3Dプリンター購入編 (3Dプリンターを購入する前に、3DCADの勉強への道のり2)

▼3Dプリンター購入▼

3Dプリンターが、ずーっと品切れ中で2ヶ月待ってやっと購入することが出来ました。


組立式で、税込99,800円でした。
組立式の「Original Prusa i3 MK3 Kit」の入荷待ちをしていたものの、
販売を再開した時には、新製品の「MK3S kit」になっていました。

「MK3」と「MK3S」との違いは・・・、

樹脂押し出し周辺の構造やセンサー、パーツ変更や
(フィラメントセンサーの仕様変更や、冷却ファンの固定角度など)
フィラメントのダブル取付パーツなど、

何よりバージョンアップして一番嬉しかったことは
スイッチング電源がAC100V〜240Vまで対応していました。
これで、昇圧トランスを利用しなくても使えるようです。

オフィシャルサイトはコチラ
日本正規品はAmazon.co.jpのみで購入可能のようです。

ちなみに、上記のプリンターを購入した理由は、
 
「Maker Faire Tokyo 2018」の記事を見て、印刷の精度が気に入ったのと、
プリンター本体の樹脂部分はデータが公開されていて自作(印刷)できるので、予備部品を作っておくことが可能だったり、
印刷物をステージから取外す構造が他メーカーに比べると簡単だったりと、電源以外の評価が何かと高かったので購入しました。

「 MK3S kit」の完成品も購入可能で、149,800円で販売しているようです。
組立が面倒な人や、直ぐに印刷したい人は完成品を買っても良いかも知れませんが、
自分で苦労して組み立てると、故障した時や、メンテナンスをする時には楽になるかと思います。

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沢山の部品を見ると、組立に苦労した、
組立式のレーザー加工機を思い出します。

重要な部品は金属製で強度はバッチリです。
何故か、外国製の「グミ」が同梱されていました。


これが同梱されていた電源部
(前バージョンより改善されていました)

AC100-240Vの表記があるので日本でも安心して
使用ができます。(OUTPUTは、DC24V10Aとのことです)

日本正規品を購入したことで、
日本語の組立ガイドが同梱されていました。

▼組立開始▼


先ずはベースにフレームを組立

Y軸のモーターやベアリングを取付

次にX軸とZ軸の組立を・・・


一番時間を費やしたZ軸周辺の組立

配線が増えてきて大変になってきました。

ヘッド部分も上手く組立が出来ました。

「Original Prusa i3 MK3S Kit」で、唯一不満だったのは、3Dプリンターで作られたパーツの一部がオレンジ色なことくらいです。
軸受の部分などはオレンジ色でも、ちょっとしたアクセントになって良いのですが、
どうしてもLCD周辺だけはオレンジ色だと、ちょっと安っぽく感じます。(←個人の感想で悪口ではありません) 

プラモデル用の塗料で簡単に塗装出来るハズなので組立てる前に塗装してしまいます。


これが、同梱されていたLCDカバーです。

組立中にパパッと艶消し黒で塗装しました。


あとは、メイン基板と電源部のみです。

ダブルスプールホルダー(フィラメント取付部品)を、
ガチっと本体に取付けます。

フィラメントが2個取付が出来ても、2色印刷が、
出来るワケではありません。(要別途オプション)


組立完成!! あとは調整のみです。

  

それにしても、日本語の「組立てガイト」が、とても親切に書いてあるのでページ数は多いものの、思っていたより作業工程は少なかったです。
組立てている最中に疑問に感じる部分は、マニュアルをジックリ読むと必ず書いてあるので、急いで組立をしなければ失敗ありませんでした。

同梱していた「ハリボーのグミ」も、食べるタイミングと、食べる数の指定もマニュアル内に書いてあるので、楽しみながら組立が進んだ気がします。

組立に必要な工具(プラスドライバー・ラジオペンチ・6角レンチ)が、全て同梱されているので別途工具を用意する必要なかったですし、
誰でも組立が出来るように各工程ごとに袋や箱に別梱包されているので、間違って違うパーツを利用したり、部品を探す手間が凄く省けました。
まぁここまで親切に準備されていて組立に失敗することは多分少ないと実感しました。

▼テストプリントと初期設定(調整)▼

マニュアルの最終項目まで終わったので初期設定を開始したら、エラーメッセージが表示されてしました。
小型のブロアファンが動作していないようなメッセージだったので、組立が完成した直後速攻で分解することになりました。
ブロアファンの3本の線を、テスターで導通チェックをすると黒い線に導通がありません。


一度組立てているので分解も楽でした。

軽く引っ張ると簡単に抜けました。

全てのピンをハンダ付け

元に戻します。

黒い線だけハンダ付けすると他の2本と長さが合わなくなるので、3本共にカットしてハンダ付けをして修正しました。
テスターでチェック後、問題無かったので、再度初期設定をしたら最後までエラーが出なくなりました。

急がず焦らず組立てて3日間を費やして、ちょこっと事件はあったものの、4日目には3Dプリントが出来るようになりました。

付属のSDカードに入っているサンプルデータを利用して上手くプリントが出来るがチッェクしてみます。


印刷中は、ステッピングモーターもファンの音も静かでした。

綺麗に立体文字が出来上がりました。

他の3Dプリンターを所有していないので、印刷速度や動作音の比較が出来ませんが、
造形物をステージから取り外す方法は、本当に簡単で磁石で固定されている金属板を3Dプリンターから取外して、
その金属板を、ちょっこと曲げるだけで、ぽろっと取り外しが出来るので、ヘラなどの工具が不要で造形物を壊すことがありません。

今まで、手作りでは難しくて断念していた形状が3Dプリンターで作れることを期待したいです。

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