■光造形式 UV 3Dプリンター購入〜

数年前に、フィラメントタイプの3Dプリンターを購入して大活躍していますが、
UV3Dプリンターの繊細な仕上がりにも魅力があるので、実験的に1台購入してみました。

今回購入したのは、QIDI3D S-box

2K 10.1インチLCDを使用していて加工サイズが、
215mm x 130mm x 200mmです。

一般的な低価格UVプリンターと比較しても、
ちょっことサイズの大きい製作が出来るようです。

外観はとてもな丁寧な仕上がりで、
同時期に購入したUVプリンターと比べると
UVプリンターより価格が半値以下なのに、
UV3Dプリンターのほうが格段に高級感があります。
(最近は私が購入した価格より7000円程
値下がっているので更にお買い得感ありのプリンターです。)

------------------------------------------------------------------------------------


加工面積が大きい関係で、
本体サイズもそれなりに大きいです。
更に大きさに比例して重量もありました。

日本語対応ではありませんでしたが、
タッチパネル対応の液晶モニターが
左上に位置しています。

フロント左下にはUSB端子があって
加工用のデータはUSBメモリを利用して
転送するみたいです。


UVレジンを流し込む入れ物や、上下移動する構造など、
それなりに信頼度の高いパーツを使っている感じでした。

本体左右には取手があり
移動がとても楽です。

背面は電源スイッチと、AC100V入力、
排気用のファンがありました。

購入時に同梱されていた付属品(一部)

後々助かったと思ったのが、豊富な付属品でした。

日本語の説明書なとは一切ありませんでしたが、
グレーのUVレジン、スクレーパー、ゴム手袋、
マスク、ろ過フィルタ、エアフィルター、メンテ用工具、
USBメモリ(ソフトや説明動画/PDFなど)
更に予備のFEPフィルムも同梱されていました。

仕上げに無水アルコールかIPAで洗浄が必要ですが、
既にフィラメントタイプの3Dプリンターで利用していたので、
私が追加で購入したのはUVレジンを、ろ過し回収する為の
大きめの紙コップと、完成後の洗浄用にハケを購入しました。

----------------------------------------------------------------------------------------------

付属していた動画ファイルを見ながら設置とソフトインストール+初期設定も終わったので・・・

▼早速、印刷▼

UVプリンターの仕組みは多少理解していたものの、実際にプリントアウトするのは初めてなので、
付属していたUSB内にあった豚のキャラクターを出力してみます。


スライサーソフトは「ChiTuBox」でした。

付属していたUVレジンを流し込みます。


USB内のデータ一覧から今回のキャラクターを選択して
タッチパネルをクリックしてスタートです。

実行中はUVライトで照射している部分のイメージが
液晶パネル上に表示されていました。


地道に同じ作業を繰り返して
UVレジンを硬化させています。


綺麗に仕上がったUVレジン仕様の物体です。
単4形電池より高さが低い物体でも、
784層をUV硬化させているので、
5時間40分程度費やして完成しました。

それにしても、フィラメントタイプに比べると
らせん状のデザインが綺麗に再現されています。

UV3Dプリンターは2次硬化が必要のようで、
この時点ではフニャフニャな素材です。

別途、UVライトを所有していないので、
試しに屋外に数十分程度放置してして、
カチカチに固まったので、
これで、完成にしておきます。

それにしても、動作中はファンの音は
それなりに気になりましたが、
UVレジンの臭いや、上下するテーブルの
動作音は全然気になりませんでした。

 

▼後処理▼

フィラメントタイプの3Dプリンターと違って、一番面倒なのが出力後のUVレジン回収と洗浄です。
ろ過フィルターを使ってUVレジンを元の入れ物に戻したり、UVレジンを流し込んだ入れ物も綺麗に洗浄する必要があります。


無駄なくUVレジンを回収中〜
ゴム手袋をしながら、無水アルコールとハケを使って、
スクレーパーや入れ物、出力した製作物を
丁寧に洗浄して、次の作業が支障ないように備えます。

今回思ったのですが・・
出力した豚のキャラクターに使ったUVレジンより、
ペーパーウエスで拭き取って捨てたUVレジンの
量のほうが多く感じました。あと、塗装時に良く利用する
ペーパーウエスも今後は必需になりそうです。
(ティッシュペーパーを利用すると勿体ないので)

他にも3Dデータを出力してみましたが、繊細さは期待以上の性能でしたが、
出力するまでの工程はフィラメントタイプのプリンターに比べると大変な感じでした。

今後、使用する場所や出力サイズ、形状に合わせて2種類のプリンターを選びたいと思います。

---------------------------------------------------------------------------------------

▼ちょこっと改造▼

付属品が豊富だったのは本当に助かりましたが、パッと使えるように付属品は身近に置いておく必要があります。
ただ、3Dプリンターは設置場所を決めていないので、使用する時に毎回保管所から持ってきているので、
付属品を他の箱に入れておくと何かと不便なので、プリンター本体と付属品が合体出来ないか検討しました。


プリンター左側の空きスペースが気になります。


上部パネルを外すと中は空洞でガラガラでした。

液晶パネルの操作性を考えたのかデザインを重視したのか不明ですが、
この空洞部分を利用しないのも勿体ないので、付属品が収納できるスペースに利用してみます。


3D-CADで付属品が収納できるデザインを考え中〜


パーツを分離して設計中です。

フィラメントタイプの3Dプリンターを使って印刷してみました。


こんな感じに全てのパーツを接着しました。


裏側はこんな感じの仕上がりです。


アルコールスプレー用の枠も作りました。


合体させるとこんな仕上がりです。


3Dプリンターの上部フタを超音波カッターでカット


ダイソーのペン立てを合体させました。

他のパーツもネジ止めします。


自作した上部パネルを本体にネジ止めして完成です。


各パーツが綺麗に収納出来て、パッと取り出し可能です。

無水エタノール入りのスプレーボトルや、ドライバー、6角棒レンチ、スクレーパーなどが3Dプリンター本体と一体化できました。

これから何かと3Dプリンターが役に立つことを願いたいです。 
ただ、今は真冬で作業には不向きなので推奨温度の季節になったら製作をしたいと思います。

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

戻る