無人宇宙実験システム研究開発機構(USEF)(リンク張ってあります。回収作業の動画もあります。)』によると、
 「5月30日午前4時06分(日本標準時、以下同じ)、次世代型無人宇宙実験システム(USERS)のリエントリモジュール(REM)は(財)無人宇宙実験システム研究開発機構の運用管制センター(USOC)からの指令により宇宙機本体(SEM:サービスモジュール)から分離されました。軌道を1周回した後、アフリカ上空で午前5時45分軌道離脱モーターに点火し、帰還軌道に入った後、REM先端のカプセル部(REV:リカバリビークル)は大気圏に再突入し、午前6時34分頃小笠原東方公海上に着水したREVを探索中の航空機が目視確認しました。
 着水位置は同航空機により特定され、回収船に無線連絡いたしました。その結果、回収船が着水点に到着し、午前9時50分頃REVの回収に成功いたしました。回収船は直ちに門司港に向けて回航の予定です。
 今後、REVを陸揚げ、輸送、分解し、高温超電導材料を取り出すまで各種作業が続きます。」(以上USEFより転載)
 このUSERSは、昨年9月H2Aロケット3号機で打ち上げられました。宇宙空間では、超電導磁石材料の結晶成長実験を行いました。
(2003/5/30)
−−日食情報−−
 『Live!Eclipse(リンク張ってあります。)』では、31日に起こる北極日食の様子を生中継します。アイスランドのアクレーリとフィンランドのヘルシンキからの中継になります。アイスランドでは、完全な金環日食となりますが、フィンランドでは、ぎりぎり金環日食にはなりません。
−−金星食の報告−−
 5月29日に金星食が見れました。私が見ていた場所では、13時59分に第2接食となり、金星が見えなくなりました。この現象が起きたときの月齢は、27.7(−2.0)で非常に細く肉眼ではみえませんでした。望遠鏡で見ても、金星は、はっきりと見えていましたが、月は、やっと見えていた程度でした。金星食が見られたのは、13年振りで、次回は、2012年8月14日です。13年前は、宵の暗くなった頃に第1接食となり、沈む前に第4接食となった為、今回とは、違いとても綺麗な金星食でした。金星が暗い縁から入るときも月は、地球照で丸く見えていて、その瞬間を捉えることが、できました。又、出現の後は、三日月の下に雫でも垂れていると言いましょうか、月にダイヤモンドのイヤリングを掛けたかのようでした。

(2003/5/27)
 5月22日NASAは、木星・地球・火星がほぼ直線に並んでいた、5月8日に火星のマース・グローバル・サーベイヤーから撮影した『火星から見た地球と木星の写真(リンク張ってあります。)』を公開しました。地球の模様は、アフリカとヨーロッパのようにもみえますが、撮影の時刻が、13時(GMT)ですので、南北アメリカ大陸のようですね。白く光っているのは雲でしょうか。リンク先の写真や図をクリックすると拡大表示されます。

(2003/5/24)
 『宇宙開発事業団(リンク張ってあります。)』によると、今年10月1日に、宇宙科学研究所(ISAS)、航空宇宙技術研究所(NAL)、宇宙開発事業団(NASDA)が統合し、宇宙航空研究開発機構が誕生します。英語名の略称は、「JAXA」です。
(2003/5/23)
 今月29日に金星食が見られます。金星は、現在明けの明星として、明け方の東の空の低い位置に見えていますが、今回の金星食は、真昼の現象で、午後2時頃、月の明るい縁から月に隠され、午後3時過ぎに月の暗い縁から現れます。見所は、2時前に月の近くに金星が見える時でしょう。細い月の左側に金星が肉眼でも確認できると思います。3時過ぎに出現する時は、月の暗い縁から出現する為、月から少し離れた位置に突然現れるような感じになると思います。
 『国立天文台・天文ニュース(638)(リンク張ってあります。)』では、全国各地の潜入・出現時刻や生中継されるサイトの紹介をしています。
 注意点としては、今回の現象は、比較的、太陽に近い位置で起きる為、特に望遠鏡を使う場合は、太陽が望遠鏡の視野に入らないように、気をつけて下さい。
(2003/5/14)
 『asahi.com(リンク張ってあります。)』によると、NASAが来年12月に打ち上げる彗星探査機ディープインパクトに数十万人の名前を乗せ、テンペル第一彗星に打ち込むと発表しました。今回の探査計画は、衝突機がぶつかった際に飛び散る破片や粉塵(ふんじん)の成分を観測機などから調べることで、太陽系の成り立ちに迫るのが目的のようです。名簿は、この衝突機に搭載され、2005年のアメリカ独立記念日(7月4日)に打ち込む計画です。名前の募集は、来年1月まで、名前の登録は、『DEEP IMPACT(リンク張ってあります。)』のホームページから。
 アメリカも日本のMUSES−Cの真似をしたのでしょうか。しかし、日本の場合は、ターゲットマーカーとして小惑星に確実に残りますが、ディープインパクトの場合は、粉塵を飛び散らさなければなりませんから、一緒に吹き飛んでしまいそうですね。
(2003/5/10)
 星の王子様に会いに行きませんかキャンペーンのMUSES−Cが9日、打ち上げに成功しました。この様子を『文部科学省宇宙科学研究所(リンク張ってあります。)』では、中継録画で配信しています。この人工衛星は、「はやぶさ」と命名されました。2年後無事88万人の夢がお星様(小惑星1998SF36)に届くことを祈っています。
 尚、この録画画像は、RealPlayerでは、正しく再生できない(画像が動かない)ことがあります。その場合は、RealOnePlayerのFree版以上にアップしてご覧下さい。ダウンロードは、『RealPlayer(リンク張ってあります。)』のホームページの右上の
FREERealOnePlayer
をクリックし、表示されたページの左中頃の「RealOnePlayer(無料)」をクリックして下さい。

(2003/5/9)
 星の王子様に会いに行きませんかキャンペーンのMUSES−Cがいよいよ今日打ち上げられます。『文部科学省宇宙科学研究所』では、打ち上げの様子を生中継します。打ち上げは、13時29分25秒を予定しています。中継は5分前からで、接続は15分前からです。無事88万人の夢がお星様(小惑星1998SF36)に届くことを祈っています。この夢がお星様に届くは2005年夏の予定です。
(2003/5/8)
 5月7日は、水星の日面通過が見られましたが、全国的に悪天候の中、全国各地で、雲間から撮影した画像が、『アストロアーツのホームページ』に掲載されています。又、SOHO画像でも見ることができます。右の写真をクリックして下さい。リンク先で写真をクリックすりと動画も見れます。コロナの中から、移動する水星が見れます。画像サイズは、約4MBです。

(2003/5/7)
 『国立天文台・天文ニュース(635)』によると、山形市の板垣公一さんが、またまた超新星を発見しました。今回は、りょうけん座のNGC5303Aに15.2等の超新星を発見しました。符号は、2003edとなりました。位置は、
赤経13h47m45.36s
赤経+38゜18’20.3”(2000.0)
です。 この超新星は、NGC5303Aの中心から、東に3.3秒、北に4.1秒の位置のようです。

