■1000円札の両替機 〜修理 その3

▼7セグメント部分▼

両替機に4桁の7セグが取付けられていました。購入した時点で制御基板が壊れていたので、
どんな動作をしていたのか不明ですが、1000円を入れたら「1000」と表示されて、2000円を入れたら「2000」って表示だと思われます。
両替中は1000、900、800、・・・・ 100、0 と数字が減ったのか解りませんが、既にPICプログラムで
100円づつ減るようなカウントをするプログラムは自作してあるので、あとは7セグが連動すれば完成します。


これが、元々取付してあった7セグのパーツです。
基板とケースが1桁づつ独立した構造で、
追加で桁を増やすことが簡単に出来るようです。

仕様書がなく使い方が不明だったりします。

解析するより自作したほうが楽っぽいですねぇ〜


枠だけ欲しいので分解します。

自作した基板に7セグをハンダ付けします。

表示側はこんな感じです。


多数の抵抗と配線をハンダ付けします。

試しに点灯させてチェック中〜

フィルターを重ねると綺麗に見えます。

7セグ部分の回路は結構手抜きで、今回購入した機器が2000円札に(多分)非対応なので「2」の表示はしません、
1000の桁は「1」しか表示しない配線です。あと、10と1の桁は「0」以外の表示は出来ません。
100桁のみ、0〜9まで表示をする配線&プログラムになっています。

元々の7セグLEDに比べると高輝度LEDを使用しているので、クッキリ文字が見えます。

このままでは、両替機のケースに7セグが固定出来ないので、元々のプラスチックケースに自作した7セグを入れるように工夫します。


FRP板を上下に接着固定します。

プラスチックケースにすーっと入れます。

横から見るとこんな感じです。

ケースに入れた後に7セグを表示させてみたものの、輝度に多少不満があったので明るさを調整出来るようなパーツを追加します。


電圧を可変する簡単回路を追加自作

7セグ用のケースにホットボンドで固定します。

表面は元々のデザインと同じになりました。

回路を追加したことで輝度の調整が出来るようになったので、ケースに取付けた後に明るさを決定したいと思います。

▼LEDの改造▼

両替中と中止用のLED表示部分を、ちょこっと改造します。特に故障していた部分ではないのですが、
LEDの明るさがもう少し欲しかったので内蔵しているLED部分だけを交換することにします。


これが、緑と赤のランプ部分です。

パーツを引っ張ると簡単に分解できます。

筒状になっているLEDを取外します。


更に分解してから角型LEDに交換します。

LEDの左右を削ってからハンダ付けで固定します。

丁度良い明るさになりました。


緑も同様な作業をして交換をしました。

元々の枠に部品を戻します。

外観は変わらず明るさだけアップできました。

▼各ケーブルの製作▼

中古で購入した機器も揃って自作した基板も完成したので、全てを連動させる各ケーブルを作りたいと思います。 


圧着ペンチでコツコツ作業します。

こんな感じに取付出来ました。

NHコネクタの完成です。


これが、コツコツと作業して完成したケーブルです。
所有していたケーブルで丁度良いサイズが無くて、
ケーブルを用意するのに一番手間が掛かった感じです。

両端にコネクタを取付けるのは面倒だったりしますが、
コネクター式にしたことで、後々、組立やメンテンナンスが
簡単になります。今回は全てコネクタ式にしてみました。

▼お札識別機の改善▼

1000円札識別機の端子から出力されている信号を直接PICへ配線する回路を作ってみたものの、
動作ストップ用の信号以外はPIC側で認識が出来ていないようで、制御基板が思った動作をしてくれませんでした。
回路を簡略化しようと思ったのが裏目
に出たようで、追加でフォトカプラを各I/Oに入れて改善したいと思います。


追加で自作したフォトカプラ基板

フォトカプラのお蔭で紙幣認識後、100円玉が排出されました。

▼両替用の100円玉不足感知センサーの改善▼

25¢用メダルホッパーのセンサーは入れ物の上部に取付してあったので、100円玉で4万円以上は用意しないと、
センサーが両替用の100円が不足している判断をしてしまうので、先日製作した「100円玉を整列させない棒」に、
センサー用のケーブルを配線させて、残金ギリギリまで排出するように改善します。


元々のセンサー用ケーブルを取外して・・・

「整列させない棒」の上部に3mmネジ穴を作って・・・

センサーケーブルをネジ止めします。

センサー位置を変更したことで、ホッパー内に残っている100円玉を数枚まで減らすことが出来ました。

▼仮組立▼

両替機に入れる全てのパーツを全配線をして、 何度も動作チェックをしました。


全ての動作がPICで制御できました。

ケース側に仮取付して実際と同じ状況で動作チェックしてみます。

実際に動作させてみると何かとPICのプログラムミスが見つかってその都度コツコツと修正しながら完成度を高めてみました。
1000円札を入れると100円玉が出る枚数に間違いないことも確認も終わって、これで回路部分の製作は完成です。

この続きは、「1000円札の両替機 〜修理 その4」で紹介したいと思います。

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