■アウトラン2SP筐体のメンテナンスなど・・・ その1

アウトラン2SPの筐体を入手して分解と組立時に、ちょこっとだけメンテナンスっぽいことをしました。

▼スピーカー交換▼

筐体を購入した当日に動作チェックをしながらゲームを遊んでいると、どうしても右チャンネルの音だけが小さいのが気になっていました。
音量ボリュームのガリかと思ってVRを回してみても接触が悪い感じもなく、原因が解りませんでした。

筐体を分解した時にスピーカー部分を見て初めて知ったのですが、エッジがボロボロになっていました。これが原因かのか??


モニター前面パネルを外すと、スピーカーエッジがボロボロです。


モニターカバーの内側にスピーカーが固定されているので外します。


先ずは、左チャンネルのスピーカーを取り外しして蓋を開けます。
(高域用スピーカー(ツイーター)は問題ないので、そのままです)


楕円形スピーカーを取外して交換をします。
裏側を見ると、F17E4U01-1 4Ω と、書いてありました。

取外したスピーカーの型番をネットで調べると簡単に仕様書が見つかりました。

Toptone (東京コーン紙製作所) Model No. F17E4U01-1 4Ω/6W(最大10W) フルレンジスピーカー 外観寸法 102mm x 45mm x 49.4mm

早速、東京コーン紙製作所のサイトで、同等品が販売されていないか調べてみものの、
残念ながら現在の商品ラインナップには掲載されていませんでした。(同メーカーの他の型番だと高さや横幅が全然合わないようです)

更に、右チャンネルのスピーカーも同様に取り外ししようと思ったら・・・

驚きの配線されていない事実に気付きました。
(写真の赤い○の部分)

メーカーが配線を忘れている、と言うより、
元々、端子付きのスピーカーケーブルが、
片方のみしか存在していないようで、
未配線側のスピーカーには配線が出来ない状態でした。

右チャンネルだけが音が小さかった症状は、
コレが原因だったようです。

これって、他の同じ筐体ってどうなんですかねぇ〜
アウトラン2(SP)の筐体のスピーカーが、
全て片チャンネル音が小さい問題だったら・・・

スピーカーを探しても同等品がないものの、バランスの悪い音楽を聴きながらゲームするのも嫌なので、代替えスピーカーを用意します。


壊れた液晶テレビから取外して、大切に保管してあった
スピーカーユニット部分を利用します。


アルミの棒が何本か余っていたので、
適当な形状に曲げてスピーカーを固定するパーツにします。


元々のスピーカーユニットに比べると奥行がないので、音質面で気になりますが・・・


スピーカー無しでは寂しいので、仮に利用しています。


モニター横にカバーを取付

アウトラン2SPのエッジが壊れていない純正スピーカーの
音質がどんな感じだったのか解らないので、何とも言えませんが、
左右の音量バランスも正常になって、
音割れのような、ビビりもなくなりました。

多少、低音が寂しい感じもしますが、後々気になるようなら、
スーパーウーファーでも追加すれば良いので、
これで、スピーカーの仮修理か完成です。

純正スピーカーの同等品(同サイズ)が見つかったら、
再度、修理をして元通りにしたいと思っています。

▼蛍光灯交換▼

上部の看板を照らしている「直管型20W蛍光灯」が、寿命になっているワケではありませんが、
筐体上部の斜めに固定されているPOP(看板)の変色が気になります。蛍光灯に近い下側が特に色合いが薄くて被害が大きいので、
蛍光灯から出ている紫外線が原因だと判断して、LEDタイプに変更したいと思います。

最近は、蛍光灯からLEDに低価格で誰でも簡単に交換出来るので助かりますね。
今回は、グロースターター器具用直管LEDランプ OHM製 LDF20SS N/9/10 を1本購入して交換しました。


元々の蛍光灯とグローを取外して・・・


ダミースターターと、LED蛍光灯を取付けるダケです。


電源を入れた直後からパッと明るい照明になりました。

筐体を組立中に蛍光灯を交換したので、
何の苦労もなく交換出来ました。

LED蛍光灯に交換したことで、色あせが
これ以上悪化しないことを期待したいですねぇ〜

他の筐体もLEDに交換を検討したいです。

▼配線▼

筐体を分解後、再度組立てをした時に、配線ケーブルを束ねるパーツが経年劣化で硬化していました。
再利用するのも困難な部分もあったので、ワンプッシュでロックができるタイプに一部変更してみました。


これが、元々使用していたタイプです(大/小あり)


ボロボロになっているモノだけ取り外ししました。


OHM製 S-522H 結束径20〜22Φmm
両面テープ付きで簡単に筐体に固定できます。


カチッとケーブルを固定することが出来て便利です。
(今までの両面テープの残骸が気になりますが・・・)

▼アウトラン2へディスク交換▼

アウトラン2SPを所有していると、アウトラン2との違いが気になります。
アウトラン2SPでも、視線切替えボタンを押すとアウトラン2コースが楽しめますが、多分、細かい部分が違うでしょうねぇ〜

アーケード版「アウトラン2SP」は、
「Chihiro(チヒロ)」システム基板を利用して、
GD-ROMからゲームを起動する仕組みになっています。

Chihiro(チヒロ)にバージョンがあるらしく、
私が所有しているChihiroはType3でした。ちなみに、
Type1のChihiro基板も存在するようです。

嬉しいことに、アウトラン2はType3のChihiroでも
動作がOKとの情報がネットに書いてあったので、
早速、GD-ROMディスクとセキュリティーチップセットを、
中古で購入することにしました。
(逆にType1のChihiroにアウトラン2SPは動作不可とのことです)

 


これが、中古で入手したゲームディスクです。


ディスクとチップを交換するだけで簡単にゲームが起動しました。

「アウトラン2 起動〜デモ画面」を、YouTubeに動画アップしました。興味ある方はご覧ください。
(ゲームプレイ映像ではありません。録画画質のチェックをした時の映像です)


これは、元々のアウトラン2SPのディスク


交換してディスクを読込するのに手間が掛かりますが両方遊べます。

アウトラン2SPで遊ぶアウトラン2と、本物のアウトラン2と比較するとゲームバランスが違っていました。(他にも違いは沢山ありましたけど)
アウトラン2SP内で遊べるアウトラン2のほうが、敵車との接触した時のダメージが少なかったり、
丁度良いゲームバランスに調整されているように感じました。私にはアウトラン2SP内のアウトラン2が一番合っているようです。

後日、「アウトラン2SP筐体のメンテナンスなど・・・ その2」を、紹介します。

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