(2003/5/6)
 『VSOLJニュース103』によるとチリのASAS−3という変光星の自動捜天装置が4月25日に愛知県の山本稔さんが発見した、いて座新星の光度変化を捉えていたようです。右の図は、ASAS−3のホームページよりコピーしました。尚、このデータは、誰でも検索できます。『VSOLJ』では、星座別に各変更星を検索できるようにしてあります。直接検索するには、次のフォーマットから。
http://www.astrouw.edu.pl/cgi-asas/asas_lc/ID
where ID has format HHMMSS-DDNN.N
   HHMMSS - right ascension,
   [+or-]DDNN.N - declination (DD -degrees, NN.N - minutes)
 今回のV4745Sgrのデータは、この図にリンク張ってあります。表示されるまでに少々時間が掛かります。

(2003/4/29)
 IAUC8123・IAUC8124及びVSOLJニュース102によると、愛知県の山本稔さんは、4月26.735日(UT)にいて座に9.6等の新星を発見しました。位置は、
18h40m02s.54,−33度26’55”.1
です。この新星は、オーストラリアのNicolas J.Brown氏も4月25.78日(UT)に8.9等で独立発見しています。この新星は、既にピークを過ぎているようです。
 この新星の符号は、
Nova Sgr.2003 = V4745Sgr .
となりました。
 4月5日には、まだ増光していなかったようですので、もし、4月5〜25日の間で、写真を撮影されている方は、調べてみて下さい。より明るい新星が写っている可能性があります。
(2003/4/27)
 『MPEC2003−H37』によると4月29.3日(UT)に小惑星2003HW10が地球に33万kmまで接近します。月までの距離が36万kmですから、月の軌道の内側まで入り込むことになりますが、地球の下側を通過する為、日本からは、見ることが出来ません。又、一番接近したときでも 16等ですから、いずれにしろ観測は、困難と思われます。
(2003/4/18)
 『国立天文台・天文ニュース(629)』によると今年になって木星の衛星が20個と土星の衛星が1個発見されています。これにより、木星の衛星は60個に、土星の衛星が31個になりました。この発見には、ハワイのマウナケア山頂にある、日本の「すばる望遠鏡」が活躍しているようです。
(2003/4/4)
 『横浜こども科学館』によると3月26日の晩にアメリカに小惑星が激突したようです。大きさは、1〜2mで約10t。この小惑星は、 大気圏突入後爆発し、長さ130km幅30kmの範囲に隕石の雨を降らせたようです。この小惑星が突入したときは、空が間昼のように明るくなったそうです。そうすると明るさは、−20等以上ですね。『横浜こども科学館』のホームページから、アメリカのabcテレビのホームページへリンクするとその様子が見れます。
(2003/3/29)
 『国立天文台・天文ニュース(626)』によると、3月28日に仙台市で行われた、日本天文学会総会で2002年分の「天体発見賞」「天体発見功労賞」「天文家功労賞」の表彰がありました。20件(15名+1団体)の表彰がありました。この賞は、昨年春肉眼でも長い尾が見えた、池谷・張彗星の発見者の池谷 薫さんや、SOHOのSWANの画像から彗星を発見した鈴木 雅之さん等昨年天体を発見した方々が受賞されました。

(2003/3/27)
 『文部科学省宇宙科学研究所』によると、MUSES−Cが今年5月9日13〜14時(JST)に打ち上げられます。この衛星は、88万人の名前を持って小惑星1998SF36に着陸し小惑星のサンプルを採取し地球に帰ってくる計画です。88万人の名前は、衛星が小惑星に着陸する際に使用するターゲットマーカーの中に入れてあり永久に小惑星に残ります。この名前は、昨年「星の王子様に会いに行きませんか」キャンペーンで集めた名前です。当初の予定では、昨年12月に打ち上げる予定でしたが、姿勢制御系の不具合により延期されていました。尚、この衛星が地球に帰ってくるのは、2007年の夏です。

(2003/3/25)
 VSOLJニュース(100)・『国立天文台天文ニュース(625)』・『アストロアーツ天文ニュース』によると山形市の板垣さんが、NGC3169に超新星を発見しました。符号は、2003cgです。
 発見の位置は、
赤経 10h14m15.s97
赤緯+03゜28’02."5
です。(アストロアーツのホームページには、星図もあります。)
 板垣さは、昨年、M31のお隣のM110に新星を発見したことにより。今月3月25日に仙台市で開催される日本天文学会総会で天体発見賞を受賞されます。

(2003/3/8)
 3月7日の『NHKニュース(動画ニュースにリンク張ってあります。)』によると、H2A5号機は、今月28日に打ち上げ予定で、最終リハーサルが始まりました。今回の打ち上げでは、日本初の「情報収集衛星(探査衛星)」を打ち上げます。情報収集衛星は、4機で構成されますが、今回は、その内の2機を打ち上げます。残り2機は、夏頃の予定。今回の2機の内1機は、地上で1m程度の物を見分けられる光学衛星と、夜間や天候に左右されないレーダー衛星です。

(2003/3/6)
 C/2002Y1Juels−Holvorcem彗星が2月10日以降急増光するのを止めてしまいました。 現在の光度式は、
m1=6.5+5logΔ+15logr
となっています。この式から、一番明るく見える4月上旬の明るさは5.3等です。このままでは、肉眼彗星になりそうにありませんが、2002V1NEAT彗星のように、再び急増光することを期待したいところです。
(2003/3/3)
 3月1日に小惑星2003DW10にニアミスをお知らせしましたが、今度は、『MPEC2003−E02』によると、小惑星2003DY15が3月6日5時30分(JST)頃地球に56万kmまで接近します。みかけの明るさは、16等です。起動周期は、1.36年ですから、そう遠くない将来、再び地球に大接近する日がくる可能性があります。3月になってニアミスが続いています。
(2003/3/1)
 『MPEC2003−D33』によると、小惑星2003DW10が3月3日15時(JST)頃地球に54万kmまで接近します。みかけの明るさは、18等です。起動周期は、1.7年ですから、そう遠くない将来、再び地球に大接近する日がくる可能性があります。
(2003/2/26)
 NEAT彗星がLASCO−C3の画像から抜ける寸前の2月20日に不思議なジェットの吹き出しのようなものが見えました。このジェットは、1時54分(UT)の画像から確認でき、視野から抜ける10時54分の画像まで見えていました。(11時54分の画像では、視野外になっています。)ほぼ太陽の方向に吹き出しています。彗星の核は、自転していますので、10時間以上もの間一つの方向に吹き出しているということありえません。又、彗星の軌道を横から見ていますのでアンチテイルでもありません。とするとこれも何かのフレアーかレンズの収差かゴーストなのでしょうか?

