■1000円札の両替機 〜修理 その4 |
制御基板が完成してケースに取付けた状態で、動作チェックをして問題が無かったので、次の作業をしたいと思います。
▼前面パネル加工▼
表面の用紙がヘロヘロしていたので、新たに前面パネルのデザインを考えて変更したいと思います。
全てのパーツを取外しします。 |
凸凹があると見た目が悪いので研磨します。 |
表面の塗装がそれなりに剥がれました。 |
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所有していた白いカッティングシートを利用して 表面に試しに貼りつけてみます。 塗装が良いのか、カッティングシートが良いのか、 |
こんな感じにシンプル表面の出来上がり |
文字を適当に配置してデザイン考え中〜 |
模様がないとシンプル過ぎて両替機を使いたくなる気持ちになりません。更に、前面パネルにスペースが余っているものの、
模様だけでスペースを埋めるのも楽しくないので、500円玉を100円玉x5枚に両替する機能も追加したいと思います。
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▼500円玉識別機▼
中古品の500円玉識別機(コインセレクター)を探していたら低価格で販売していたので早速購入してみました。
今回購入したのは、100円玉と500円玉対応の Asahiseiko社のAF-652です。 |
動作チェック後にコインセレクターを分解して不要な部分を取外しします。 (表面パネルと返却口は利用しないので・・・) |
AF-652のピン配列が本体裏に親切に書いてあったので、使い方が簡単に理解できました。
今回、100円玉は利用しないので受入禁止設定にして500円玉専用にしています。(DC12V/DC24V両対応しているのも助かる仕様でした)
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▼前面パネル加工の続き▼
500円玉にも対応することになったので、コインセレクターの配置を決めつつデザインの続きを考えます。
これ以上、実物で実験していると何かと大変なので、パソコンソフトの「inkscape」を活用してデザインを何パターンか考えました。
適当に線を入れたり・・・ |
セガっぽい色を強調してみたり・・・ |
SG-1000風なデザインにしたり・・・ |
SG-1000風のデザインを元に実寸にプリントアウトして両替機の表面パネルに試しに貼付けます。
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A4用紙8枚をパネルに貼り合せ |
穴位置や文字の大きさなどを確認調整中です。 |
普通紙に印刷をしたので濃い色が再現されていませんが、穴あけの位置は確認出来ます。(最終的なデザインではありません)
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コインセレクター用の固定穴を開けます。 |
裏側から見るとこんな感じです。 |
LED部分も穴の位置をズラして固定してみました。 |
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▼ネジをロウ付け▼
コインセレクターを固定するネジが表側から見えてしまうのと、裏側からネジをナットで固定する方法がスペース的に困難なので、
久々にロウ付けにチャレンジしてみたいと思います。
今回利用したのは「銀ロウ&フラックス」と、 「業務用パワーガス」を利用しました。 |
3mmの皿ビスと鉄板をロウ付けしたいので、 表面の塗装を剥離したり準備をしました。 |
銀ロウ用のフラックスを水で溶いて、 ロウ付けしたい部分へヌリヌリしました。 |
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ロウ付け後に棒ヤスリで研磨 |
金属が膨張して歪んでいるので修正中〜 |
裏側はナットが無い状態で4本のネジが立っています。 |
以前に苦労してアルミのロウ付けをした時に比べると、今回は母体が溶けたりすることがなく上手くロウ付けが出来ました。
ただ、鉄板の歪みに関しては結構妥協した出来栄えです。
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▼返却口の移動▼
500円玉投入口に、他の硬貨(100円や10円等)を入れた場合や、返却レバーを使った場合に、
両替後の100円玉が出てくる部分と同じ場所から、硬貨の返却が出来るように返却口を変更します。
ケース裏側からコインセンサーを取付ます。 |
下側の受取口に硬貨を誘導するパーツを作ります。 |
細長い薄いFRP板を使ってみます。 |
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バンドソーを使って適当な長さにカットしてから・・・ |
トンネルを作りたいので、左右にFRP棒を接着 |
こんな感じに硬貨が通る穴が出来上がりました。 |
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コインセンサーに取付する部分の加工をします。 |
形状を微調整して仕上げをします。 |
長めのネジで固定してから動作実験します。 |
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上手く下側へ硬貨が誘導されました。 |
これで、下の受取口が返却口にもなりました。 |
当たり前の構造ではありますが、 両替機の電源が入っていない場合や、 「中止」のLEDが点灯している場合は、 下の返却/受取口から硬貨が戻ってくる仕組みに なっています。(自作や修理をしている時は、 意外と当たり前の動作が忘れがちだったりします) ちなみに、当初は簡単に修理する予定だったので、 早く完成させて他の作業をしたいですねぇ〜 |
この続きは、「1000円札の両替機 〜修理 その5」で紹介したいと思います。
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