■レーザー加工機 改造 〜道のり8

▼ケーブルベヤの交換▼

ケーブルベアにケーブルを追加しようと思うと結構面倒だったりします。と言って使いやすそうな、ケーブルベアに変更すると
意外に価格が高かったりします。近所の「ものづくりイベント」に参加したら偶然にケーブルベアが特価で売っていたので
似たようなサイズを数個購入してみました。(1セット300円くらい)


付属品と違って取外しが可能な構造になっています。

写真左が付属品、右が今回購入したタイプです。
微妙に先端の形状が違ったので
ピッタリと取付けが出来たワケでは
ありませんが、動作的には
問題ありませんでした。

これで、ケーブルが増えても
簡単に追加の作業ができます。

▼水冷用のホース▼

水冷用のホースはレーザー加工機本体を購入しても付属してこないので、(多分、レーザー管冷却キットに付属しているハズ)
CO2レーザー管用の水冷用ホースとして、ホームセンターで外形10mm/内径7mmのシリコンホースを4m購入。


「L型ホース継手」に合う部品を作ります。

ユニレート材をエンドミルで削って・・・

こんな感じに継手が入る形状にします。


試しに継手を入れてみます。

逆側から見るとこんな感じです。

ネジ穴と固定用の穴を追加して蓋も作りました。


合体させると、こんな形状になります。

シリコンチューブは540円/mでした。

レーザー管側にチューブを取付ます。


先ほど作った継手を取付

逆側にも継手を取付ます。

全体的に見ると、こんな状態になっています。

レーザー加工機側に継手を固定する作業をします。


加工機側の鉄板にネジ穴を開けて・・

先ほど作った継手をネジ止めします。

色が変だったので黒くしました。


冷却水の方向を表すテープを貼付け

その他、コンセント類もテプラでシールを作りました。

100V-INの部分にも同様にシールを貼ってあります。

▼横板の追加▼

横板を追加しないと、レーザー加工中の煙がレーザー管やスイッチング電源、制御基板のスペースにも充満することになります。
上下のスペースと加工エリアを分離させたいので、アルミとアルミで樹脂をサンドしている板を使って加工をします。


これがアルミサンドイッチパネル

ハンドソーでカットした後に換気ファンの上に固定します。

横から見るとこんな感じに下スペースが分離しました。


レーザー管のある上スペース用にもパネルを加工

レーザー管の下にパネルネジ止め固定しました。
アルミサンドイッチパネルは
バンドソーでの切断がとても楽でした。

簡易的な壁を作ったダケなので、
煙が絶対に入ってこないような
構造ではありませんが、
レーザー管や基板を保護する役目は
果たしていると思います。

▼試運転▼

今まで、CO2レーザー管用の冷却システムが完成していなかったので、レーザー管を高出力で長時間動作出来ませんでした。
冷却水がレーザー管に流せるようになったので、試しにレーザー加工してみたいと思います。


中国製レーザー加工機で使用していた循環システムを使って実験します。

ソフトに入っていたサンプルデータを使って加工中です。


電流計も正確に表示しているようです。

照射位置確認用のレーザーポインターも完璧です。


ダンボール板に綺麗にレーザー加工出来ました。
今回は、試運転だったので、
XY軸の移動に問題がないか、レーザーの焦点は合っているか、
冷却システムの水漏れがないか、、
TOPカバーを開けた時に、レーザー出力が停止するかなど、
チェックしながら、ダンボールに5mA程度の出力で加工しました。

手動操作でのレーザー出力可変でも、
0〜20mAまで出力が出せたので問題ありませんでした。

あとは、加工データを作るソフトの使い方を覚えないと、
思い通りの「ものづくり」は出来なさそうです。

←ちなみに、レーザー出力にムラがあるように見えますが、
加工途中でカバーを開けたり、出力を可変したりしたので、
実際には問題はありません。

▼サイドカバーの追加▼

元々、左右のカバーは付属しているのですが加工機本体の高さを変更したことで、
10cm程足りなくなってしまったので鉄板を追加したいと思います。

ただ、一般的なホームセンターを数件探したものの、820mm x 200mm程度の鉄板(黒色)が売ってなくて断念。
(他の材料(アクリル板や樹脂系)では、レーザーが貫通してしまうので、どうしても鉄板が欲しかった)

仕方がないので代用出来そうな板を自宅の倉庫内で探し回っていると「スチール棚」が丁度良い棚サイズ(870mmx450mm)で黒色でした。
現在使用しているスチール棚の棚が1段減るのも嫌だったので、再度ホームセンターに行って同等サイズの追加板を買いに行きました。が、
スチール棚の追加板は売っていても、最大で横幅800mmまでしか在庫で置いてなく断念しました。
(組立キット品だと870mm x 450mm板サイズを使ったスチール棚はゴロゴロ売っているのに別売り板が無いのには困りました。)

このまま先に進まないのも困るので倉庫で使っているスチール棚を取外して、今回のレーザー加工機用のサイドカバーとして利用します。
(4段あったスチール棚は今日から3段ラックして使用するハメになってしまいました)


これが使っていたスチール棚から拝借した
870mm x 450mmサイズの棚板(1段)

万能ハサミを使って1mm厚の鉄板をカット

820mm x 210mm サイズの板が2枚完成です。


このサイド部分にパネルを取付します。(写真は右面です)

付属の鉄板だけだと上部分に隙間が出来ます。


角を丸くして、ネジ止め用の穴を開けてから・・・

2枚の板を重なるようにネジ止めします。


こんな感じにサイドの部分にパネルを取付することが出来ました。
ちなみに、鉄板が重なっている部分は、
両面テープを利用して2枚の板を
固定してからネジ止めをしています。

追加した鉄板の厚みは
付属品のサイドカバーより薄くて(厚さ1mm)
ちょっとペラペラ(薄々)な感じがありますが、
レーザーが貫通することはないので安心です。

これで、前後左右に鉄板が取付出来たことで箱らしくなりました。


前側から見ると、こんな感じです。まだ材料貫通用の穴に板がないので、加工中の煙が出放題です。

縦のアルミフレーム側にもネジ止めを追加しました。

後側の上面鉄板は、水冷のチェックをする関係で今のところ取付をしていません。

こちら側も縦のアルミフレーム部分にネジを追加しました。

 後日、続きの作業をします。この続きは「レーザー加工機 購入 〜道のり9」で紹介します。

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