(2003/2/24)
 NEAT彗星に直撃したコロナ物質の影響は大きかったと思います。この画像は、コロナ物質の密度が一番高い所が彗星の核に直撃した8時半頃(コロナ物質の先端が彗星の核に到達したのは8時前と思います。)から2時間半後の10時54分(UT)の画像です。この時点ではまだ直撃したコロナ物質は、ダストの尾の中ですが、直撃によってできた尾が淡くですが見えています。この尾の成分は、イオンと思います。しかし、通常のイオンの尾とは、向きが少々違います。この角度の違いは、まず直撃したコロナ物質が、核の表面を吹き飛ばしダストを作ります。そのダストには、まだイオンの成分が残っているため、ダストは、イオンを放出しながら核から遠ざかって行ったと私は考えます。又、19日以降シンクロニックバンドが見えにくくなったのは、このコロナ物質がダストの尾をシンクロニックバンドの方向と僅かですが違う方向に吹き飛ばした為と思います。

(2003/2/23)
 大量のコロナ物質は、やはりNEAT彗星に直撃していたと思います。直撃した時間は、18日8時30分(UT)頃で、そのとき、NEAT彗星のダストの尾が吹き飛ばされる様子を22日にお知らせしましたが、彗星の核に直撃したときに大量のダストが放出されていました。右の青い写真の赤線で囲ったダストの尾の突起(シンクロニックバンド)は、直撃によって大量に放出されたダストによってできた尾です。この画像は、直撃から11時間半後の19時54分です。22日にお知らせした画像をよく見ると、この尾が核の近くで発生している様子が見えます。
 NEAT彗星に直撃したコロナ物質放出の原因となった太陽表面の爆発の瞬間がSOHOのEIT195のカメラが捕らえていました。左の緑の画像です。この画像は、EIT195の画像のから、2月18日0時12分〜3時12分(UT)までの10個の画像で動画にしてみました。

(2003/2/22)
 C/2002V1 NEAT彗星がSOHOのLASCO−C3の画像に写しだされている間に、コロナ?太陽風?が彗星の尾を吹き飛ばすようにみえる場面がありましたので、紹介します。この画像は2月18日8時54分〜12時54分(UT)までの5個の画像を使い、動画にしてみました。
 この 太陽風(コロナ?)がとおり過ぎた後は、ダストの尾が少し削り取られたように見えます。又、尾の薄い部分に見えていたシンクロニックバンドも、とおり過ぎた所が、更に淡くなっているように見えます。
 『大阪市立科学館のホームページ(リンク張ってあります。)』にもこれに関する記事がありました。
 このコロナ物質の大量放出の原因と思われる太陽表面の爆発の瞬間をSOHOが捕らえていました。その画像は、明日掲載予定。

(2003/2/21)
 2月20日C/2002V1 NEAT彗星がSOHOのLASCO−C3の画像から抜けて行きました。その間の2月16日21時43分〜2月20日0時54分(UT)までの画像の中から16個の画像を使い、動画にしてみました。
 時間と共に、尾の形と向きが変化していく様子がわかります。明るさは、やはり近日点付近の18日が一番明るかったようです。19日以降は、シンクロニックバンドが見えにくくなった感じですが、25日以降にオーストラリア等の南半球でどのように見えるか興味深いところです。ただ、19日後半からは、急激に暗くなった感じに見えますので、25日に見えたとして、4等くらいでしょうか?
 LASCO−C3の画像をよく見ていると太陽のフレアーによってできた、強烈なコロナ?太陽風?衝撃波?によってダストの尾が吹き飛ばされる様子も見れました。その画像は、明日掲載予定。
 この彗星は、LASCO−C3の視野の右の端を通過した為、時間によって画像があちこち欠けています。

(2003/2/19)
 C/2002V1NEAT彗星のLASCO−C3の画像を見ると、この彗星の自転周期は、約4時間でしょうか?
(2003/2/18)
 C/2002V1 NEAT彗星がSOHOのLASCO−C3の画像に入ってきました。シンクロニックバンドが見える凄い彗星になっています。シンクロニックバンドが見えたのは、C/1995O1ヘール・ボップ彗星以来です。こんな彗星が肉眼でみえるといいですね。シンクロニックバンドが見えると言うことは、この彗星の自転軸が軌道面に対し直行した方向に向いて、この写真の向きでは、右回りに自転していると思います。(ただ単に私のカンですが)このカンが当たっていれば、核の部分を拡大して見ることができれば、シェル構造も見えるはずです。
 この彗星は、16日には、この画像に入っていましたが、SOHOのホームページが更新されていませんでしたので、お知らせが遅れました。

(2003/2/9)
 C/2002V1 NEAT彗星がまもなく見えなくなりますが、2月7日の私の観測では、4.8等ですが、30’程の尾もしっかり見えました。1年ぶりの彗星らしい彗星です。『アストロアーツの投稿画像(リンク張ってあります。)』では、尾が2度以上に写った写真もあります。この彗星は、そろそろ3等台に突入すると思いますが、この連休過ぎには、見えなくなると思います。
 C/2002Y1 Juels−Holvorcem彗星が明るくなっているようです。『東亜天文学会の掲示板(リンク張ってあります。)』には、関勉氏の観測報告がありました。7.7等で9’のコマと西北西に尾も見えるようです。この明るさは、2月6日にお知らせした光度式にかなり近い数字です。
 2月6日に西日本各地で見られた火球?が『NHKの動画ニュース(リンク張ってあります。)』でも配信されていました。この映像は、7日朝放送されたものです。

(2003/2/7)
 2月6日20時30分頃西日本の各地でゆっくり飛ぶ火球のような物が目撃されました。この様子は、『徳島海南天文台「http://www.monterosa.jp/」(リンク張ってあります。)』の火球カメラで撮影されました。2月7日朝NHKの全国版でも放送されました。(放送されたビデオ映像が、リンク先の徳島南海天文台にあります。5MBです。)出現時刻は、20時30分02秒〜20時30分25秒だったようです。明るさは、−8等くらいで、色はオレンジ色、分裂しながら尾を引いて飛んで行ったようです。このビデオ映像を見ると、大犬座の下方を通過する頃は、4つに分裂しています。もしかしたら、人工衛星の落下でしょうか?分裂しながら飛んでいるところは、2月1日のスペースシャトル「コロンビア」の爆発画像の小型版のようにも見えます。普通の流れ星に比べ速度は、かなりゆっくりで水平に飛んでいます。
(2003/2/6)
 C/2002Y1 Juels−Holvorcem彗星の軌道要素が『MPEC2003−C05』で更新されました。離心率が1未満の数字になり周期彗星となりました。
 近日点距離=0.7137668
 離心率   =0.9970864
 この数値から、周期を計算すると約3,800年になります。
 この彗星の12月28日から2月4日までの222個の光度観測から、光度式を
m1=3.5+5logΔ+35logr
としてみました。この式から、3月7日の明るさは、4.0等、又4月1日が0.0等となります。しかし、logrの係数が35と急増光の数字になっていますが、どこまで続くかみものです。0等とまではいかなくても、肉眼彗星になることを期待しています。しかし、明るくなるのが3月ですので、かなり期待したいところです。今までの明るい彗星は、何故かほとんど3月です。偶然と思いますが。
(2003/2/4)
 スペースシャトル「コロンビア」の爆発の原因かもしれない、『外部燃料タンクから落下する破片(リンク張ってります。)』や『左翼?のひび割れ?(リンク張ってります。)』の写真がありました。やはり、原因は、左翼でしょうか?しかし、このひび割れとされている写真は、ほんとに左翼?耐熱タイルが見えませし、へこみのような形状は、ちょっと疑問です。黒い缶詰の缶状の突起物は、何でしょう?本当にひび割れでしょうか?
(2003/2/3)
 C/2002V1 NEAT彗星の光度観測の結果を集めました。それらを考慮し、現在の光度式は、
 m1=7.0+5logΔ+10logr
が妥当と思います。この光度式で夕方観測できる限界と思われる2月5日の明るさは4.2等、2月10日2.7等です。今週後半は、夕方、南西の地平線近くに肉眼で見えることを期待しています。
 私の1月30日の観測は、他の観測者の方より、0.6等程暗く見えたようです。私が見た場所は、大気の状態が良くなかったのでしょうか?5等台前半には、見えませんでした。
(2003/2/2)
[13:00]
 スペースシャトル「コロンビア」の残骸は、テキサス州とルイジアナ州に落下・散乱しているようです。尚、乗組員7人全員の死亡が伝えられました。
 コロンビアは、1月16日の打ち上げの際、外部燃料タンクの耐熱タイルが脱落し、コロンビアの左翼に当たっているようですが、今回の事故との因果関係は不明。
 この事故により、今後のシャトルの打上は、原因が解明されるまで、延期されることになりました。従って、次に打ち上げ予定のアトランティスに搭乗予定だった、日本人宇宙飛行士野口聡一さんの飛行も現在は、未定となりました。

[1:00]
 スペースシャトル「コロンビア」が着陸16分前の米東部時間1日午前9時(日本時間1日23時)に大気圏再突入後、空中爆発しました。イスラエル人1人を含む乗組員7人の安否は、不明。このスペースシャトルは、テキサス州中部に落下しました。
 『米CNN(リンク張ってあります。(画像もあります。))』では、分裂しながら、落下していくコロンビアの映像を公開しています。
 今回の飛行は、イスラエル人が搭乗することもあって、厳戒態勢での打上になりましたが、この事故は、テロによるものではないようです。
 スペースシャトルは、17年前の1986年にチャレンジャーが打ち上げ直後に爆発したことがありました。記憶にある人も多いと思います。
 今回爆発したスペースシャトル「コロンビア」は、スペースシャトルとして1981年に一番始めに打上げられた機体です。現在使用されている4機の機体の内、最も古い機体で、今回で、28回目の打ち上げでした。1999年9月からは、17ヶ月に及ぶ総点検・補修をしていました。コロンビアは、100回の飛行を予定していました。
[0:00]
 C/2002V1 NEAT彗星の軌道要素が『MPEC2003−B19』で更新されました。
 近日点距離=0.0992685
 離心率   =0.9999166
 この数値から、周期を計算すると約41,000年になります。
 この彗星の予想光度を1月31日に、2月5日で5.3等とお知らせしましたが、もし2月10日まで見えると4.6等です。
(2003/2/1)
 工藤・藤川彗星が、SOHOのLASCO−C3の画像に入っていましたが、1月31日、視野から、抜けていきました。視野に入っていた、1月26〜31日の画像で、動画にしてみました。太陽に接近する前は、尾が上向きでしたが、太陽に並んだ頃は、尾が地球と反対の方向に向いている為、彗星自体が小さくなったように見えていました。近日点通過(29.0日)後は、急激に明るくなり、イオンの尾とダストの尾が分離して見えています。イオンの尾が太陽に接近する前に比べるとかなり太く見えます。もう少し横から見ると、ダストの尾が、半月(上弦の月が沈むとき)のように、弓なりに曲がって見えているのでしょうね。この画像を見ると、ちょっとオーストラリアに行ってみたい気がします。
 この工藤・藤川彗星ですが、NASAでは、離心率を0.999936152と楕円軌道を発表しています。周期は、162,318.9617年としています。尚、IAUでは、離心率は、1.0として、放物線軌道になっています。

(2003/1/31)
 C/2002V1 NEAT彗星が全然明るくなりません。1月30日の私の観測では、6.0等です。この彗星は、1月10日頃、急増光が止まり、その後増光しなくなりました。現在の光度式は、
 m1=6.8+5logΔ+5logr
が妥当と思います。logrの係数が10未満ということは、ガス欠でしょうか。このままでは、工藤・藤川彗星のように、明るくならないまま太陽に近づいて行きそうです。この光度式で夕方観測できる限界と思われる2月5日の明るさは、5.3等です。
 しかし、この彗星も、SOHOのLASCO−C3の画像に2月16〜20日の間に入ってきそうです。もし、見れるようになりましたら、お知らせします。
(2003/1/29)
 工藤・藤川彗星が、SOHOのLASCO−C2の画像にも入ってきました。こちらは、視野が狭いので、大変珍しいことです。C3の画像に入ってくることでさえ珍しいことですから、C2の画像に入ってくることは、極稀です。
 左下の白い円が太陽の位置です。ディスクで太陽を隠しています。ディスクから、右上に向って吹き出している白い物が、コロナです。

(2003/1/28)
 工藤・藤川彗星が、SOHOの画像に入ってきました。ここ数日は、LASCO−C3の画像に入っていそうです。もしかすると、C2の画像にも入ってくるかもしれません。
 右の画像にマウスを乗せるとLASCO−C3の全体の画像に替わります。

(2003/1/18)
 MPEC2003−A82によると、現在明るさが5等級になろうとしているC/2002V1 NEAT彗星は、周期彗星のようです。
近日点距離 0.0992651AU
離心率    0.9999115
と、離心率が1未満の数字が発表されました。又、この値から周期を計算すると約37,600年になります。
(2003/1/16)
 『国立天文台天文ニュース(611)』によると、1月11日に山梨県の串田麗樹さんが、自ら12個目の超新星をおおぐま座のNGC4157に発見しました。発見時の明るさは、16.3等です。場所は、
 赤経  12時10分57.72秒
 赤緯 +50度28分31.8秒(2000.0)
 尚、この超新星は、串田さんが発見する13時間前にアメリカのパケットさんとニュートンさんも独立に発見しています。
(2003/1/11)
 C/2002X5 工藤・藤川彗星が明るくならないまま、太陽に接近して行きました。現在は、大変見ずらい位置になってしまいました。現在の明るさは、6等台で、当初、期待した4等台にはなりませんでした。大変残念でした。
 C/2002V1 NEAT彗星は、12月中旬に一度増光しなくなっていましたが、現在は、再び急増光し6等台になっています。このまま消滅せずに増光すると1月20日頃には、夕方南西の空に肉眼で見えるようになりそうです。現在の光度式は、m1=5.5+5logΔ+27logrが妥当な線だと思います。
(2003/1/2)
 C/2002V1 NEAT彗星の光度について。この彗星は、発見から、暫く強烈な増光をしていました。その光度式は、m1=0+5logΔ+45logrという絶対等級0等、logrの係数45と信じられない数字でした。この急増光をもたらしたガスが切れた為か、12月10日を境に、光度変化も緩やかなものになりました。現在の光度式は、m1=8.5+5logΔ+13logrと普通の彗星に戻りました。但し、これらの式は、あくまでも、私のかってな推測ですが、この式から今後の明るさを予測すると次のとおり。しかし、この予報もC/1999Q4 LINEAR彗星のように、崩壊消滅しないことが前提です。
 1月1日 9.8等, 1月6日 9.4等, 1月11日 9.0等, 1月16日 8.5等, 1月21日 7.9等, 1月26日 7.1等, 1月31日 6.2等

 C/2002X5 工藤・藤川彗星について。この彗星は、現在6等台で、光度式は、m1=7.0+5logΔ+10logrとして今月の明るさは、3日6.0等,5日5.8等,7日5.5等,9日5.2等,11日4.9等です。『アストロアーツの投稿画像』のページも参照下さい。又、この彗星の見える位置は、『吉田誠一さんのホームページ』も参照下さい。

(2002/12/23)
 C/2002 O6 SWAN彗星を発見した鈴木 雅之さん及び、MPEC2002−Y29によると、 小惑星2002XV90が、12月11日に地球に約12万kmまで接近していました。この小惑星の大きさは、25〜60mだそうです。又、周期が、2.06年ですので、33年に1度、地球に再接近します。詳しい軌道が計算されないと解りませんが、次回は、もっと接近する可能性もあります。次回の接近は、2035年に60万kmのようです。(しし座流星雨の後が危ない?)33年前の1969年には、36万kmに接近していたことになるようです。
 今年、6月14日に小惑星2002MNがやはり、12万kmまで、接近していました。こちらの大きさは、100m前後と今回より、やや大きめでしたが、いずれにしろ、衝突しなくて、良かったと思います。ちなみに、12万kmは、月までの距離の3分の1です。

(2002/12/17)
 12月14日に熊本県の工藤さんと、香川県の藤川さんが、ほぼ同時に彗星を発見しました。この彗星は、工藤・藤川彗星となりました。(仮符号は、C/2002X5)最近は、LINEARやNEATといった自動捜天装置によって、ほとんどの彗星が検出されてしまいますが、この彗星は、ほぼ真北から南下してきた為、それらの装置に検出されることなく、明るくなっていました。発見当初(現在も同じ)の明るさは、9.5等。現在は、明け方の空で、ヘルクレス座を南下中。IAUの発表によると、1月の中旬ころに4等くらいでみえる予報が出ています。近日点通過は、1月28日の為、1月中旬から、2月中旬までは、太陽に近すぎて見えません。近日点距離は、0.2AU(地球と太陽の距離の5分の1)です。以前、ウエスト彗星が、やはり0.2AUのところを通過しました。この彗星は、太陽に近づくまでは、かなり暗かったのですが、太陽に近づいたときに核分裂し大量のダストを放出し大彗星となりました。今回の工藤・藤川彗星は、どうなるか楽しみです。この彗星の軌道要素と位置推算表は、『MPEC2002−X14』をご覧下さい。
 第一発見者の工藤さんは、1個目の発見ですが、第二発見者の藤川さんは、9個目の発見です。日本人では、歴代2位の記録です。ちなみに、1位は、本田実さんの、12個です。

(2002/12/14)
 12月14日午後10時31分種子島宇宙センターよりH−2Aロケット4号機が打ち上げられました。打上は成功し、4つの人工衛星を無事、予定の起動に投入しました。この様子は、『宇宙開発事業団のホームページ』で公開されています。打上は3分16秒、4つの人工衛星の分離は1分58秒で、録画画像を見れます。

(2002/12/13)
 ふたご座流星群が12月14日の晩に極大になります。ふたご座は、日没と共に東の空に昇り、夜明けと共に西の空に沈みます。従ってこの流星群は、一晩中見えます。今年の極大は、ちょうど日本が夜の時間になる為、月があっても1晩で100個以上の又、うまくすると200個以上の流れ星が見える可能性があります。しかし、この流星群は、しし座流星群のように火球を抜くむ確率が高くありませんので、あまり見ごたえするものではありませんが、1年の中では、1月のりゅう座(四分儀座)流星群・8月のペルセウス座流星群と並んで3大流星群とされています。しし座流星群は、33年ごとに数を増やしますが、来年頃からは、1晩に数個のレベルになってしまうとされています。

(2002/12/10)
 12月1日にお知らせしたC/2002V1 NEAT彗星ですが、12月9日までの188個の光度観測から、光度式を
 m1=11.0+5logΔ+13logr
としてみました。この式から1月末の明るさを計算すると8.7等です。 又、明るくなることを期待し、かなり希望的な光度式にして
 m1=8.9+5logΔ+20logr
としても、1月末の明るさは、5.4等です。やはりこの彗星は、消滅に向っているのでしょうか。 肉眼彗星は、かなり難しいと思います。今後、肉眼彗星になりそうに展開しましたら、再度このページでお知らせします。

(2002/12/4)
 スターウィーク実行委員会では、『2003年のスターウィークのキャッチコピーの募集(詳細は、こちらから)』を始めました。
 2002年のキャッチコピーは、私が応募した『今宵、家族で星空散歩』が採用されました。賞金は、ありませんが、若干の記念品と出来上がりのポスターが送られてきます。全国配布で文部科学省と一緒のところに自分の名前があるのは、少し気分がいいものです。皆さんも送ってみましょう。メール対応のみですが、1人で何個でも応募できます。

(2002/12/2)
 今月4日に、アフリカからオーストラリアにかけて皆既日食が見られます。この様子は、『LIVE!ECLIPSE(リンク張ってあります。)』によって生中継されます。しかし、今回は、平日の昼間ということもあって見れない方も多いと思います。中継録画を流してくれることを期待しましょう。

(2002/12/1)
 今年、11月6日に発見されたNEAT(C/2002V1)彗星が、来年1月下旬に肉眼彗星となる可能性があるようです。しかし、この彗星は、予報を出す人によって、かなりの違いがあります。一番明るい予報を出した人では、1月下旬に0等にまでなるとしていますが、一番暗い予報の方は、1月下旬に太陽に近づきながら、消滅するとしています。11月27日までの観測からは、1月下旬に9等前後が妥当と思われます。もし、クリスマスの頃、9等くらいまで明るくなれば、小正月頃から、肉眼で見えるようになると思います。状況が分かり次第このページで、お知らせします。尚、1月下旬の彗星の位置は、夕方の西の空で、うお座とペガスス座の中間あたりを西に進んで行きます。

(2002/11/21)
 今年のしし座流星群は、予報どおりに2つのピークがありました。『国立天文台ニュース(600)』によると、日本時間で、19日午後1時頃ヨーロッパで、約1,000個。午後7時45分頃アメリカで、約700個くらいの流れ星が、見れたようです。では、日本では、どうだったでしょう。地域によって差がありますが、18・19日の朝、共に10数個見たという人が多いようです。又、19日の晩は、数個だったようです。ちなみに、私は、18日の朝12個、19日の朝15個でした。19日の晩は、アメリカのおこぼれが出る可能性がありましたが、寝てました。さすがに、2晩続けて徹夜すると辛い。
 まだ数年は、しし座流星群の活動は続きますが、ピークで、10個かそれ以下になると思われます。しし座流星群の母彗星テンペル・タットル彗星の周期が33年です。従って今度沢山流れ星が見れるのは、30年後のようです。
(2002/11/15)
 今年のしし座流星群のピークは、2つあるようです。
  19日午後1時頃(ヨーロッパ・アフリカで好条件)
  19日午後7時30分頃(アメリカとカナダの東部・中南米で、好条件)
 いずれも、日本時間で、流れ星の総数は、約3,000のようです。2回目のピークは、夕飯時でもあり、どこかのテレビ局で、生中継でもしてくれるといいですね。
 インターネットでの生中継は、
 『LIVE!LEONIDS』このサイトは、スペインなど、海外の複数の地点からの中継が見れます。
 『徳島南海天文台』  『八ヶ岳カメラ2ヶ所
 『秋田電波観測』  『アメリカ電波観測』  『オーストリア電波観測
等を参照下さい。
 では、日本では、どうでしょう。17・18・19日の晩の11時頃から、夜明けまでが観測できる時間帯です。1晩の流れ星の総数は、100程度のようです。しかし、満月で、空が明るい為、写真撮影には、厳しい条件です。
 こんな時は、流星痕の撮影は、いかがでしょう。『流星痕同時観測キャンペーン(リンク張ってあります。)』です。撮影に成功したら、是非報告して下さい。撮影方法は、
 レンズ:50〜200mm,絞り:解放,フィルム:ASA800以上,露出:4秒
で、できるだけ沢山撮影して下さい。しかし、撮影時刻の記録が必要で、誤差は、1秒以内以が理想的。又、撮影地の北緯・東経(秒の単位まで必要。測地がGPSか国土地理院の地図かも必要)と標高(10mの単位まで必要)もお忘れなく。
 数年前から続いた、しし座流星雨の騒動は、今年で終わりのようです。次回は、又30年後に期待しましょう。
(2002/11/13)
 10月31日にお知らせしたニート彗星とリニア彗星ですが、日本で、2つ同時に見える可能性が出てきました。2004年6月初めの夕方に西北西の空にニート彗星が見えている頃、西南西の地平線ぎりぎりにリニア彗星が見えているかもしれません。右の画像がその想像図です。このときシンガポールでは、左の図のように、凄いことになっていそうです。しかし、この2つの彗星は、まだ、地球からの距離が、地球と太陽の距離の6倍くらい離れている為不確定の要素がまだ多く、来年になるとかなり正確な予報が出ると思います。見かけの明るさは、いずれも2等級。

(2002/11/8)
 今年もしし座流星群の季節がやってきました。NASAのホームページに韓国で撮影された、2001年のしし座流星群の写真が公開されました。この写真は、西側を撮影した写真で、ドームの下方に流れ星が集っていく様子が判ります。
 しし座流星群の流れ星は、しし座から、吹き出すように見えますが、しし座に背を向けて、西側を見るとみずがめ座の方向に集っていくように見えます。今までに各所に公開された写真は、しし座の方向や、北極星の方向や、冬の星座の方向が多く、西側を撮影した写真は、珍しいと思います。特に、この写真の様に流れ星が集っていく様子を捉えた写真は、あまり見たことがありません。
 写真をクリックすると、NASAのホームページが表示されます。この写真の約4倍の大きさの写真が見れます。
 今年のしし座流星群は、日本では、残念ながら1時間あたりで、30個程度のようですが、19日は、アメリカやヨーロッパで沢山の流れ星が見れそうです。但し、満月です。11月17〜19日の晩の夜半過ぎは、要注目です。

(2002/11/1)
 宇宙開発事業団によると、H−2Aロケット4号機の打上が、12月14日(土)に決定しました。時間は、午前10時31〜47分で、種子島宇宙センター大型ロケット発射場から打上ます。尚、天候などによって打上が延期した場合の予備日は、12月15〜30日です。今回は、ADEOS−IIの他、FebSat,WEOS,μ−LabSatの計4個の衛星を極軌道に投入します。
(2002/10/31)
 10月14日にLINEARによって発見された小惑星状天体が、その後の観測で、彗星であることが判明しました。この彗星(2002T7)は、2004年4月中旬から5月中旬に明け方の空で、肉眼彗星になっている可能性が高くなっています。詳しくは、後日。尚、2004年のゴールデンウィーク以降は、夕方の空で、NEAT彗星(2001Q4)が、1等級で見えている可能性があります。従って、2004年の5月6〜12日の1週間は、明け方と夕方の両方に肉眼彗星が見えている可能性が高くなっています。
(2002/10/29)
 オーストラリアのTaburさんが、10月25.44日にCCDカメラの画像から、いて座に新星らしい天体を発見しました。発見時の明るさは、9.7等と報告されています。
位置は、
17h47m21s.74(J2000)
−23゜28’23”.1 です。
 この天体が新星と確認されると、今年になって4個目のいて座新星となり、同じ年に一つの星座に発見された新星の数としては、新記録となるもよう。

(2002/10/22)
 10月20日にお知らせした。土井隆雄さんが発見した超新星SN2002gwの写真が、宇宙開発事業団のホームページに公開されました。
 この写真は、土井隆雄さんが撮影した写真で、10月13日に30cm,F5ニュートン反射にCCDで撮影されました。赤い矢印の周辺に丸く広がった星雲が、NGC922で、矢印の先の先の小さな点が、今回発見された超新星SN2002gwです。
 右の写真をクリックすると宇宙開発事業団のTOPICSのホームページにジャンプします。

(2002/10/21)
 日本版スペースシャトルが、朝日に向かって発進しました。平成14年10月18日午前5時50分(現地時間)【日本時間0時50分】キリバス共和国のクリスマス島で高速飛行実証HSFDのフェーズIが行われました。
 実験の目的は、自律飛行性能確認と搭載機器の基本性能確認です。結果は、トラブルもなく無事終了しました。
 天候は晴れ南東の風1mの中行われ、無人の自動操縦で離着陸が行われました。飛行時間9分30秒、飛行距離1225m、高度600m、速度80m/s(290km/h)で飛行し、無事目標地点に着陸し、目的を達成しました。
 この実験機は、日本版スペースシャトル(HOPE−X)の縮小版で、全長3.8m、全幅3.0m、質量735kg、富士重工業宇都宮製作所製です。
 キリバス共和国は、太平洋のほぼ真ん中に位置し、2年前に21世紀を世界で一番始めに迎える為に日付変更線を変更したことで、少し有名になった国です。

(2002/10/20)
 『国立天文台・天文ニュース(593)(リンク張ってあります。)』によると、日本人宇宙飛行士の土井隆雄さんが、ろ座のNGC922に17等の超新星を発見しました。 仮符号は、SN2002gwです。
位置は、
 赤経  2時25分02.97秒
 赤経−24度47分50.6秒(2000.0) です。
 土井さんは、自ら2年前にアメリカのテキサス州に建てた観測所の30cm反射望遠鏡にCCDカメラを使い、発見しました。又、学生の頃からの、天文ファンで、天文ガイドに写真が入選したこともあります。
 尚、この超新星は、南アフリカ・プレトリアのモナードさんも独立に発見しています。

(2002/10/19)
 モスクワ(ロイター) ロシアの宇宙管制センターなどによると、同国北部のプレセツク宇宙基地から15日午後10時20分に、研究用人工衛星を搭載して打ち上げられたロシアのロケット「ソユーズU」が発射29秒後に爆発、打ち上げは失敗し、この爆発の衝撃で、打ち上げ業務に従事していた20歳の男性が死亡、8人が負傷したもよう。原因は、判っていないようです。

(2002/10/17)
 H−2Aの4号機が年内に打上予定ですが、12月10日となったようです。しかし、宇宙開発事業団は、まだ発表していません。今回は、環境観測衛星(ADEOS−II,宇宙開発事業団)と豪州小型衛星(FebSat,オーストラリア)と鯨生態観測衛星(WEOS,千葉工業大学)とマイクロラブサット(μ−LabSat,宇宙開発事業団)を極軌道に載せます。又、5号機を年度内(2003年3月まで)に打ち上げる予定のようです。

(2002/10/15)
 来月見られるしし座流星群の修正予報をデビッド・アッシャー氏が発表しました。
 この予報によると、ヨーロッパではZHR1000(実際にみえる数は、1時間あたり300程度)で、アメリカでは、ZHR6000(実際にみえる数は、1時間あたり2000程度)のようです。では、アメリカのどの付近が好条件かというと、どうやら、5大湖の東側が、一番沢山見れるようです。しかし、ヨーロッパの方が明るい流れ星の割合が多いようです。
 では、日本では、どのくらい見られるかというと、どうやら、1時間あたりに30くらい見れるかもしれない程度のようです。17〜19日の晩の夜半過ぎに期待しましょう。
 11月19日の晩は、どこかの番組で、アメリカで、流れ星が降る生中継をするかもしれませんね。
 デビッド・アッシャー氏は、ここ数年の間、しし座流星群が見られる地域と数をずばり当ててる凄い博士です。

(2002/10/14)
 10月11日にNEATの画像から、おひつじ座に19等の彗星が発見されました。この彗星は、即座に軌道が計算され、7.5年の周期を持つ周期彗星と判明し、P/2002T4(NEAT)と仮符号がつけられ10月12日にIAUC7991で報じられました。同じく10月12日これを見た、高知市の村岡健治氏によって、1965年の観測を最後に行方不明になってる54P/DeVico−Swiftであると同定されました。その結果この彗星は、54P/DeVico−Swift−NEATとなりました。

(2002/10/11)
 NASAのジェット推進研究所は、木星の北極に冷気の穴を見つけました。それは、まるで、地球の南極にあるオゾンホールのようです。
 2つの写真の内、右の写真は、マウナケア山頂にあるハワイ大学の赤外線望遠鏡で撮影された画像で、左の写真は、ハッブル宇宙望遠鏡で撮影された画像です。どちらの写真も画像の中にある直線の境界線のような部分(カメラの絞りの羽の輪郭のような部分)は、写真を合成したときにできたものです。中心の真黒の多角形の部分は、地球から撮影できない部分の為、画像がありません。

(2002/10/10)
 小惑星の最大記録が更新されました。
 カリフォルニア工科大学の研究者が、10月7日冥王星の外側を回る小惑星を発見したと発表しました。
 この小惑星は、2002LM60で、「Quaoar(クワオア)」(アメリカ原住民の伝説に出てくる創造の神)と命名されました。小惑星の直径は、約1,300kmで、現在発見されている小惑星の中では、最大です。見かけの明るさは、19等です。又、周期は、284年です。
 今まで、最大だった小惑星は、2001年5月に発見された2001KX76で、直径1,200kmです。ちなみに、それ以前は、三大小惑星の一つのケレスで、直径950kmでした。

(2002/10/9)
 ニアミスの小惑星がありました。
 10月1日に2つの小惑星が地球の近くをとおり過ぎました。その小惑星の符号は、2002TX55と2002TY59です。この2つの小惑星は、偶然同じ日に偶然同じ距離75万kmまで、地球に接近しました。この距離は、広い広い宇宙からすると、極めて近い距離で、地球と太陽の距離の1000分の5の距離で、地球から、月までの、距離の約2倍に相当します。又、今年は、小惑星のニアミスが多く、6月14日には、2002MNという小惑星が、地球に12万kmまで接近しています。この距離は、月までの距離の3分の1で、静止衛星までの距離の約3倍になります。

(2002/10/8)
 山形県の板垣公一さんが、10月5日22時45分(JST)に撮影した画像から、アンドロメダ星雲(M31)の伴星雲M110(NGC205)に新星らしい天体を発見しました。 位置は、
 赤緯  0時40分15.26秒
 赤経+41度44分19.8秒(J2000.0)で、M110の中心から、西に77秒,北に193秒です。
 発見当初の明るさは、16.4等で、1時間後には、16.1等へと増光していたようです。又、山梨県の串田麗樹さんが、3日に撮影した画像には、19等より明るい天体は、写っていなかったようです。5日27時20分(JST)に確認撮影した画像では、15.8等と更に明るくなっていたようです。
 銀河系外に新星を発見した日本人は、板垣さんが、初のようです。

(2002/10/4)
 宇宙開発事業団によると、「H−2A,4号機」を年内に打ち上げる予定のようです。今回は、環境観測衛星(ADEOS−II,宇宙開発事業団)と豪州小型衛星(FebSat,オーストラリア)と鯨生態観測衛星(WEOS,千葉工業大学)とマイクロラブサット(μ−LabSat,宇宙開発事業団)を極軌道に載せます。又、5号機を年度内(2003年3月まで)に打ち上げる予定のようです。

(2002/9/29)
 9月15日にお知らせ致しました、アポロ12号の3段目ですが、その後の観測から、2003年の6月に再び太陽を周回する軌道に入ることが判りました。『詳しくは、こちらから。(NASAのホームページにリンク張ってあります。2Mbです。)』地球を周回する軌道から離脱する前の5月23日頃に、月に2万kmくらいまで接近しますが、衝突はしないようです。

(2002/9/27)
 『星の王子様に会いに行きませんか(リンク張ってります。)』キャンペーン搭載の人工衛星『MUSES−C(リンク張ってります。)』の打上が、今年12月から、来年5月に延期されました。原因は、姿勢制御の為の高圧ガス供給系に使用されているオーリングが、4月の総合試験中に破断した為です。既に、対策と復旧は、完了していますが、地球と小惑星1998SF36の公転のタイミングの関係で、次の打上チャンスが、来年5月のようです。但し、小惑星に到着するのは、延期前の予定と同じ、2005年夏です。88万人の願いを、無事お星様まで届けてもらいたいです。

(2002/9/23)
 ペプシコーラは、2004年中にロシアのソユーズを利用して、国際宇宙ステーションへの旅行を計画しているようです。旅行者の選出は、テレビ番組のクイズの優勝者になりそうです。しかし、この放送は、アメリカの番組?
 ペプシコーラは、この計画に3,500万ドルを投じる予定ですが、ロシア航空宇宙庁とは、まだ何の契約もなされていないもよう。

(2002/9/22)
 愛知県豊橋市の長谷田勝美さんが、9月20日に撮影したフィルムより、5.0等の新星を発見しまた。(Nova Sgr 2002No.3)いて座には、9月15日に新星が発見されたばかりですが、またしても、新星です。
 この新星は、既にピークを過ぎていて、(ピークは、19日で、4.9等のようです。)爆発前は、どうやら、17等だったようです。
 位置は、19h01m09s.34(J2000.0),−22゜00’05”.5です。
 15日のNova Sgr2002No.2より15゜程東です。100mm程度の望遠レンズで撮影すると、No.2とNo.3の二つの新星が撮影できます。
 実は、昨年も、この時期、いて座に2つの新星が同時に見えていました。

(2002/9/21)
 山梨県の串田麗樹さんが、9月18日に撮影した画像から、エリダヌス座のNGC1309に15等の超新星(2002fk)を発見しました。
 位置は、赤経 3時22分05.71秒,赤緯 -15度24分03.2 秒 (2000.0)で、銀河中心から西に12秒、南に3.5秒の位置にあります。
 この超新星は、串田さんより先に北京天文台の超新星サーベイでも発見されていましたが、確認される前に串田さんが発見した為、双方の独立発見となったようです。
 又、串田さんにとって、10個目の発見になりました。

(2002/9/20)
 9月17日にSOHOの画像から発見された。クロイツ群の彗星(2002S2 SOHO彗星)が、9月19日午前11時50分頃(日本時間)に近日点を通過するはずでしたが、近日点に到達する頃に消滅したようです。
 左の写真は、日本時間で、19日午前9時06分の画像です。矢印の先の尾だけのようになっている彗星が、2002S2 SOHOです。矢印の先(頭)から、右下に向かって長い尾が写っています。左上の白い丸が、太陽の輪郭になります。
 この2時間前の画像では、まだ、頭部が輝いていました。また、この2時間後には、長い尾も全て太陽の中に吸い込まれて行きました。

(2002/9/17)
 VSOLJニュースによると、チリのWilliam Liller氏は、9月15日に撮影したフィルムより、いて座に8.5等の新星らしい天体を発見しました。(Nova Sgr 2002 No.2)
いて座に発見された新星は、今年になって2つ目です。
位置は、18h02.4m,−25゜18’です。

(2002/9/15)
 アリゾナのビル・ユング氏が、9月3日に高速移動天体(仮符号は、J002E3)を発見しました。この天体の軌道を計算した結果、地球を回る軌道であることが分かりました。とすると、3つ目の地球の月かと期待されましたが、どうやら、アポロ12号(1969年11月14日打上のサターン5型ロケット)の3段目のようです。
 アポロ12号の3段目は、切り離された当時、一旦、太陽を回る軌道に入りましたが、今年(2002年)4〜5月頃、再び地球に捉えられました。現在は、複雑な起動ですが、およそ50日くらいの周期で地球の周りを回っています。
 太陽の周りを回っていたアポロ12号の3段目は、地球と太陽の間にある、ラグランジュ・ポイント(太陽の重力+軌道の遠心力と地球の重力がつりあった場所)の近くを通ったときに地球に捕まったようです。当時、太陽を回る軌道に入ったのもこのラグランジュ・ポイントの近くを通った為。
 今後、このアポロ12号の残骸は、20%の確立で、2003年中に月に衝突するか、3%の確立で、10年以内に地球に再突入するようです。
 J002E3の軌道シュミレーション(2002年4月1日〜2003年3月5日)が『NASAのホームページ(リンク張ってあります。)』にあります。大変興味深い動きです。(GIFアニメで1M・MPEGで1.7Mの容量があります。)

(2002/9/11)
 9月10日(火)17時20分、種子島宇宙センターよりH−2Aロケット3号機が打ち上げられました。この様子は、インターネットで生中継されましたが、現在は、ビデオ(2分34秒)で見ることができます。アドレスは、次のとおり。
http://h2a.nasda.go.jp/ondemand_j.html
 H−2Aロケット3号機の打上は、無事成功し、データ中継技術衛星(DRTS)と次世代型無人宇宙実験システム(USERS宇宙機)を予定軌道に投入しました。
 データ中継技術衛星(DRTS)は、今後、地上36,000kmの静止軌道に投入され(現在は、静止軌道に投入する為のトランスファー軌道に入っています。)、直接電波の届かない人工衛星や、国際宇宙ステーションと日本の受信局との通信の中継局として使用されます。
 次世代型無人宇宙実験システム(USERS宇宙機)は、高度500kmの軌道で8.5ヶ月間実験を行ったのち、リエントリーモジュール(REM)は、大気圏に再突入して地球上で回収され、サービスモジュール(SEM)は、その後も軌道上で約2年間、技術データの取得をします。

(2002/9/7)
 9月10日(火)の17時20〜50分の予定で、種子島宇宙センターよりH−2Aロケット3号機が打ち上げられます。この様子は、インターネットで生中継されます。アドレスは、次の3つ。アクセスしやすいところからご覧下さい。宇宙開発事業団のミラーサイトですので、どこも内容は、同じです。
http://h2a.nasda.go.jp/(宇宙開発事業団)
http://www.isas.ac.jp/h2a/(宇宙科学研究所)
http://www2.nal.go.jp/h2a/(航空宇宙技術研究所)

(2002/9/2)
 天文雑誌に紹介されない日食ツアーです。
 2002年12月4日にオーストラリアで日没直前に見られる皆既日食のツアーで20名限定です。
 11月30日名古屋空港出発→シンガポール経由→12月1日オーストラリア・アデレード着→観測地セドゥナ着→12月4日日食観測→12月5日セドゥナ→アデレード→12月7日アデレード発→シンガポール経由→12月8日名古屋空港着
 このツアーの売りは、中心線に近いセドゥナで、海岸に位置するモーテル(プール付)を利用する為、治安・衛生面でも安心。前日には、リハーサルもあり、観測地での宿泊の為、前夜に極軸の確認もできます。今回の日食では、現地は、テント泊のツアーもあるようです。シンガポールは、乗り継ぎのみです。コロナが海に反射して見えるとちょっと感動かも。(コロナは、それだけで見ても充分感動します。)
旅費は398,000円・問合せは、名古屋朝日旅行センター(tel:052−222−3334)担当:細谷丈二さん

(2002/8/29)
 BBCによると、イギリスで、14才の少女に流れ星(隕石)があたったようです。
 彼女は、車の中にいたようです。隕石は、沸騰したようなぶつぶつの表面で、非常に熱かったようです。
 詳しいことは、分かりません。実際に彼女のどこにあたったのか、近くに落ちただけなのか、不明です。
 この流れ星を専門家が調べたところ、火星の石と判定したようです。
 詳しくは、『 BBCのページ(リンク張ってあります。) 』をご覧下さい。彼女の写真もあります。